SNSで大人気のエレガント人生(中込悠、山井祥子)が、コンビで結婚することを9月21日(日)に発表しました! オタクやギャルなど、さまざまなコントをYouTubeやTikTokで公開してきた2人は、なかでも交際中のカップルや恋人未満の2人、出会い系アプリで出会った男女など、多彩な男女関係を描いた“カップルコント”で人気。そんな中込と祥子が、本当の夫婦になります。ファニマガでは、エレガント人生の2人に“結婚記念独占インタビュー”を敢行し、気になるあれこれを全部聞きました!

プロポーズしたのは「今年3月の大安吉日」
――このたびは、ご結婚おめでとうございます!
中込・祥子 ありがとうございます!
――とても驚きました。ただ、これまでもカップルコントがあまりにリアルすぎるために、たびたび「付き合っているんじゃないか」という声が上がっていましたよね。それが、いきなりの結婚報告で、ファンの皆さんの反応をどのように予想していますか?
祥子 「付き合っているんじゃないか?」はめっちゃ言われますね。ファンの皆さんは祝福してくれるかなと思うんですが、名前は知っていて、動画も見たことあるな……くらいの人は、どう思われるんだろうというところはあります。
中込 ちょっとビビってますね。
祥子 私たちの親はすごく“炎上”を恐れています。
中込 付き合っているという関係じゃなかったので、付き合ってませんって、ずっと言ってたんですよ。で、結婚ってなったら、「やっぱり付き合ってたんじゃないか」ってなる人は絶対にいるんじゃないかなと思っていますね。
――結婚が決まったのはいつ頃ですか?
祥子 3月? 2月?
中込 僕がプロポーズしたのは3月、だよね?
祥子 たぶん……。
中込 いや、本当は覚えてますよ、絶対。
祥子 私が舞台の稽古ですごく忙しいときだったんです。「今日、何曜日だっけ?」とか、日付の感覚がなくなってたような状況で急に言われたので。本当にわからない。
中込 3月です!
――何かの記念日とかだったんですか?
祥子 いや、全然。
中込 一応、大安の日は選びました。

きっかけは朝まで飲んだ新宿の“鳥貴族”
――「エレガント人生」結成時も、中込さんから祥子さんに何度もアタックするところから始まったんですよね? そのときは、女性としてではなく純粋に祥子さんの芸人としての才能を見込んでアタックしたんですか?
中込 もちろんです!
祥子 邪(よこしま)な気持ちはなかった?(笑)
中込 決して! 結婚を前提に組もうとしたわけではないです。
――そこからどのように気持ちや関係性が変わっていったのでしょう?
祥子 6年くらい前に、新宿のルミネの前の「鳥貴族」で……。朝5時くらいまで飲んだ日があったんです。
中込 エレガント人生を結成する前から、よく飲みに行く間柄ではあったんです。
祥子 6年くらい前は仕事があまりうまくいってなかったんです。このままだと終わってしまうから、もっとこうしよう、ああしようって、熱い話をしていたら、いつの間にか朝になっちゃったっていうことがよくあって。
中込 それで、かなり絆が深まったんですよ。それから、“一生一緒にやっていきたい”という気持ちがトリキ(鳥貴族)で育まれていきました。

