NGK初単独ライブを控え「いちばんいい状態」のEXITが乗り越えた“解散危機”とは? 兼近「漫才だけあればいい」、りんたろー。「今回はもう一歩奥まで行く」

EXIT(りんたろー。、兼近大樹)の単独ライブ「はつたんどく」が、4月19日(日)に東京・有楽町よみうりホールで、6月21日(日)に大阪・なんばグランド花月(NGK)で開催されます。“チャラ男”で“ポップ”というイメージのEXITが、今回のライブではまったく新しい一面を見せます。初単独ではないのになぜタイトルが「はつたんどく」なのか、今回見せたい”新しい漫才”とは、聖地・NGKで単独を行う理由、さらにこれまで明かされてこなかった“解散危機”まで――。2人にたっぷり語ってもらったロングインタビューをお届けします!

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

兼近「本当は暗い部分もいっぱいある」

――まずは今回のタイトルが「はつたんどく」になった理由を教えてください。

兼近 われわれは、単独ライブをいままでに10回ぐらいやって、全国ツアーも47都道府県ツアーも回ってるんですよね。にもかかわらず、「ネタをやってない」と思われることが多くて。こんだけやってるのに、やってないと思っている人たちに向けて、『はつたんどく』にさせてもらいました。ひらがなにしたのも、僕らが単独をやってきたのを知らないぐらい、勉強不足の皆さんなので。

りんたろー。 よくないね!

一同 (笑)

――なんばグランド花月でEXITが単独ライブを開催するのは今回が初めてです。

兼近 でも、ずっとやりたかったんですよ。

りんたろー。 やっぱり、すごい劇場なんでなかなか空きもなくて……。寄席の出番のときに(支配人に)「実はずっとやりたいんですよね」とお話したら、「出てくれるんですか?」みたいな。お互いに「え?」ってなって。

兼近 そうそう。支配人に「せっかく大阪に来てるのに、NGK以外のところで、よく単独ライブをやられてますよね」みたいなつつかれ方をして。「え? いやいや、逆にオレらやりたいですよ。空いてんすか?」って言ったら、「いや、イヤなのかと思ってました」って。

りんたろー。 「なんでー」って。

――遠慮し合ってたんですね(笑)。

兼近 そう、お互いに遠慮し合って、やっと、いま一致しました(笑)。嬉しかったです。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

――今回のライブで漫才とコントは、それぞれ何本ずつやる予定ですか。

兼近 いつもの単独は漫才3本、コント2本ですね。

りんたろー。 あと歌が2曲くらいです(笑)。

――今回の新ネタのテーマは?

兼近 今回から、初めてお揃いのスーツをつくったので、パリッとしたネタになるんじゃないですか。

りんたろー。 いままで、かねちがやりたい漫才にチャレンジしては、いつも諦めてたんですけど、もっと向き合ってみようと。自分たちがやりたいことを二の次にしてきたので、そういう新たな取り組みも衣装込みで始まっています。

兼近 見る人によっては、少しも笑えないかもしれないですけど(笑)。

りんたろー。 本当はかねちってこういうやつなんだよ、みたいなネタね。

兼近 そうそう。本当にオレが面白いと思うことをネタにしていくんで、わかんない人からしたら「えっ、何?」ってなると思います。

りんたろー。 かねちが「思ってること」を書き出して、それを僕がネタに落とし込むんですけど、かなり難しくて。いままでは試行錯誤の段階で諦めてきちゃったんですけど、今回はもう一歩奥まで行く。大失敗する可能性もありますけど(笑)。でも、やっぱり単独は、自分たちのやりたいことに、誰にも邪魔されずに向き合える時間でもあるので。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

――自分たちが本当に面白いと思うEXITを見せる?

