ナイナイが7年ぶり“オファーシリーズ最新作”で伝説更新!? 矢部「続きだけど初めての作品」岡村「当時のめちゃイケよりも面白い」

伝説的バラエティ番組『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ)の名物企画「岡村隆史にオファーが来ました」が、動画配信サービスFODの番組『めちゃ×2メチャってるッ!』として復活し、大きな反響を呼んでいます。10月10日(金)に第1部が配信され、11月15日(土)に第2部が公開されてから、SNS上では「今年いちばんのドキュメンタリー」との呼び声も。今回は、そんな新たな伝説をつくったナインティナイン(矢部浩之、岡村隆史)の2人に、ドキュメンタリーの裏側や、オファーシリーズ最新作への思い、そして「めちゃイケのこれから」について話を聞きました。

出典: FANY マガジン
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今回の番組は、総監督・片岡飛鳥が制作したオファーシリーズ最新作で、シリーズ最長となる484日、足掛け3年の密着ドキュメンタリーです。岡村が“アキレス腱断裂”というまさかの事故に見舞われるシーンから始まり、そこからリハビリと稽古を積んで、今年2月に「LAPOSTA 2025」東京ドーム公演のステージに立つまでの軌跡を描いています。

岡村「飛鳥さんも本当は責任を感じてほしい(笑)」

――今回の密着が始まり、総監督の片岡飛鳥さんが目の前に現れたときの正直な気持ちを聞かせてください。

矢部 ほんまにめちゃイケの最終回以来、会っていなかったので。「あ、ちょっと痩せたかな」「ちょっと老けはったな」というのが最初の印象ですね(笑)。

岡村 僕は「やるんでしょ」という感じでした。向こうから「やれるのか?」みたいなことも言われたんで、「いや、やれますよ。やれって言われたら僕はやります」と。詳しい内容はわからないけれど、「ああ、また大変なことが始まるんやろな」という“ざわざわ”はありましたね。

――7年ぶりのオファーシリーズで、これまでのシリーズと変わった点や、逆に変わらなかったことはなんですか。

矢部 撮影が始まったら、懐かしい感じすらしました。ただ、かつてない年月が空いたので、同じようにできるか不安はありましたね。飛鳥さんに「前みたいにできるかわからない」と言いましたけど、「いまの矢部でいいよ」と言ってもらいました。

岡村 僕もカメラが回り出してから、現場自体は別に何も変わらなかったです。気持ちもあまり昔と変わらなかったですけど、体だけが変わっていたということですね。「やるぞ!」と言って、初日にアキレス腱を切るっていう(笑)。

まあ僕も悪いですけど、飛鳥さんもやる気満々で来ていましたから、僕だけの責任じゃないなって。飛鳥さんも本当は責任を感じてほしい(笑)。いつもよりかは、僕にちょっと多めにやらしたな、っていうのは思います。

出典: FANY マガジン
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――矢部さんは、岡村さんについて昔との変化を感じましたか。

矢部 自分がかかわり出したのは、アキレス腱が治ってからでしたので。ただ、それでも(めちゃイケ終了から)7年も経っているし、体型もちょっと変わって重いやろうなとは思いましたね。

そこも楽しんで見てもらえるポイントだと思います。年を重ねて、太ってきて、同じようにできんのか、みたいなのもね。

――7年ぶりに大きな舞台で踊った感想を聞かせてください。

岡村 初日のアキレス腱断裂からずっとリハビリをして、自分のなかでは「(同じステージに立つ)JO1やINIと並んでも遜色ないところまで持っていく」と決めていました。

結果、55歳で顔を白く塗って、金髪のカツラを被って、韓国メイクをして。遠目からは結構、「ああ、JO1にいるよね」ぐらいな感じに仕上げてもらって(笑)。僕的には気に入っていました。僕のなかでは、“持っていけた”と思っています。

矢部 本編でも言いましたけど、何か違うんですよね。小っちゃいんですよ(笑)。

岡村 いや、あいつら、めっちゃ高い靴を履いとるんですよ(笑)。それを履かせてもらったんですけど、「これじゃあ、踊られへん」となって。

安室奈美恵さんがピンヒールで踊れるのと同じように、いまはK-POPの人たちも、日本のパフォーマーの方々も、「すごい靴を履いて踊るんだなぁ」と思いました。普通の靴でやらせてもらったら、余計に思いのほか、小っちゃくて……。

矢部 でも、それがいいんですよね。同じように高くしてもね。

出典: FANY マガジン
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矢部が語る“岡村の面白さ”とは?