祥子 悠ちゃん、覚えているかわからないけど、当時、めっちゃ少女マンガにハマってたんです。
中込 姉が買ってきた少女マンガをよく読ませてもらっていたんで。それで、その面白さを祥子に話したりしていて。
祥子 アプリとかでもマンガがたくさん読めるようになっていた時期で、悠ちゃんがそういうモードに入ってたんだよね。
中込 そういうモードって、何?
祥子 ピュアモードっていうか、ピュアな愛情っていいよなみたいな。
中込 それ、激ヤバだね(笑)。
祥子 それで、「結婚とかもアリじゃない?」っていう話になっていったんです。
中込 恥ずかしいよ。少女マンガ読んでそういうこと言い出すなんて。
祥子 気持ちをより加速させる要因になっていたと、私は踏んでいるんだけど。
中込 いつも一緒に飲みながら熱い話をしていて、もともと人間的にも大好きで、祥子とずっと一緒にやっていきたいなという気持ちが高まっちゃったんですよ。ただ、この一緒にいたいという気持ちが、“付き合いたい”という気持ちとはちょっと違うなと、すごく思っていて。
祥子 仕事がうまくいっていない時期に“付き合っている”とか、そういう軟派な要素はマジでいらないなと思って。半端に付き合うとかはイヤだなと思ったんです。
中込 付き合って、“恋愛している人たち”というイメージが強くなってしまうのは避けたくて、それより、“付き合う”とかを越えて“一緒にいたい”という感覚があって、それってつまり結婚なんじゃないかと思ったんです。“一緒にいるには結婚”だと。
祥子 付き合わないで、結婚すればいいんじゃないかという結論に行き着いたんじゃない?
中込 そういう話を飲み屋でしていたんですよ。
祥子 “するなら結婚だ”みたいな感じかな。
中込 それで、祥子も「私もそう思う」みたいな感じだったんです。
祥子 たぶん、私たち以外の人は「はぁ?」っていう感じだと思うんですけど(笑)、私は(中込から)この話を聞いたときに「わかる、わかる」って思えたので、そのあたりの意識共有はできていたんだと思います。
中込 だから、6年前のその夜に、“いつかそういうことがあるんじゃないか”という話にはなったんです。

「親友のもっと強い感じ…でも親友とも違うな」
――では意識し始めたのは、けっこう初期の段階だったんですね。
中込 そういう話をし出したのは、6年前ですね。
――かなり特殊なプロセスですね。おふたりの過去の恋愛ともだいぶ違ったのではないでしょうか。
中込 そうなんです。初めての感覚ではありますね。
祥子 “欲”じゃないんです。普通の恋愛って、この“欲”の感情が強いと思うんですけど……。
中込 「イチャつきたい」とかじゃないんですよ、本当に。
祥子 (私たちは)親友のもっと強い感じ……でも親友とも違うな。
――いわゆる、恋愛初期のドキドキ感とかは省略された感じでしょうか。
祥子 すごく、(中込を)ステキだなと思うことはありますけど……。
中込 最初にそういう(“結婚”のワードが出る)話をするときは、(心臓が)バクバクっとなっていた気がしますけどね。そんなにいきなり、「オレたち家族じゃん」という感じではなかったです。
祥子 でも、そこからプロポーズにいたるまで、恋人みたいな関係になることは本当になくて、親友としての関係は何も変わってないです。

中込 より仲良くなりました。めっちゃ仲いい友だちと、より仲よくなった感じです。お笑いの話をしたり、友だちとして一緒に飲みに行ったり、ショッピングに行ったり、それはずっと変わらない。僕たちの関係は“変わった”んじゃなく、“深まった”という感じなんです。
祥子 私たちも感覚がマヒしていて、一緒にツアー旅行に参加したりもしていたんですよ。そこにファンの方もいて、一緒にしゃべったりして。変装もせずに、すごく堂々としていたけど、よく考えたらおかしいなということに、ここ(取材場所)まで来る間に2人で話しながら気づきました。
一緒にツアーに参加したマダムにも「どういうご関係?」って聞かれて、「友だちです」って答えたら「えーっ!?」って驚かれて。
中込 キモがられました。
祥子 本当に感覚がマヒしていたよね。動画を撮ったり、ネタを作ったりするための部屋を借りていて、ほとんど一緒に住んでいましたし。もちろん寝室は別ですけど、そういうふうにしていたからいいかって。
中込 関係は変わらず、いまに至るまでスライドしてきたような感覚です。