りんたろー。 そうですね。そういうのって、自分を持っていてそれを普段から出してる人がハマるんだと思うんです。でも僕らはポップなイメージもあるので、それが邪魔してくるんですよ。

兼近 オレって、いろんな見られ方をするんですよ。それが大変ですね。明るくも見られるし、暗い面を知らない方も多かったり。本当は暗い部分もいっぱいあるんですけど。

りんたろー。 そこを出すという意味では、それこそ“はつたんどく”かもしれないですね。

「去年まで兼近が『やめる』と言っていた」

――EXITは「M-1グランプリ」への挑戦も続けています。2人の漫才へのこだわりを教えてください。

りんたろー。 素のまま、マイク1本で2人の立ち話で笑いを起こせるって本当にかっこいいし、そういう姿をお兄さん方が吉本では見せてきてくれました。後輩たちもですけど。その部分には、かなりの憧れがあります。

いろんな仕事をやらせてもらってるんですけど、番組によって立ち位置も変わるし、ほかの共演者のことも考える。でもその数分間、誰にも邪魔されずに2人を表現できるのは、やっぱり漫才だけなのかなって。その貴重さがまた身にしみてわかってきたので、やり続けられたらって思いますね。

兼近 (漫才は)地盤であり本業です。これ以外、何もなくても成立するんですけど、これがなくなったら、ほかは何もない。変な話、これだけあれば成立するのがコンビであり漫才師、芸人なんで、本当にそれだけです。これだけあればいい。ほかは、漫才師をやっているなかに付属でついてきたものでしかないので。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

――今回の単独ライブに向けたコメントで、りんたろー。さんが「どう考えても、いまのEXITがいちばんいい状態」と言っていました。

りんたろー。 そんなこと言ってました?

兼近 いろんなところで適当なこと言うんで(笑)。

――どうして、そう思ったのでしょう?

りんたろー。 え、でも去年まで兼近が「やめる」って言ってたんで。

兼近 あ、そうそう。

――何をですか?

りんたろー。 EXITを。

――え!?

兼近 「今年まで」って言ってたもんね。

りんたろー。 「2026年でやめる」ってなって。

――解散するってことですか?

兼近 そうです。

りんたろー。 って言ってたんですけど、「やっぱやめない」って言ったんで、じゃあ、いまがいちばんいい状態かなって。

兼近 本当は2025年ぐらいまでの予定だったんですけどね。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

――兼近さんは、どうして解散しようと?

兼近 コンビを組んだときから期間限定というか、「いったんやってみよう」と誘われて始まったので、いつかはやめるだろうと思ってたんです。漫才でメシを食えなかったら、芸人として意味がないんで、やめようと思ってたんですけど。

でも、想像以上に漫才でメシを食えるようになってきた。劇場ギャラでゴハンが食えるようになって、「あれ? これずっとできるぞ」ってなってきたから。(りんたろー。は)ご結婚もされて、お子さんもいらっしゃるのに、いきなり無職にさせるわけにもいかないという思いもあったので。それが理由ですね。「漫才師としてやっていける」と思ったのが去年だったので、続けようと決めました。

りんたろー。 僕はちょっと意味がわからなすぎて、そこ(解散)に向き合えてなかったというか……。見ようともしてなかったんですよ。だけど、やっとかねちがどういうことを考えているかを自分なりに考え始めて。そういう意味では理解を深めたという意味でも、いまがいちばんいい状態ですね。

兼近「光が見え始めてるんですよ」

――兼近さんもEXITは、いまがいちばんいい状態だと思いますか?

兼近 僕は逆に最近、「適当」になりましたね。「まあいいや」っていうか。テレビのお仕事も、いままでは「やりたくねえ」とか、「イヤです」というのがあったんですけど、去年ぐらいから「まあいいんじゃないですか。やってみますわ。1回出てみますわ」みたいな。柔らかくなったなと思います。自分がいい意味で適当になった。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

――漫才師として食べられるようになったから、余裕が生まれたんですか?

兼近 はい。漫才師としてやっていけるんで、その地盤があると思ったら「別に何でもいいや」って。「いいよ、いいよ」って言えるようになって、すごいラクになりました。

――本当にEXITは“漫才師”なんですね。もう解散を心配しなくても大丈夫ですか?

