これまで銀シャリや霜降り明星など数多の漫才スターが頂点に輝いてきた関西若手漫才師の登竜門『ytv漫才新人賞』。今年度最初の事前ROUNDが9月14日(日)に放送されました。
決定戦進出を決めた2組!

今回のROUND1では、例えば炎、三遊間、ぎょうぶ、いつもたいしゃ、オニイチャン、タチマチ、ぐろう、愛凛冴、天才ピアニスト、シカノシンプ、タイムキーパー、ライムギ(出場順)の12組が激突。
お~い!久馬(ザ・プラン9)、哲夫(笑い飯)、林健(ギャロップ)、そして初審査員となる兼光タカシのもとで、合計400点満点で順位を争い、芸歴6年目のぐろう(1位通過-380点獲得)と芸歴5年目で初出場のシカノシンプ(2位通過-374点獲得)が決定戦進出を決めました。
『ytv漫才新人賞』では、3度にわたって事前ROUNDを行い、各ROUNDを勝ち上がった2組と、「敗者復活枠」として事前ROUND敗退者の中で最高点を獲得した1組の計7組が年度末に行われる『第15回ytv漫才新人賞決定戦』に進出し、王座を争います。果たして、関西若手No.1漫才師の称号を勝ち取るのはどのコンビなのでしょうか?
1位通過(380点)ぐろう(6年目)

――まずは決定戦進出が決まった率直な感想を聞かせてください。
高松 無事1位通過できてホッとしたっていう感じです。去年の事前ROUNDはだいぶ苦しんだので。
家村 講評の時に、審査員さんがすごいよかったと言ってくれたので、「頼むで」っていう感じでした。褒めたうえで落とすっていうことが結構あるので。「そんな運命やめてくれよ」って思ってたらちゃんと評価していただいたので……ありがとうございます! 勝因は相方が噛まなかったところですかね。ミスなくできたっていうのが本当の勝因だと思います。
高松 本当にそうですね。

――前回は決定戦にも進出されていましたが、今回の事前ROUNDにその経験は活きましたか?
高松 審査員の粗品さんからツッコミのことを結構アドバイスしていただいたので、「これは課題やな」っていうのがずっと頭の片隅にあって……。
家村 今回のネタに関しては以前からできてたものなので、そのアドバイスはそんなに反映はされてないけど、でも常に片隅にはありますね。今後のネタにつながるのかなと思ってます。
――今回からは「お笑いの言語化」をテーマに、「言語化ゲスト」としてふくらPさんが出演されています。ネタを披露する立場からはどう映っていましたか?
家村 ふくらPさんは、ネタに対しての噛み砕き方が、あそこまでいけるんだっていうのと、やっぱり賢いっていいなと思いました。ちょっと自分の幅の狭さを痛感しましたね。
高松 僕は本当に余裕がなくて、いつも通りやろうっていうだけやったんですが、言語化することによって自分でも気づいていないこととか、そういう見方があるんやっていう発見はあるので、すごいなと思いますね。

――年度末の決定戦までは時間がありますが、その間はどうされますか?
高松 去年は敗者復活だったので、最後に余った出番順になったんですが、今回はROUND1の1位通過。最初に出番順を選べるんですけど、これがなかなかムズいんですよ。ROUND2の1位通過ぐらいが逆に選びやすい(笑)。だから、ほんまに何番にしようかなっていうのを考え続けたいと思います。
家村 2年前のROUND1の1位通過のときより、僕ら2人ともがちょっと太って“ふっくらP”になってるので、とにかく決定戦は体調管理を万全にしときたいですね。
――では決定戦に向けて、意気込みをお願いします。
高松 決定戦は優勝で!
家村 これが最後です!
2位通過(374点) シカノシンプ(5年目)