プロポーズのきっかけは「あれ? もういいかも」
――そこから、ついに“プロポーズ”という決定的な行動に至った理由は何ですか?
中込 1人で飲んでいる日があって。
祥子 私の舞台中だと思います。
中込 ふだんは2人でゴハンを食べることが多いんですけど、その期間は祥子が忙しくて、お店で1人飲みをしているときに「あれ? もう、いいかも」って思ったんです。ずっと「いつかね?」って話していたのが、ふと「もういいかも」になって、気づいたら某ジュエリーブランドのサイトを開いていました。
祥子 (笑)
――では、なにか大きなきっかけがあったわけではないんですね。
中込 バイトを辞めて(芸人で食べられるようになって)5年経ったとか、そういうのはあると思うんですけどね。あとは、僕らは単独ライブを大事にしているんですけど、今年はいよいよ大阪でも開催しようかという話が出たりもしていたんです。全国(ツアー)という目標に向かって、初めて大阪公演という大きな一歩が踏み出せることで、これは先延ばしにしてもしょうがないって思うようになったんです。
本当は、もっと、もっと、僕らがどういう人たちかというのを認知されてからのほうが、結婚が余計なフィルターにならないだろうと思ったんですけど、それを待っていても、納得できるタイミングなんてないんだろうなって。それで、けっこう勢いというか……。
――1人になる時間があったのも、きっかけのひとつになったんでしょうか。
中込 そうかもしれないです。もちろん、不安になったとかではないんですけど。
――仲間の芸人さんに相談はしましたか?
中込 それが、まったくないんですよ。同期で知っている人はまだいないです。
祥子 仲が良すぎるので、飲み会で「おまえら、どうなんだよ」とか聞かれたときに、「したいと思っている」とか「できる」って答えたことはあって、「結婚」というワードは出していましたね。
中込 同期にもめちゃくちゃ奇妙がられていて、「彼女は?」って聞かれたりするんですけど、6年前の鳥貴族のころから常に「いないよ」って答えていて、「じゃあ、祥子と付き合ってるの?」と聞かれても「付き合ってないよ。でも結婚とかは……」って答えるから、「なに言ってるんだ、こいつら?」って思われてたんです。
でも、しっかり説明しても理解されず、「そんなわけないだろ」って言われるだけだと思うので、みんなにはふわっと「結婚したいんだけどね」くらいに言っていました。

中込「2人で服をコーディネートしたい」
――ファンの皆さんに、きっぱり交際を否定してきたのも、カップルだということばかりが目立つことを避けたかったのでしょうか。
中込 “カップルコンビ”みたいなのにはなりたくなかったんですよね。
祥子 実際に何もなかったしね。
中込 付き合うという関係が違うなと思っていたので。
――お互いの魅力は?
中込 いやぁ、いっぱいありますねぇ。いちばんは、悪口を言わないところですかね。もちろん、2人のときはお互いに信頼関係があるので、多少グチがこぼれることはありますけど、いろいろなところで誰かの悪口を言ったりとかは絶対にない。すごくいい人間だと思いますね。
祥子 信用できるところですかね。私がわりと疑い深くて、根っこから誰かを信頼するのが難しいんです。でも、悠ちゃんにはウソをつかれたことがないかもしれない。どこまでも誠実ですね。信用できます。
――直してほしいところはありますか?
中込 しょっちゅうダイエット宣言をするんですけど、翌日には食べて、「何で止めてくれなかったんだ」って言うんですけど……。でも、これも風物詩的なものだと思っているので……。(直してほしいところは)ないですね! いままで通りでいてくれれば。
祥子 悠ちゃんはそういうことを言いながら、突然、おやつを買ってくることがすごく多いんです。私がダイエットしてるって言ってるのに。
中込 罠だから。
祥子 なので、そういう罠をやめてほしいです。
――結婚前と後で、「エレガント人生」として変わることはありますか?
祥子 うーん、なんか“完全体”になるかもなと……。
中込 (笑)
祥子 結婚して変わるというよりは、いままで未完成だったものが、ピースが足されて完全な「丸」になる感じというか、エレガント人生というものが強くなるんじゃないかな。
中込 僕は、服をトータルコーディネートしたいです。以前は、2人で出歩くときにコーデがめっちゃ一緒とかだと「それで付き合ってないって言われても」と思われるだろうから、けっこうバラけさせていたんです。
でもこれからは、赤と青のチェックで合わせるとか、そういうトータルコーディネートを堂々としていきたい! それくらいです、変わるのは。おそろいのTシャツとか着たい……。