兼近 そうですね! もう相当なトラブルがない限り(笑)。

りんたろー。 でも、最近もネタでぶつかったことがあるんですけど、「また、かねちとモメちゃったよ」って嫁に言ったら、「あんたの意見はどうでもいいから譲って! かねちが辞めるって言い出したらどうすんの。かねちにとにかく合わせて!」って(笑)。

兼近 その嫁の一声のせいで、(りんたろー。は)出たくないお笑い番組とかにも出させられてるんですよ。それで落ち込んだりしてるんで(笑)。

――(笑)。とにかく解散しなくて本当によかったです。

りんたろー。 そうですね。めちゃくちゃ良かったです。

――最近は、ドンデコルテ(渡辺銀次、小橋共作)やザ・パンチ(パンチ浜崎、ノーパンチ松尾)など、さまざまな先輩芸人とツーマン・ライブをしていますね。ツーマンの意図はどんなところにあるのでしょうか?

りんたろー。 僕らは、賞レースで結果を残せてないんですよ。だから賞レースで活躍された方々にお声がけするのは申し訳ない思いがあったんですけど、それこそザ・パンチさんとかドンデコルテとか、逆に皆さんから声をかけていただいて。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

本当に嬉しいし、そういう方々が「EXITがちゃんとネタと向き合っているところを知ってもらいたい」「賞レースで跳ねているところを見たい」と言ってくださるので、それはもう胸を借りるつもりで、盛り上げたいなと。ありがたいことだなと思いながらやっていますね。

兼近 ヤーレンズ(出井隼之介、楢原真樹)さんや金属バット(小林圭輔、友保隼平)さんともツーマンをやっていて。ヤーレンズさんは、もうあの感じで「応援してるよ、一緒に頑張ろう」って言ってくれるんですけど、金属バットさんがM-1の前に「頑張れよ」って言ってくれたときは、「あ、この人たち、そういう概念あるんだ」「人に対して『頑張れ』って思う概念あるんだ」ってちょっと笑っちゃいました(笑)。

りんたろー。 あと、ギャロップ(林健、毛利大亮)さんね。

兼近 ギャロップさんは本当に助かる。ギャロップさんに至っては、ネタの内容も見て、アドバイスもくれるんですよ。

りんたろー。 「こういうパターンどうや」みたいな。

兼近 (りんたろー。のほうを向いて)みんなでコーヒー屋に行ったときに、林さんに「兼近の感じ、出してええんちゃう」みたいに言われたじゃないですか。「素の感じで別にええやん」みたいな。そのときのアドバイスで「出してもいいのかな?」と思ったのもありますよね。

りんたろー。 かねちが歯に衣着せず世相を切ったりするのを、「出していってもいいんじゃないか」と、言ってくれたんだよね。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

兼近 こいつ(兼近)が何を考えているかを出していいんじゃないかって言ってもらって。僕は、それが怖かったんですよね。やっぱりチャラ男で、明るくて、ピンク髪で、「イエイイエイ」言ってるパブリックイメージがあったんで、それを壊したら面白くないだろうなって思ってたんですけど、林さんに言われて、「やってみてもいいか」と思いました。

――そこからネタ作りの感覚とか意識が変わってきましたか?

りんたろー。 引き出しが増えました。いろんなことをやりつつ、それもありでいいんだって。

兼近 僕からしたら、そういえばこんなんやりたかったんだよなって。もともとやりたくて、りんたろーさんも一緒に作ってくれたんですけど、全然うまくいかなかったから(笑)。「あーダメだな」ってなってたんですけど。

りんたろー。 いままではそこで諦めてたんですけど、もう1回ネタを叩いてみよう。試行錯誤してみようって。

兼近 いま挑戦してて、なんか「あれ?」って光が見え始めてるんですよ。もしかしたら、この感じでも仕上がるんじゃないかというのは見えてきてるんで、今回の初単独でカマせたらいいなと思います。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

公演概要

EXIT単独ライブ「はつたんどく」

▼東京公演
日時:4月19日(日)16:00開場|17:00開演|18:00終演予定
会場:有楽町よみうりホール(千代田区有楽町1-11-1 読売会館7階)

▼大阪公演
日時:6月21日(日) 18:45開場|19:15開演|20:15終演予定
会場:なんばグランド花月(大阪市中央区難波千日前11-6)

特設サイト:https://exit-ent.com/feature/hatsutandoku

FANYチケット(東京公演):https://ticket.fany.lol/reception/41242/37005
FANYチケット(大阪公演):https://ticket.fany.lol/reception/42146/37639

関連記事

関連ライブ配信

関連ライブ