――決定戦進出が決まった今の率直な気持ちを聞かせてください。
北川 通過できるとはあんまり思ってなかったんですけど、もしするなら、ギリギリ滑り込むぐらいの2位やなとは思ってたんで。ある意味では自分の頭の中で想像しうる最高の結果という感じですね。
ゆのき 正直、一瞬焦りました。「うわっ! 行ってもうた」っていう感覚です。
北川 生意気な……。
ゆのき 普段はコントを中心にしていて、漫才の数が今日の出場者に比べてだいぶ少ないので、これから決定戦まで2本仕上げていきたいですね。

――今回の勝因は?
北川 僕がちょっと今、首を痛めてて、それで「より猫背」というか、体がガチッと固まってる状態で、その可動域の狭さが勝因になったのかなと思います。
ゆのき なるほど、それが功を奏したと。すごい角度の時があったもんな。
北川 そこが普段ぐらいの可動域やったら、もしかしたら全然ダメだったという可能性もあるので、本当に漫才、お笑いはとても難しいというか、いろんな作用がいい方に働いたのかなということですね。
ゆのき 初出場っていうのもあって、一番強い漫才を持っていけたっていうのもデカかったと思います。
――ネタはどちらが作られているんですか?
北川 ネタは完全に2人で作ってるんで、またこいつといっぱい会わなあかんのかっていう。
ゆのき そりゃネタを作らなあかんからな。なんでお前、「嫌や」みたいなスタンス取ってんの?
北川 僕が決定戦に進んだ意味はわかるんですけど、ゆのきが行ったっていうのがいまだに信じられない。
ゆのき そういうもんやって、漫才やねんから。1人でやってるわけちゃうからさ。
北川 けど、気持ち的には1人やねん。
ゆのき えっ、そうなん!?(笑)。俺が横でベラベラしゃべってることはどう思ってたん?
北川 邪魔すんなよって。
ゆのき いやいやいや、俺が言うことでウケてる場面もあったやろ!

――お二人にとって『ytv漫才新人賞』はどんな賞ですか?
北川 僕は生まれが三重県で、ytvが見られない地域だったので、あまり馴染みがなかったんです。なので大阪に来てからはっきり認識し出したという感じだったんですが、空前メテオさんとかぐろうさんとか、近い人たちが優勝するかしないかみたいなところに行きだして、急にリアリティが出てきたというか。だから意識させてくれた空前メテオには本当に感謝してます。
ゆのき 僕は中学、高校ぐらいからずっと見てましたね。ほんまに今まで見てたテレビに出たのが今回初めてやったんです。テレビで漫才をするのが初めてでしたし、しかもその大会のファイナリストになるとはまだ思ってなかったので、信じられないです。
北川 それはそうやと思う。お前が行ったってこと、俺はまだ信じてないし。
――では決定戦に向けて、意気込みをお願いします。
ゆのき 前回の決定戦の粗品さんの審査とかを見て、自分があそこに立ってたらすごい怖いやろなっていう印象があったんで、欠点のない、「ここはこうちゃうか」みたいな突きどころのない漫才を仕上げて持っていけたらなと思います。
北川 僕は、ツッコミどころのない漫才っていうのは良いようで悪いと思うので、ツッコミどころがいっぱいあるような漫才を作っていけたらなっていう風に思います。
ことし11月には『ytv漫才新人賞 ROUND2』が放送予定。果たしてぐろう、シカノシンプに続き決定戦への切符を勝ち取るのはどの漫才師なのでしょうか? 1年間の熾烈な戦いを見逃すな!
番組概要
「ytv漫才新人賞 ROUND1」
放送日時:9月14日(日)16:00~17:30
※TVerで配信中!
MC:藤崎マーケット(田崎佑一・トキ)
言語化ゲスト:ふくらP(QuizKnock)
審査員:お~い!久馬(ザ・プラン9)、哲夫(笑い飯)、林健(ギャロップ)、兼光タカシ
出演:例えば炎、三遊間、ぎょうぶ、いつもたいしゃ、オニイチャン、タチマチ、ぐろう、愛凛冴、天才ピアニスト、シカノシンプ、タイムキーパー、ライムギ(出場順)