銀シャリ(鰻和弘、橋本直)による『産地直送漫才~47都道府県巡り~』のフィナーレとなる兵庫公演が、7月19日(日)に兵庫・伊丹アイフォニックホールで行われました。“全国すべての地域で漫才を届ける”という、漫才師としての進化と成長を目指したチャレンジとして2019年4月にスタート。約7年間をかけて全国を巡ったこのライブの締めくくりとなったのは、橋本の出身地・伊丹です。当日のライブの様子と、終了後の2人へのインタビューをお届けします!

地元感たっぷりのトークで会場を盛り上げる!
これまで全国各地域の特色を取り入れたご当地漫才をつくり、ライブやYouTubeで展開してきた『産地直送漫才~47都道府県巡り~』。フィナーレを飾る今回の公演は橋本の地元・伊丹での開催とあって、2人が登場すると満員の会場は大きな拍手に包まれます。
橋本は「実家から近すぎます、歩いて10分以内じゃないですか?」と“地元感”をアピール。オープニングトークでも、若かりしころに伊丹で初ネタ合わせをしたときの思い出、最近出会ったファンやタクシーでのおもしろエピソードなどで会場を笑わせます。そして、今回の会場が47都道府県ライブで最大の規模にもかかわらず、即完売だったことを感謝しました。

「まずは兵庫県全体の漫才から」と1本目のネタがスタートします。兵庫県の名所や名産品、出身の有名人などをたっぷり盛り込んだ地元感満載のネタに会場は爆笑。アドリブもたっぷりな2人の息の合ったしゃべくりを堪能していました。
アンケートトークでは、来場者が書いたアンケートをもとにトークを展開。鰻の地元である大阪府八尾市と伊丹市とのバトルになりかけたり、映画にもなった阪急電車をうらやましがった鰻が近鉄電車の映画も作ってほしいと訴えたりと、これまた地元感あふれるトークで会場は笑いが止まりませんでした。
漫才にクイズ、鰻の「乳首アート」など盛りだくさん!
2本目の漫才のテーマは、鰻が発見した“すごい法則”について。観客も巻き込んでネタを展開し、2人のアドリブの受け答えに会場は爆笑に包まれました。
続くゲームコーナーは「銀シャリで合わせましょう!」から。出題に対して2人が相談なしで同じ答えを出せるか、というものです。最初は息の合わない2人でしたが「甲子園で活躍した高校球児といえば?」という質問に、声を揃えて「松坂大輔!」と回答。会場から笑いと拍手が起こりました。
「人数指定!ナイスクエスチョン」は、あてはまる人数が5人になる質問を考えて会場に問いかけ、挙手する人の数をぴったり5人にできるか、というゲーム。「伊丹空港に出勤している人?」「スカイパークで告白したことがある人?」「今日、日本酒飲みましたという人?」など2人の試行錯誤に大盛り上がりです。

最後は兵庫にまつわる質問に早押しで答える「クイズ!兵庫」。「1928年、甲子園の準決勝前に大雨が続き、溜まった水たまりを今ではありえない何で整備したでしょう」との問題に、2人は「バスタオルを敷き詰めた?」「近所の公園の砂を使った」など、いくつか答えますがいずれも不正解。
答えを見たお客さんからの「すごく危険」というヒントから、橋本が「ガソリン」、鰻が「燃やした」と2人で力を合わせ、正解の「ガソリンをまいてグランドに火をつけた」にこぎつけました。

エンディングでは、47都道府県すべてで行ってきた鰻の「乳首アート」も披露。兵庫県では「神戸ポートタワー」と「阪神タイガースの選手」の乳首アートで会場を沸かせました。
あえてお客さんの近くでやってきた都道府県ライブ
公演を終えた2人に、47都道府県をめぐり終えた現在の心境をインタビューしました。
──47都道府県めぐりを終えて、いまの気持ちを教えてください。
橋本 なんか地元の伊丹だったんで「伊丹が終わったな」みたいな感じで(笑)。47都道府県ライブは大きなところを選んでなかったので、なんか別個のイベントが終わった感がありますね。もうちょっとあとで何かくるかもしれないですね。
鰻 単独のツアーはほかでもやってますんで。でも、いったんやっぱり完走ですね(笑)。
橋本 あんまり、しんみりとかないですね。
鰻 各会場でイラストを描いてたんですけど、あれが全部埋まったっていう気持ちよさはありますよね。それはなんかちょっと個人的に嬉しかったです。

