感動の涙が止まらない! 明石家さんまが追及した『間違いなく100点』のカタチ!

こんにちは!
FANYマガジン芸人ライターのコメディ髭おじさんこと、5GAP・クボケンです! ピッピッピ〜ッ!

6月11日(金)に公開された映画『漁港の肉子ちゃん』。
こちらは直木賞作家・西加奈子さんの同名ベストセラー小説を、なんと! あの明石家さんまさんが企画・プロデュースを手掛けたというアニメーション映画。
そんな今話題の映画を早速リポートしていきたいと思います!

どこを観ても360度がSS級の鉄壁布陣

出典: 『漁港の肉子ちゃん』

本編に入る前に作品の簡単な予備知識を入れましょう。(先に言っておきます。豪華すぎて全く予備レベルの話ではありません。)
まずはキャストから、大竹しのぶ、Cocomi、花江夏樹、中村育ニ、石井いづみ、山西惇、八十田勇一、下野絋、マツコデラックス、吉岡里帆(全て敬称略)という個性溢れる顔ぶれ。

そして制作陣は、『海獣の子供』の渡辺歩監督と圧倒的な映像クオリティを誇るSTUDIO4℃、そしてスタジオジブリ出身の小西賢一氏がキャラクターデザインと総作画監督を務め、サウンドプロデュースとエンディングテーマはGReeeeNが手掛けるというもの。
もうこの映画のどこを見渡しても、切り取っても一切の妥協はありません。
S級を超越したSS級の鉄壁布陣。そこには原作に惚れ込み、5年越しの想いを実現させた明石家さんまさんの本気度が現れているのではないでしょうか。

弱さを持つ人こそ強い、それが肉子ちゃん

物語の冒頭は主人公である肉子ちゃん(声・大竹しのぶさん)の恋愛遍歴から始まります。

ダメ男とばかり出会ってしまうのですが、持ち前の明るさとパワーで強く豪快に生き抜いてきた肉子ちゃん。

出典: 『漁港の肉子ちゃん』

一人娘のキクリン(声・Cocomiさん)を連れて寂れた漁港の船上で生活をしているのでした。

出典: 『漁港の肉子ちゃん』

そんな日常を楽しく、時には鋭くツッコミながら、娘のキクリン目線で話は進んでいきます。
物語以外でも、観ていく中でのおすすめポイントを2つ。

1つは、何と言っても“アニメーション映像の素晴らしさ”ですね。様々なキャラクターの躍動感はテンポがあるので観ていて非常に楽しいです。
風景描写もとにかく細かく美しい。詳しくは言えませんが、港町を一望しながら見下ろす景色は本当に心がときめきました。
やはりSTUDIO4℃のクオリティは半端ないです。

2つ目は、所々に散りばめられた笑いの要素とサプライズ。ここはおそらく明石家さんまさんの演出なのでしょう。
「あっ、今一瞬映ったのって、さんまさんと大竹さんの昔のやつ!」とか「このシーンはあの映画のパロディだ!」とか本当に色々な場面で笑えてしまいます。そして、最後に流れるエンドロールには「え? こんなに色んな人が?」と驚くようなサプライズもありますので最後まで必見ですよ。

ここまで観ると、親子のヒューマンハートフルコメディのように思う方もいるかもしれません。しかし物語の後半には親子に関する“ある秘密”が暴かれるのです。
それは暗く悲しい過去の記憶。

僕自身も一人娘を持つ親として、この現実にもし直面した場合、どうやって向き合うべきかを泣きじゃくりながらも考えさせられる映画でした。
明石家さんまさんご自身が「間違いなく100点と言える作品」と仰ったこの映画をハンカチ必須で是非ご覧下さい。

さまざまな幸せのカタチ

今回の映画公開に先駆けて行われた完成報告会において、明石家さんまさんと大竹しのぶさんの“あるやり取り”をご紹介します。

「本当に心が温かくなる作品なので、絶対これは家族で楽しめる作品だと思いました」
「ヒャーハ(笑い声)」
「何で笑うの?」
「俺の前で家族って言葉出すな(笑)」
「ごめん、ごめん。家族いないもんね(笑)」

このやり取りで会場は大爆笑。自らの不幸をも笑いにして返してしまうやり取りは、もはや伝統芸のような阿吽の呼吸なのでした。
“家族”とは、楽しく幸せな時もあれば、辛く悲しい時もあると思います。辛く悲しい時をいかに向き合い、支え合い、乗り越えていくか。その時間と濃さによってこれからの幸せのカタチが変わってくるのではないでしょうか。
みなさんの“家族”は今、笑い合えていますか?

作品概要

漁港の肉子ちゃん

原作:西加奈子
企画・プロデュース:明石家さんま
制作:STUDIO4℃
6月11日(金)より全国ロードショー

オフィシャルサイトはこちら


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