漫才師の宮川大助・花子による毎年恒例のクリスマスイベントが12月20日(土)、奈良県生駒市の南コミュニティセンターせせらぎで開催されました。今年の『大助・花子のクリスマス2025』には、宮川大助、宮川花子のほかに人気コンビや芸人たちが多数登場。漫才あり、歌あり、トークありのステージに会場は大いに盛り上がりました。

大助・花子の登場に大きな拍手
『大助・花子のクリスマス』は2023年にスタートし、今年で3回目。MCは大助・花子の娘で弟子の宮川さゆみと、同じく弟子の宮川隼人が務め、さっそく主役の大助・花子を呼び込みます。
大助が花子の車椅子を押しながら登場。サンタの帽子をかぶった2人の姿に、会場から大きな拍手が起こります。花子は「こんにちは〜、今年も皆さんの顔を見られてよかったです」と笑顔で挨拶です。

花子は前日に熱が出たことを明かしながら、「主人が看病してくれて、余計なことしてくれて」と笑わせると、大助も負けじと「何を話そうかあれこれ考えすぎていたから知恵熱や」とボケて盛り上げました。
まずはバラエティショーが幕開け。一番手で登場したフリーサイズ(オカン山口、さなえ)は、ハイテンションな漫才で笑わせます。

祇園(木﨑太郎、櫻井健一朗)は登場するなり、木﨑が客席へ。櫻井から「あんまり喜ばれてないですね」とツッコまれます。ネタでは息の合ったかけ合いで、会場を沸かせました。
落語家の桂珍念は、ネタ冒頭の「こんにちは」という言葉に観客から返事が返ってくるなど、アットホームな雰囲気のなかで「動物園」を口演しました。


花子をセンターにクリスマスソングを合唱
昨年に続いて「まほろば円舞会」によるショーも開演。「まほろば円舞会」は、2010年の平城遷都1300年祭で「天平衣装を着てワルツ(円舞)を踊ろう」と誕生した団体です。
剣や旗、和傘などを使った凛々しい舞や、子どもたちが登場した可愛いダンス、オリジナルのラップなど、バラエティに富んだ内容で盛り上げました。

次は歌のコーナーへ。「赤鼻のトナカイ」のイントロが流れ始めると、赤い鼻をつけた花子が車椅子でステージへ現れ、サンタ姿のかわいい女の子が歌い始めると会場も手拍子で盛り上げます。
ほかの出演者たちもステージに上り花子をセンターに合唱すると、ここから「ジングルベル」や「サンタが街にやってくる」などのクリスマス・メドレーがスタート。途中、バルーンアートを客席へプレゼントし、お客さんは大喜びです。
さらにピアノ演奏をバックに「アベマリア」、そしてさゆみの巫女舞から「さくらのうた」へ。歌のラストでは改めて全員がステージに集合し、大助・花子ファミリーのオリジナル曲「百花繚乱」を歌い上げます。


花子は「いちばん大事な宝」
休憩を挟んで、再び笑いの時間へ。スマイル(瀬戸洋祐、ウーイェイよしたか)はテンポのいいトークで盛り上げました。
ちゃんぽらん冨好はツカミでしっかり笑わせると、らしさたっぷりの一人しゃべりを展開。拍手笑いも起きるなど、会場を沸かせました。


そして大助・花子の2人がステージへ。2人は会場に感謝を伝えると、鉄板ギャグでさっそく笑いを起こします。大助が花子のことを「いちばん大事な宝」と話すと、会場から改めて拍手が。大助が76歳、花子が71歳ということで「お互い歳を取った」としみじみしたかと思うと、「あと40年か」とぼやいて笑いを誘います。
花子は多発性骨髄腫であることに触れながら、抗癌剤との戦いの日々についてもトーク。大助も尿管結石や脳内出血など、これまでに患った病気や闘病生活について話します。重苦しくなりがちなテーマも、2人の軽妙なしゃべりで笑いに変えました。

来年結婚50周年を迎える大助と花子は、「50年がんばろな!」とガッチリ握手。会場は拍手に包まれました。トークを終えて花子は「楽しかった」と振り返り、大助はネタ合わせも何もなしでしゃべっていることを明かしました。
最後は出演者全員と会場が一緒に「サンタが街にやってくる」を歌い、イベントはにぎやかに幕を閉じました。また来年1月には、生駒市で宮川大助・花子の絵本原画展を開催します!

展覧会概要
宮川大助・花子「日本昔ばなし」絵本原画展
日時:2026年1月7日(水)~1月11日(日) 10:00~17:00(11日は15:00で終了)
場所:芸術会館美楽来
(奈良県生駒市西松ヶ丘2-20/電話0743-74-1101)
観覧料:無料