──ファイナルは橋本さんの地元でした。
橋本 そうですね、あの鰻さんの出身の八尾を譲ってもらって、まあ絶対どっちかがファイナルではあるんですけど。でも、なんか照れますねって感じはありますね。照れくささがありました。
鰻 八尾はね、そんなに八尾の方が見に来てなかったんですよ。だから、地元トークがね、いっさい伝わらなかったんで、やっぱうらやましいですよ。
橋本 あの八尾よりは盛り上がったかな。喜んでいただいてる感じでしたよ。
鰻 それは思いましたよ(笑)。伊丹市長が見に来られてましたから。やっぱりすごい。あのとき、八尾市長も来てたのかな? 見に来たけど、もうすぐ帰りはったから。
橋本 市長がお忍びですぐ帰ることある?
──都道府県巡りを始めたきっかけを教えていただけますか?
橋本 単独ライブで全国はよく行ってますけど、行く都市って限られてくるじゃないですか。日本国内全部好きなんで、もっといろんなところに行きたいなっていうので。北海道って、札幌だけじゃなくて、函館も旭川も富良野もあるし――となって。それで、どうせやるんやったら、ファン感謝デーじゃないですけど、あえて狭いところというか、(お客さんの)近くで、ということになったんです。
鰻 大都市とかは外してるはずです。東京は東村山でやったりとか。あんまりないじゃないですか。いい経験でしたね。

橋本 やり続けていたらお客さんも入っていただいて、という感じで単独にも来てくれる。相乗効果でこっちはこっちでやってよかったのかな、と。あと公民館とかだと、誰かが上の階で稽古事している、とかも面白かったですね。それは普通の単独では絶対にないことなんで。あと、けっこう伝統的なとか、古い会館とかあるんで、その楽屋のトイレにウォシュレットはつけたいですね。これは“47都道府県あるある”なんで、ウォシュレットはつけていきたいですね。
鰻 それと、(現地で)日本酒も必ず飲んでるんで、日本酒のいろいろな味も楽しみました。
2周目は楽しみながらの触れ合いライブ!?
──2周目はいかがですか?
橋本 2周目行きたいですね。
鰻 はい。ちょっと形変えてどうなるか……。
橋本 でも、もうご当地の漫才を全部作れたんで、47本。
鰻 これがいちばん嬉しいですね。
橋本 次はもう作らなくていいんで、楽しみたいと思います。
鰻 (漫才を作るのは)大変なんですよ。ただ、産地直送のご当地ネタのおかげで、だいぶ(各地に)詳しくなりました。
橋本 どこでも営業いけるっていう最強の漫才。
鰻 最強の漫才ですよ。
橋本 47都道府県のネタ持ってる人いないですから。
鰻 唯一無二、完成しました。

橋本 だから2週目はまだ計画中ですけど、現地の出身の芸人さんとかと一緒に何かできたらいいなと思ってます。これまで単独ライブも2人だけで、47都道府県ライブも2人。打ち上げが鰻しかいない。だから違う人と飲もうかなってことで。
鰻 スタッフさんは後片付けで会場に残ってるから、まずは2人だけで打ち上げ場所に行って、2人でマジで面と向かって30分か1時間ぐらい飲みますからね。
橋本 スタッフさんが片付け終わって来たときには、もう僕ら眠たいです。
鰻 飲んでベロベロになってますから。
橋本 だから、2周目はほぼほぼの確率で実現できると思うんですが、こっちは僕らも楽しみというか。単独が本業、という感じで、こっちは楽しむ。
鰻 触れ合いライブみたいな感じ。
橋本 お客さんのアンケートもめっちゃレベル高くて面白いんですよ。いろいろな街がまだ残っているんで、いろいろやっていけたらと思ってます。
