漫才とコントの二刀流で王者の座を争うお笑い賞レース『ダブルインパクト2026 漫才&コント二刀流No.1決定戦』。早くも来年の開催が決定し、その発表会見が12月23日(火)に日本テレビ本社で開催されました。初代王者のニッポンの社長(辻皓平、ケツ)をMCに、ななまがり、コットン、ドンデコルテなどひとクセ、ふたクセもある人気芸人たちが続々と参加表明! 来年3月から始まる予選に向けて、意気込みを語りました。

2人以上のコンビ・ユニットが漫才とコントの両方のネタを披露して競われるこの大会。第1回大会では、王者の栄誉と賞金1000万円を目指して実力派芸人たち2875組がエントリーしました。今年7月に開かれた決勝戦で、栄えある初代王者に輝いたのはニッポンの社長。会見では、そのニッポンの社長と日本テレビの黒田みゆアナウンサーがMCを務めました。
パラレルワールドからM-1王者が登場!?
今回の会見は『M-1グランプリ2025』開催(12月21日決勝)直後、かつ第1回大会のときよりも2カ月以上前倒しの開催発表ということもあり、辻は「今日で合ってますか?」「早すぎませんか?」とツッコミ。さっそく会場の笑いを誘います。

会見には、エントリーを表明した芸人6組が登場し、それぞれ意気込みを語りました。
【ななまがり(森下直人、初瀬悠太)】前回6位
会見場に登壇したのは、ななまがり……と思いきや、初瀬と謎の人物。「誰やお前!」と問われた謎の人物は「わたくし、パラレルワールドから来ました、たくろう・赤木です」と自己紹介し、爆笑が巻き起こります。
たくろうは、この世界では2025年のM-1王者ですが、パラレルワールドでは2回戦落ちとのこと。パラレルワールドの優勝者を問われると「『おいでやすとんでもあや』です!」と、おいでやす小田と『THE W』ファイナリストのとんでもあやによる意外なユニット名を明かしました。
その後も謎の人物=森下の暴走は止まりません。前回の決勝で「漫才」と「コント」のどちらからやるか選ぶとき、エネルギー弾のようなものを投げていた演出になぞらえて、森下は下着をつけたボール「ブラボール」を用意。「僕たちは『下ネタ』からいきます!」と壇上からブラボールを投げつけました。

そんな森下を横目に、初瀬は賞金の使い道として、抜けた歯のインプラント治療を切望。大会のキャッチコピー「芸人、出し尽くせ」をオマージュして、「歯、入れ尽くせ」と絶叫しますが、反応が薄かったため、「なんじゃい!」と自暴自棄になっていました。
セルライトスパ「東京進出は前回3位がきっかけ」
【セルライトスパ(大須賀健剛、肥後裕之)】前回3位
大暴れしたななまがりの直後にコメントを求められたセルライトスパ。肥後が「やりにくいわ!」とツッコミを入れると、大須賀も「(話を聞く)順番、誰が考えたんですか!」とクレームを入れます。
これまで大阪を拠点に活動してきた2人ですが、この前日に東京進出を発表したばかり。肥後は『ダブルインパクト』で3位だったことがきっかけだったと明かしつつ、「今年の1本目は〇〇の漫才、2本目は〇〇のコントでいきます」と早くも次大会で披露する予定のネタを公表!?
続けて「帰りは大江戸線で帰ります……『乗り尽くせ!』」とキャッチコピーにかけてボケますが、こちらも空振り。「なんじゃい!」と逆ギレして笑いを誘いました。

一方、賞金1000万円の使い道を問われた大須賀は、M-1王者のたくろうが記者会見で「『たくろう万博』をつくりたい」と語っていたことを受けて、「僕らは賞金でたくろう万博の隣に『セルライトスパパーキング』を作ります」と宣言。「20分2000円、1日最大料金18万円」と料金を提示すると、周囲から「高すぎる!」とツッコミが入りました。
コットン・きょん「すべてはナンチャンのために!」
【ダンビラムーチョ(大原優一、原田フニャオ)】前回不参加
意気込みを問われて「とにかく出ることです!とにかく出ます!」と意欲を見せたのは大原。
一方、原田は「僕らはM-1もキングオブコントも決勝に行っているので、僕らのための大会なんじゃないか、と思っています。2025年、僕はピンで、けん玉と皿回しのダブルインパクトをしていました。今回は2人で頑張りたい」とリベンジを誓いました。

【コットン(西村真二、きょん)】前回4位
「いま、問題を抱えていまして……」と苦い顔で切り出したのは西村。
「大会において、誰かがボケたときには、スカさずにツッコみたい。この局で行われた、とある大会で、とある方に『スカした』と言われて以来、『お前スカしたな』『最低な人間だな』と死ぬほどDM(ダイレクトメッセージ)が来てるんですよ」
そう言って、「THE W」をめぐる霜降り明星・粗品とのやりとりに触れると、「ダブルインパクトでは、スカさずにいきたい」と宣言しました。
一方、きょんは同局で放送中の『ヒルナンデス!』にコンビでレギュラー出演中ということもあって、「すべてはナンチャン(南原清隆)のために!」と意気込み。前回、「(南原に)『ちょっとな〜、漫才がな〜!』と暗に『漫才が面白くなかった』みたいなことを言われたので、来年は『2本とも最高だった!』と言われるように頑張りたい」と語りました。

ドンデコルテ・渡辺は「長期」「積立」「分散」で運用!?
【スタミナパン(麻婆、トシダタカヒデ)】前回7位
トシダは「皆さん吉本で、僕らだけSMA(ソニー・ミュージックアーティスツ)で違う事務所なんですが、吉本以外が弱すぎる。『もっとしっかりしろ!』と言いたい」と苦言を呈すると、こう宣言します。
「前回の決勝は、僕らとコットンがいちばん後輩だったんですよ。だから若手も育っていない。1000万円をもらったら、他事務所の若手が育っていないぶん、僕が養成所を作ります! 僕が講師をやります!」
しかし、話の着地に困ったのか、最終的に「なんじゃい!」で締めました。
麻婆は「(1000万円という大金を)見たことがないんで、いったん見て決めたいですね!」とニヤリ。辻から「内見じゃないんやから」と鋭いツッコミが入りました。

【ドンテコルテ(小橋共作、渡辺銀次)】前回準々決勝進出
M-1で2位となり、一躍、時の人となったドンテコルテ。小橋は「気づいたらここに立っていたので、いま『出る』って決めました!」とぶっちゃけ。さらに「M-1という偉大な大会で2位を獲らせていただきました。M-1のおかげで、いまここに立てていると思うんです。だから……M-1を盛り上げていきたい!」とまさかの他大会への忠誠心を見せました
一方、賞金の使い道を問われた渡辺は「けっこうな額ですからね……。『長期』『積立』『分散』という投資の三大原則を守って運用したいなと思います。まずは光熱費を引き落としにしたい!」とM-1で披露した漫才さながらの理路整然とした口調で願望を吐露。辻からは「先に出馬しそう」と評されていました。

『ダブルインパクト2026』は来年3月から予選1回戦がスタートし、夏に決勝が開かれる予定です。
『ダブルインパクト2026』公式サイト:https://www.ntv.co.jp/double-impact/
