秋元康プロデュースの乃木坂46、欅坂46(現・櫻坂46)に続く坂道シリーズ第3弾として2018年から活動してきた吉本坂46が、2月5日(土)に東京・Zepp Hanedaで開かれたライブ『吉本坂46 2nd&3rd Anniversary Live~冬眠~』をもって、“冬眠”という名の活動休止に入りました。コロナ禍の影響で活動がままならないなか、2期生にとっては最初で最後のステージに。それぞれの思いが弾けた夜となりました。
吉本坂46は、吉本興業グループに所属するタレント約6,000人のなかから選ばれたメンバーで編成された、経歴も年齢も性別もバラバラな異色の男女混合アイドルグループ。その魅力はなんといってもファンと触れ合うことでしたが、コロナ終息の道筋は見通せず、通常の活動へ戻るにはまだまだ時間がかかりそう……そうした経緯もあって今回、「冬眠」という決断にいたりました。
2期生の最初で最後のステージ
グループ内の選抜ユニット「CIRCUS」の楽曲であり、吉本坂46の2ndシングル表題曲『今夜はええやん』で幕をあけたこの日のライブ。デビュー曲『泣かせてくれよ』や『STRAY SHEEP』など、スケジュールの都合や療養で出演できなかったメンバーの代わりは2期生がバックアップしながら、完璧なステージングで盛り上げます。“冬眠”前のステージということもあって、それぞれが噛みしめるようにパフォーマンスしました。
一方、CIRCUSと人気を二分し、パフォーマンスでは吉本坂随一といわれるユニット「RED」。『君の唇を離さない』『やる気のない愛をThank you!』、そして当時の選抜組に勝って表題曲を勝ち取った『不能ではいられない』の3曲を披露するなか、涙ぐむメンバーも……。気持ちのこもったダンスと歌で、オーディエンスを盛り上げました。
そのほかCC5、スイートMONSTER、ビター&スイート、POP MONSTER、MJなど吉本坂で誕生したユニットが続々と登場。『バーボンソーダ』を熱唱した村上ショージは「春がくれば芽も出ますので、そのときはよろしくお願いします」と挨拶しました。
2019年12月にメンバーに決まって以来、今回が最初で最後のステージとなった2期生は新曲『永遠のゴールドラッシュ』で客席を圧倒します。エグスプロージョン・おばらよしお、かまいたちのマネージャー・樺澤まどからメンバーが完璧なダンス・歌で魅了したほか、藤森蓮華が「吉本坂は冬眠しても、2期生それぞれは冬眠しません!」と魂の叫び。メンバー全員の“万感の思い”を1曲にぶつけました。
そんな2期生は、ガンバレルーヤ(よしこ、まひる)とゆりやんレトリィバァによるユニットで、YouTubeの動画視聴回数が300万回を突破しているCHAO『好きになってごめんなさい』のバックダンサーとしても参加! 気持ちのこもったパフォーマンスで会場を盛り上げていました。
「いつか目覚める日を…」
アンコールは2日に発売したばかりの最新アルバム『That’s Life~それも人生じゃん~』からメンバー全員で『笑ってサヨナラ』を熱唱。
最後にトレンディエンジェル・斎藤司は、会場に向かってこう挨拶しました。
「みなさんが集まってくれたことに本当に感動しました。ありがとうございました。今日、冬眠という形で休ませていただきますが、また大きくなって、いつか目覚める日を夢見ながら、集まれたらいいな……という感じです」
さらに、コロナ療養のためこの日のラストライブを欠席したキャプテンの次長課長・河本準一から直筆メッセージが。“舞台でどうしても言いたかったこと”をファンに伝えます。
「“この人たちと一緒にやりたい”と熱い思いを持ってやってきたのが、いまの2期生です。この子たちが来てくれたおかげで、新しい風が吹きました。そんな時にコロナが直撃します。ファンのみんなの前でライブをすることを夢見て入ってきた子たちに大きな試練が訪れました。その後、歯を食いしばってやってきましたが、このタイミングで冬眠となったわけです」
2期生たちの“無念”を代弁しながら、会場に熱い思いを訴える河本。
「キャプテンからのお願いです。吉本坂としては冬眠しますが、個々の活動は止まるわけにはいきません。それぞれがレベルを上げて、いつでも春を迎えられるように、これからもまい進していきます。どうかこの2期生を、気持ちのいいスポットを浴びられるように応援してあげてください。どうか2期生の面倒を、もう少し僕たちと一緒に見てあげてください」
そして最後は最新アルバムにかけて、こう締めくくりました。
「『That’s Life~それも人生じゃん~』。最後は『笑ってサヨナラ』するね。バイバイ!」
ラストライブの模様は2月12日(土)17:00までオンラインで見逃し視聴ができます(購入は同日の正午まで)。
FANYオンラインチケットはこちらから。