ノブコブ徳井“芸人論”待望の書籍化に東野幸治も太鼓判! 「ダサいけどカッコいいを集めました」

芸人やバラエティ番組の“考察”で話題の平成ノブシコブシ・徳井健太が、初の著書『敗北からの芸人論』(新潮社)を刊行しました。この本は、デイリー新潮でのネット連載の書籍化。「負けを味わった奴だけが売れる」をテーマに、千鳥、かまいたち、EXITなど、どん底から這い上がった人気芸人21組の生きざまが、ご自身の目線で綴られています。
出版を記念して、連載のきっかけとなった東野幸治とのトークイベントが書籍発売当日の2月28日(月)、東京・八重洲ブックセンター本店で開催されました。今回は、そのイベントの模様を芸人ライターのビスケッティ・岩橋淳がお届けいたします。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

売れなきゃ意味がない

徳井さんがコラムを書くようになったのは、東野さんから「芸人のことを書くなら徳井」という推薦がきっかけだったとのことです。東野さんは、事前にこの本を読んでいて、会場に持ってきた本には付箋がびっしりと貼り付けられていました。

本のタイトルについて東野さんから質問を受けた徳井さんは、出版社との話し合いで紆余曲折があったことを語ります。

「めちゃくちゃモメた。僕は分析しているつもりはないし、ふだんから無意識にやっていたので“論”ていうのが恥ずかしい。でも出版社から売れなきゃ意味がないのでと言われ……。芸人もそうじゃないですか。どんなに面白いと言われてても、売れなきゃ意味がない」

15年前までは“殺意”があったが…

著作では自身の相方、吉村崇さんのことについても書かれています。東野さんは昔から平成ノブシコブシのことは知っていて、仲があまり良くない時期もあったという話になりました。それを受けて徳井さんは、不仲時代のエピソードを告白。

「15年くらい前は刺してやろうと思ってた。吉村に、ボケもツッコミもトークもできなくてお前は何ができるんだよって、天竺鼠の前で言われたときとか……」

だけど、いまは兄弟、お兄ちゃんのように思っていると言い、東野さんも「読んだら兄弟みたいに仲良いなと感じた」と、現在の2人の関係を語っていました。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

芸人が芸人のことを書くということについて

独自の芸人考察眼で、さまざまな芸人の考察をしている徳井さんですが、「芸人が芸人のことを書くのって……と、イヤな感じで言われたりしたことはありました。芸人なのに、みたいな」と、まわりからいろいろな意見があったことを打ち明けます。

「でも今回、このような機会を東野さんからいただけてコラムを書かせてもらうようになって、徳井、そろそろ売れたらどうだ? と東野さんから言われてる気がして」

そう感慨深く話す徳井さんですが、それを聞いた東野さんは「ぜんぜん違います。文章を書くのが上手だなと思ったからです」と締めくくっていました。

イベントは、おふたりのトークで大盛り上がりのまま終了。徳井さんは今回、取り上げた芸人たちのことを「一般的にはダサいけど、それがすごくカッコいいと思う21組を選びました」と紹介していました。

芸能界でも話題の“お笑い考察眼”で芸人たちの生きざまを濃密に描いた『敗北からの芸人論』、ぜひともご覧ください! 以上、芸人ライターのビスケッティ・岩橋でした。

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