おじいちゃんとおばあちゃんになってバズるのが目標
中込 結婚したことで、皆さんの見方が変わることのほうがあるのかなと。男女の関係性をネタにしたりすると、“夜”の内容が入ってきたりもあるじゃないですか。そういうネタがキモがられちゃうかなとか、そういう心配はあるんですよね。
それでもやり続ければ、そういう奴らだって思ってもらえるかなと。だから、しばらく控えて、またやっていこうかなと思っています。
――2人が変わるのではなく、見る側が変わる可能性があると。
中込 その可能性があるかなと思いますけど、それでもやり続けていきたいですね。
祥子 いまも小学生設定のコントとか、現実からかけ離れたキャラクターとかもやっているので、受け入れてもらえるのではと期待はしています。
中込 それくらい、ここまでいろいろなものを出してきたとも思っています。
――今後の目標は?
中込 単独ライブの規模を大きくしていくのが目標ですね。僕らはSNSで多くの人に知ってもらえるようになったんですけど、単独ライブの集客を目的にSNSを始めた感じなんです。いまはSNSもすごく大切な場になりましたけど。
大幅に規模を拡大するというよりは、少しずつ。まずは“続けていく”というのが、目標というか夢ですね。終わらせずに、エレガント人生でずっといる。それが、いちばんかもしれない。だから、それができなくなるような無理はしません。何かが壊れたら、全部壊れちゃうからね。
祥子 そうだね。
中込 あとは、老夫婦になったときに、インスタとかにコーディネートをあげてバズりたいです。
祥子 服の話ばっかりじゃん(笑)。
中込 その時代の若い人たちに、おしゃれでかわいいおじいちゃん、おばあちゃんだなって思われるようになりたいです。
――けっこう先の目標ですね(笑)。
中込 本当のことをいうと、それくらいまでずっと続いているというのが大事な目標です。
祥子 いまやっていることにプラスして、毎年1つずつ新しいことに挑戦していけたら、楽しいだろうなと思っています。2人でもいろいろ挑戦したいし、個人でもやりたい。私もずっと続けていきたいという思いはあって、いつか“熟年離婚コント”とかやりたいですね(笑)。
中込 その年齢じゃなきゃできないことを、ずっとやっていきたい。
――最後にファンの皆さんにメッセージをお願いします。
中込 急な発表で驚かせてしまってすみません。僕たちは変わることなく、いままで以上に皆に楽しんでもらえるよう頑張っていくので、応援してもらえたら嬉しいです。
祥子 いつも応援ありがとうございます。他にあまり例がないことなので、私たち自身も不安だし、みんなも不安というか、「何これ?」という疑問が強いと思うんですけど、これから私たちが活動を見てもらうことで、2人の関係性ってこういう感じなんだなというのはわかってくると思うので、温かい目で見守っていただけたら嬉しいです。

結婚発表の模様は配信にてお楽しみいただけます。
配信概要
「おまたせ、シェリー!」
配信チケット販売:9月28日(日)12:00まで
視聴期間:9月28日(日)23:59まで
出演者:エレガント人生
チケット料金:2,000円
チケット販売:FANY Online Ticket
FANY Online Ticket:https://online-ticket.yoshimoto.co.jp/products/lumine-25092119