地域発信型映画『饗OMOTENASHI』を芸歴1年目のひよっ子がウォッチ

10月15日(木)~18日(日)まで開催中の京都国際映画祭。今年はオンラインでの開催となりました!
FANYマガジンでは、公開映画にまつわる、芸人ライターコラムをお届けしています。
今回は芸人ライター出目金・橋本による『饗OMOTENASHI』の映画談義をお楽しみください!

はじめまして。福岡吉本所属1年目、「出目金」というコンビで活動しております、橋本と申します。
今回は芸人ライターとして最初のお仕事ということで、かなり緊張しております。
この文章も小刻みに震えながら、赤面しつつ書いております。

今回は地域発信型映画『饗OMOTENASHI』のご紹介です。
本作は経営難の旅館を舞台にしたドタバタコメディ。
メインキャストにキングコング・梶原雄太さんや市川美織さんを起用し、新喜劇さながら笑いあり涙ありの作品となっております。

あらすじ

©京都国際映画祭
(監督:金森正晃)

本作のロケーションは風光明媚な石川県小松市。
ご飯もおいしくおもてなしも丁寧、一見すると経営難になどなりそうもないこの旅館には、一つだけ特殊な事情がありました。
その特殊な事情とは「女将がボケたがり」。

この特殊な事情のせいで、せっかく来てもらったお客さんも怒って帰る始末。
そんな旅館にひょんなことからプロの芸人が転がり込み、ボケたがりの女将を生かして旅館の再生を目指すストーリーとなっております。

心に残る一言

©京都国際映画祭
(監督:金森正晃)

印象的なシーンがありました。

「求めてもいないことを無理矢理押し付けるのはただの自己満足なんです」

旅館に転がり込んだ芸人・大野が、ボケたがりの女将に自戒の念も込めて言うこの一言。
役を超えて、今まで様々な経験をされた梶原さんの言葉として発されているようで迫力がありました。
そして、1年目の若手芸人としては、身につまされ、つみれになりました。すみません。

現在の私たちが正にそういう状況で、自分たちが面白いと思ったことをカチカチの硬球の状態でお客さんにぶつけて、スベッています。

自分たちが面白いと思うことを噛み砕いて噛み砕いて、練って練って、固めて固めて、つみれの状態でお客さんにぶつけられるようになって初めて、人を笑顔にすることができるんだなと思いました。

京都国際映画祭では他にもいろいろな映画、ワークショップ、アートなどもオンラインで開催中!

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作品概要

映画 『饗OMOTENASHI』
出演:市川美織、梶原雄太、相馬トランジスタ、藤原光博、島香織、北川りこ、緑川まり、間慎太郎、苅羽悠ほか監督:金森正晃
脚本:中野貴至
製作:浅川友希
制作プロダクション:大仏兄弟株式会社

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