藤崎マーケット・田崎佑一が考案した、「こんな人おるなあ〜」で競うゲームのイベント『おるおるカードバトルORU 共感王決定戦inよしもと道頓堀シアター2時間SP』が、2月1日(日)に大阪・よしもと道頓堀シアターで開催されました。カードゲームと“あるある”を組み合わせた新感覚のイベントに、会場はドキドキハラハラし、沸き起こるミラクルで大爆笑に次ぐ大爆笑。人気芸人が多数集結した当日の模様を、芸人ライターとしても活動するポチ・茜チーフが文字数の許す限り、ありのままレポートします!(写真は芸人カメラマンの番町・長居蒼季が担当しました!)

田崎「そういう司会者“おるおる”でやってます」
田崎が「自分で作ってAIに歌わせた」という、やたらと耳に残るイベントテーマソングが流れる会場は、あっという間に満席に。
今回はモンスターエンジン(西森洋一、大林健二)、アキナ・山名文和、ラフ次元(空道太郎、梅村賢太郎)といったORU経験者組に加え、アインシュタイン(稲田直樹、河井ゆずる)、ミルクボーイ(駒場孝、内海崇)、ツートライブ(たかのり、周平魂)という初挑戦組もいます。

「忙しいのにありがとう」「最近どう?」とベテラン司会者風に話しだす田崎に、「司会がなんか古いねん!」とツッコミが入ると、「そういう司会者おるおるでやってます」と、さっそく“おるおる”が発動しました。そこからルール説明へ。
【ルール】
①各プレイヤー、「上の句レッドカード3枚」「下の句ブラックカード3枚」の計6枚を持った状態でスタート。
②順番を決め、自分のターンが来たらレッドカードの山、ブラックカードの山から自分の好きなほうを1枚引く。自分の手持ちのレッドカードとブラックカードを組み合わせて【おるおるお題】を作り、「そんな人おるなあ〜」となる一言を発表する。
③プレイヤー以外のメンバーが、そんな人いるか? いないか?【ORU(おる)】【ORAN(おらん)】の札をあげて判定。審査には笑いの量は関係なしのため、どんなに面白くてもそんな人おらんかったら【ORAN】。
④過半数の【ORU】札が上がれば、使用したレッドカードとブラックカードを捨てられる。【ORAN】の判定になると使用したカードは捨てずに手元に戻る。
⑤制限時間20分で、いちばん最初にレッドカードかブラックカードのどちらかを0枚にできたプレイヤーの勝利。勝負がつかなければ、手元のレッドカードとブラックカードの合計枚数が少ない人の勝利。
⑥カードには「ドロー」「スキップ」「トレード」といった緑色のギミックカードもある。これらのカードを最後の1枚に使用して上がることは禁止。
全員がなんとなく経験したことのあるようなルールに、「基本はUNOと一緒ですね?」と指摘が入りますが、田崎は「UNO? ちょっとわかんないです」と目を丸くして唇を尖らせたキョトン顔で知らんぷりを決め込みます。

アインシュタイン・河井「お前らのとき、覚えとけよ!」
そしてゲームがスタート。Aブロックは、モンスターエンジン・大林、アインシュタイン・河井、ラフ次元の空と梅村の4人が対戦します。「経験者ばっかりのとこ、入れんといてや!」と嘆く河井は、さらにじゃんけんで負けて初挑戦でトップバッターに。
手持ちカードも山から引いた1枚もいまいちだったようで、「なんやねんこれぇ!」と叫びながらも作ったお題は、上の句のレッドカードは「司会者の」、下の句のブラックカードは「しらける一言」です。
河井の発表した“おるおる”は「……最近どう?」。
先ほどの田崎の司会ぶりをイジったもので、会場の大爆笑とモンスターエンジン・西森以外の審査員から【ORU】を獲得し、無事にカードを捨てることができました。
2番バッターの大林は「居酒屋店員の」「男らしい一言」のお題を作り、野太い声で「いっらっしゃいませぇええ!!」と発表。審査員からは「おるけど!」と言われながらも、カードを捨てることに成功します。
3番目のラフ次元・空は緑のギミックカード「スキップ」を発動。4番目の梅村がスキップされて、河井の順番に。急に順番が回ってきて慌てる河井が作成したお題は「街のオッサンの」「ナルシストな一言」です。
河井は歯の本数が少なそうな口元で「この街は俺が守る」とオッサン口調で発表しますが、アインシュタイン・稲田以外の審査員が【ORAN】の判定だったので、少し恥ずかしい思いをしたうえにカードは捨てられません。河井は「お前らのとき、覚えとけよ!」と口をとがらせながらカードを手元に戻します。