――昔のめちゃイケと比較されることへの懸念などはありましたか?

矢部 それも覚悟してやりました。どうあれ、言う人は言うので。もちろん、めちゃイケ世代で楽しみにしてくれた方も多いでしょうけど、何をどうしても「100点で誰も文句を言わない状況」はたぶんないので、それをわかって受けました。

岡村 僕は別にそこはあんまり気にしてなかったというか。「やりますよ」と言われたら、「やります!」っていうのが、“めちゃイケスタイル”ですので。こっちから「やりましょうよ」っていうもんじゃない。

片岡飛鳥が、自らめちゃイケを終わらせた。それをまた年月が経ってから、やりましょうと言った。何かしら整理がついたのだろうと思って。向こうが「やる」っていうなら、僕も「やる」としか(言わない)。それが、いままでのかたちでしたので。

――番組内で、矢部さんが、「相方のオモシロを見たい」と語るシーンがありました。

矢部 やっぱり、相方の面白いところを見たいんですよ。めちゃイケとは関係ないですけど、相方がブランドのバッグをプライベートで持ってくるだけで、僕は面白いんです(笑)。これは僕の視点なんでしょうけどね。

岡村 意外とエルメスとかも持ってます。

一同 (笑)

矢部 そういうのが面白いんですよ。僕は寒がりで、夏でも室内は冷房が寒いから七分袖、八分袖を着ているんですね。そしたらある日、相方が七分袖を着ているときがあったんですよ。そういう細かい変化が、それだけで面白い。それは飛鳥さんとも、よくそういう話になりますね。

――「岡村さんは負けている姿から面白さが出てくる」とも言っていました。今回、岡村さんがJO1やINI、ME:Iのメンバーからイジられるシーンもありましたけど、やはり面白かったですか。

矢部 そう思います。やっぱり相手が若ければ若いほど、イジられる岡村さんはいいと思いますね。たぶん、若い子も接しやすいと思うんですよ。カッコよくて若いアイドルと岡村さんって、相性がいいんだろうなと思います。

出典: FANY マガジン
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――矢部さんの言葉を聞いて、岡村さんは、ご自身やオファーシリーズの面白さはどういう点にあると思いますか。

岡村 (オファーシリーズは)ありがたいことに、自分のキャラクターが面白くさせてくれる部分もあると思います。ただ一生懸命本番で踊る。そうすると、なぜか面白く映る。そして、相方のモニタリングでさらに面白くなる。これは、ひとつのめちゃイケの発明。いまは、『モニタリング』という番組もありますが、最初にやった僕らのなかでは、「あ、こういう笑いがあるんだ」と思っていました。

それと今回、INIの松田(迅)君に「岡村さんを見に来ている人なんて誰もいませんよ」と言われて、「それはそうや!」と返すシーンがありました。でも、その瞬間、「INIやJO1を見に来る人たちの視線を全部こっちに向かせてやろう」と思いましたし、実際に会場が湧いた瞬間はしてやったりでした。

そうやって、若い人たちともコントしながら、持ち上げてもらいながら、面白くしてもらった。僕は、ほんまそれが理想というか。年がいっても、そうやって若い人たちからイジってもらえたほうがいいなぁと思って。坂田(利夫)師匠みたいになれたらいいなと思ってます。

岡村「これ1回で終わらせていいものかどうか」

――すでに大きな反響ですが、当時のめちゃイケと比べてどのような手応えをどう感じていますか。

矢部 別物な印象を受けました。「めちゃイケじゃないな」と思いましたね。全部をドキュメントにしていくのは、めちゃイケスタイルですけど。現場はテレビのときと変わらないですけど、出来上がりがやっぱり長い(笑)。