その後もターンが進み、「赤が残り1枚なんで、これでクリアできたら上がりです」という空の順番に。「隣人の」「言う必要のない一言」というお題を作り、「いま住んでる前の家の隣はね、駐車場でした」と発表。審査員全員の【ORU】と客席大爆笑でAブロックの勝者は空に決まりました。
モンスターエンジン・西森「女子中学生で戦うしかない」?
Bブロックは、じゃんけんで決まった、アインシュタイン・稲田、ミルクボーイ・駒場、ツートライブ・たかのり、モンスターエンジン・西森の順番で対戦。稲田は「家電量販店店員の」「昭和な一言」のお題で「このキャメラいいですよ〜」と発表し、いきなり審査員全員から【ORU】を獲得します。
駒場は「電車乗客の」「理不尽な一言」のお題で「中津止まりいらんやろ」。こちらも審査員全員が【ORU】を獲得し、Bブロックは好スタートを切ります。
そしてゲームは進み、レッドカードが残り1枚になったリーチ状態の西森は「女子中学生の」「半ギレの表情」というお題を作ります。下の句のブラックカードが「表情カード」のときは、シチュエーションを説明してカメラに向かってお題に見合った表情をします。
「犬の散歩中に、おっさんがシッシッ! ってやって来たときです」とシチュエーションを説明し、渾身の「半ギレの表情」をしますが、ラフ次元・梅村以外の審査員は【ORAN】の判定で上がることができません。
「ただの西森さんやん」「どう見ても白髪のオッサンにしか見えない」との意見が続出。レッドカードは残り1枚でリーチになってるのに、西森は「女子中学生のしかないー!」と頭を抱えます。

駒場が「グルメな人の」「なんかエロい表情」で審査員全員から【ORU】判定となって盛り上がっていると、たかのりが「ちょっと待ったー! デュアルカードを出します!」と割り込みました。ここで田崎は冷静に「デュエルカードです」と訂正。
デュエルカードとは、敵プレイヤーが“おるおる”を発表してOKをもらった直後に使用すると、順番に関係なく、同じお題で“おるおる”に挑戦することができるカードです。カードを出した人と、挑戦された人のどちらがより“おるおる”か、【ORU】【ORAN】の数で勝敗を判定。負けたプレイヤーは使用したカードを手元に戻さないといけません。
他のプレイヤーは、リーチ状態の西森に挑戦しないたかのりに非難轟々です。そんななか、たかのりは、同じお題の「グルメな人の」「なんかエロい表情」を発表しますが、【ORAN】と判定されデュエル失敗。お題に使ったカードはたかのりの手元に戻ります。そのまま、たかのりの順番になり、たかのりが出したカードは緑の「ドローブラック2」。
ドローカードは、指定された色のカード、枚数を次の順番のプレイヤーに引かせます。ドローを受けたときにドローを持っていれば、その次のプレイヤーに流すことも可能。