この配信を見て、地上波時代は、泣く泣くカットしたところが多かったんやろうなと思いましたね。だから、めちゃイケを配信でやれたことが、今回いちばん大きかったんじゃないかな。めちゃイケの続きですけど、「初めての作品」ですよね。

――岡村さんも、当時のめちゃイケに負けないくらいの作品ができた感覚がありますか。

岡村 いや、60分でやってるときよりも面白いと思いますよね。(配信は)泣く泣く切ったところが少なくて、面白いところを残してくれてはりますから。

1本1本も、韓国ドラマで慣れているのか、長くてもぜんぜん見られる。”配信慣れ”してきてるのもあって、CMなしで1時間超えてもぜんぜん見られましたね。

――今回、ナイナイのおふたりも納得のいくものができたことで、今後の展開について思うことを聞かせてください。

岡村 じゃあ、このあとどうするのか、とは思っていますね。「これは、ひとつのきっかけじゃないんですか?」と僕は思っていて、「はて」というところです。これ1回で終わらせていいものかどうか。

また、ここから6年ぐらい休むのか。6年休んだら、もう61歳ですから。そのときに何か踊ってくれと言われても、それはもうさすがに知らんで、と(笑)。もうアキレス腱どころやないと思います。

今回の配信がきっかけで、こんなんもできるな。あんなんもできるなーって。「めちゃイケのコンテンツは、他にもいろいろあるやん」って思うんですけどね。それはもう誰が動くのか。誰がまた声をかけてくれるのかわかんないですけど、せっかくやったらという思いはあります。

出典: FANY マガジン
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矢部 今回出ていない、めちゃイケメンバーが他にもいますからね。ネットニュースでよゐこが仲悪いっていうのも見たんで。

一同 (笑)

矢部 やっぱり、仲直りさせてあげたいですよね。本当のところはどうなのかは、知らないですけど(笑)。

岡村 1人はもう松竹(芸能)じゃないですしね。

矢部 そうそう。いろいろ変わったんでね。

岡村 難しいですね。吉本じゃない人もいる。松竹じゃない人もいる。カナダにいる人も。なんかもう、ようわかりませんもんね(笑)。

矢部 本来、辞めるべきやつが吉本にまだいる。不思議。

岡村 あっち側が辞めてしまう。お前はまだいるのか、みたいなところもありますので、これはこれでまた、めちゃイケの面白いところ(笑)。何かまた今後があるのであれば、面白くできるんじゃないかなとは思ってますけどね。

出典: FANY マガジン
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配信概要

■第1部
『めちゃ×2 メチャってるッ!あきらめたらそこで試合終了ですよスペシャル!!』
(全5話)

■第2部
『めちゃ×2 メチャってるッ!7年ぶりに起こせよムーヴメントスペシャル!!』
(全7話)

配信プラットフォーム:FOD
出演: ナインティナイン
JO1、INI、DXTEEN、ME:I、IS:SUE
レインボー、コットン、ニューヨーク、鬼越トマホーク、オダウエダ
江頭 2:50
濱口優(よゐこ)、大久保佳代子(オアシズ)、山本圭壱(極楽とんぼ) 他
製作著作:FANYStudio
制作:吉本興業
チーフプロデューサー:工藤翔平(吉本興業)
総監督:片岡飛鳥

配信ページ:https://fod.fujitv.co.jp/title/80ve

■FOD
FODはフジテレビ公式の動画・電子書籍配信サービスです。月額1,320円(税込)の「FODプレミアム スタンダードコース」は、ドラマや映画など10万本以上の作品と200誌以上の雑誌が見放題・読み放題。70万冊以上の電子書籍も楽しめます。さらに、毎週金曜はTOHO シネマズの映画を1,200 円(税込)とお得に鑑賞できる特典「FODフライデイ」も提供中です。

FOD公式サイト:https://fod.fujitv.co.jp/

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