リーチ状態の西森のカードが増えるので舞台上が沸きますが、レッドカードを消化して上がろうとしている西森が「俺、黒は増えても大丈夫やねん」と言い放ち、会場は大爆笑に包まれました。
ブラックカードを2枚追加したものの、「女子中学生で戦うしかない」と言う西森が作ったお題「女子中学生の」「最低な一言」で、「旅行? それパパ行くの? じゃあ行かへん」と発表し、審査員全員【ORU】判定となり、たかのりの2回のギミックカードはまったく功を奏さず、Bブロックは西森が勝ち抜けました。
まさかのドローカード連発の挙句…?
Cブロックは、じゃんけんにより、ツートライブ・周平魂、藤崎マーケット・田崎、ミルクボーイ・内海、アキナ・山名の順で対戦します。
周平魂の「オカンの」「ロマンチックな一言」=「お父さんと見た夜景、思い出すわぁ〜」、田崎の「オトンの」「アメリカンな一言」=「はい! ハッピーニューイヤー」は、どちらも会場が大爆笑となり、審査員全員からも【ORU】の札が上がりました。内海、山名もカードを減らしていき、1周目は全員手札を減らすことに成功します。
そして2周目の内海が「ドローレッド2」を出したことから“ミラクル”が……。山名がレッドカードを2枚増やすことになるかと思いきや、さらに「ドローレッド2」を出して流し、「おぉ〜!」と会場が沸きました。さらに次の周平魂が「ドローブラック2」で流し、次の田崎も「ドローレッド1+ブラック1」を出して、会場は「キャー!」という歓声と拍手が巻き起こります。
「俺が最初にドローカード出したのに〜!?」と叫ぶ内海に順番が回って会場は大爆笑ですが、ここで内海がさらに「ドローブラック2」で回避。そして山名が「ドローレッド2」、周平魂が「ドローレッド2」とミラクルが止まりません!?

続く田崎は「俺は、このゲームを考えた主催者やー!!」と叫びますが、「ドローカード」は出せず、「レッド9で、ブラック5!?」と驚きながら手持ちカードが一気に14枚も増えてしまいました。
しかし、もとの順番に戻り、次の田崎のターンで緑の「オールカードチェンジ」を発動して会場はまた大盛り上がり。オールカードチェンジは指名したプレイヤーとカードをすべて入れ替えることができます。
この時点で、田崎以外の3人はレッドカードが残り1枚でリーチ状態。そして田崎が選んだのは、内海です。「そんなアホなー!」と一度は田崎にすがるそぶりを見せた内海は「田崎はん、これが目に入りまんのか!」と、「ディフェンス」カードを出します。ディフェンスは、ドロー、デュエル、オールカードチェンジなどで攻撃されたときに無効化できるカードです。

華麗なディフェンスに会場は「うおぉー!!」と大盛り上がり。まさかの事態に田崎は半泣きで大量のカードを持ったまますごすごと引き下がりました。
そのままバトルは続きますが制限時間20分を迎え、手持ちカードの残り枚数勝負に。内海、山名が6枚、周平魂が5枚、田崎が16枚で、ミラクル連発のCブロックは周平魂が勝ち抜けました。
「会場も大きくしていって、ゆくゆくは武道館でやりたい」
決勝戦は、各ブロックを勝ち抜いたラフ次元、空、ツートライブ・周平魂、モンスターエンジン・西森の順で対戦です。「さすが決勝戦」という【ORU】の連発となり、リーチ状態で迎えた3周目の空が審査員全員から【ORU】を獲得し、見事に優勝しました。
優勝した空には、西森の実家の鉄工所で作った世界に一つしかない「鋼のおるおるカード」が贈呈されますが、カードとは言い難い分厚さに、「これで1枚?」「重た!」「いいなぁ〜」と賛否が分かれました。

最後に田崎が「今後はもっといろんな会場でやりたい。東京とか大きいところでもやりたいので、ORUを応援してください!」と会場に呼びかけます。お客さんはドキドキハラハラと笑い疲れで、へとへとになってイベントは幕を下ろしました。
田崎はこのカードゲームの魅力について、「ネタや大喜利の大会はあるけど、唯一無二の“あるあるの大会”」「大喜利が苦手な芸人が強かったりと、ふだん見られない芸人の底力が見れること」とコメント。そして、「東京でもあるあるの強いメンバーを集めて開催したい」「会場も大きくしていって、ゆくゆくは武道館でやりたい」と意気込みました。
プレイヤーも見る側も大盛り上がりのイベント。予選会があれば私も出たいと思いました!
