ニューヨーク屋敷「奨学金のおかげで大学まで行けた!」 進学応援「ゴリエダさん動画」に本人出演で“恩返し”

新しい学生生活がスタートする春――。独立行政法人「日本学生支援機構(JASSO)」による奨学金制度の啓発PR動画が4月8日(金)に公開されました。「進学応援委員会 ゴリエダさんの『奨学金』のススメ」と題された動画には、実際に学生時代に奨学金を利用した芸人、アイロンヘッド・辻井亮平、ニューヨーク・屋敷裕政、光永が登場。自身の実話エピソードをもとにした再現コントに本人役として出演しました。ファニマガは、その撮影現場を直撃! 出演者それぞれの学生生活や奨学金制度への思いを語ってもらいました。

出典: FANY マガジン
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動画は、ガレッジセール・ゴリ扮する「ゴリエダさん」が、ケースごとにわかりやすく制度を紹介。笑いを交えながら、奨学金への正しい理解を深めてもらうものになりました。

ゴリエダと申します。ペコリ〜!

撮影現場になったのは吉本興業東京本社。まず目に飛び込んできたのは、明るい緑色のスーツに身を包み、黄色のネクタイをつけたゴリの姿。これは、JASSOのシンボルマークの色にちなんだそうです。

まずはニューヨーク・屋敷が登場するバージョンからの撮影から。屋敷は実際に高校時代にやっていたという空手の型を撮影で披露しました。当時、東海大会で優勝したというだけあって、“ブンッブンッ”と風を切る音が迫力を感じさせます。

出典: FANY マガジン
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本番では、ゴリが「私、ゴリエダと申します。ペコリ〜!」とアドリブを入れる一幕も。これに屋敷は「ペコリって言うた〜! 嬉しい!」と、高校生に戻ったかのようにはしゃぎました。

途中、屋敷のセリフの中に「僕」と「オレ」が混在してしまうシーンもありましたが、全体の撮影はとてもスムーズに進行したようです。

狭い部屋の中で撮影しているため、さっそうと去ろうとしたゴリが机にぶつかってしまい、屋敷が「大丈夫ですか? 足。すごいぶつかってましたよ!」とツッコむハプニングも。ゴリは撮影が終わってから「恥ずかしい」とつぶやいていました。

出典: FANY マガジン
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一方、辻井と光永が出演する動画は中庭で撮影することに。辻井が制服姿でギターを持つ姿に、スタッフから「辻井さん、高校生に見えない!」と声がかかると、辻井とNSC(吉本総合芸能学院)同期の光永が横から茶々を入れたりと、現場は和気あいあいとした雰囲気でした。

そこに、中庭じゅうに響き渡るような声で「GOOD BOY!」(辻井が2015年にR-1出場した際の芸名)と叫びながら、ゴリが颯爽と登場します。辻井が「めっちゃ通る声!(笑)」とツッコむと、ゴリも「山頂で出す声だね。警備の人、出てきちゃうよね(笑)」と返しました。

ラストシーンの、ゴリエダが去っていく場面では、動画の内容とまったく関係のないガッツポーズのような格好で走り去るゴリに、辻井と光永は爆笑! 終始なごやかな空気のなか、撮影は無事に終了しました。

出典: FANY マガジン
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ニューヨーク・屋敷「エモい気持ちになりました」

撮影後、出演者4人(ゴリ、辻井、屋敷、光永)に話を聞きました。

――撮影は、どうでしたか?

屋敷 僕、高校3年の体育祭のとき、応援団でゴリエ(のダンス)を踊ったんです。だから、いま学ランを着た高校生役でゴリさんとコントをやらせてもらえてるっていうのが、めちゃくちゃ感慨深かったです。

――自分の高校生時代を演じるのは、どんな気持ちでしたか?

屋敷 すみません、そこまで本気で役作りしてなかったです(笑)。

――自分を演じるのって不思議な感じがするんじゃないですか?

屋敷 そうですね、そこにゴリさんが話しかけてきてくれるっていう設定やったんで、なんかちょっとだけヘンな気持ちにはなりました。ちょっとタイムリープしてる感じというか、エモい気持ちになりました。

出典: FANY マガジン
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――ゴリさんは、どうでしたか?

ゴリ 屋敷くんとこうやって絡むのは初めてなんですけど、リハーサルもなしにいきなりササッと本番が始まって、で、いまもう巻いて(予定よりも早く)終わったんで、なんかこの2人だったらキングオブコントいけるんじゃないかって……(笑)。

――辻井さんと光永さんは今回、高校の同級生役でした。

辻井 僕ら、(NSCの)同期なんですよ。なので同級生役はホントにやりやすかったですね。年齢差はめちゃくちゃありますけど(笑)。

光永 7つ離れてます。でも私、高校生のときから芸人をやってたから、まさに高校生のときに辻井と絡んでいたので、役作りはバッチリでした。

――長い付き合いなんですね。

辻井 そうですね。光永が高校でダブルダッチの大会に出たとき、僕、父兄の代わりとして見に行ったりもしてました(笑)。

出典: FANY マガジン
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光永「奨学金でめちゃくちゃ助かりました」

――奨学金を知ったきっかけや、利用することになった経緯を聞かせてください。

屋敷 僕は、「こういうのがあるから」ってめっちゃオカンに教えられました。オカンも僕を大学には行かせたいって思ってたみたいで……。オカンの中ではたぶん、こんだけ貯金してこんだけ学費払って、生活費に仕送りってなったら、奨学金をこれぐらい借りられたらバイトしながらギリギリいける、みたいなプランがあったと思います。そのプランの中で当たり前に奨学金が組み込まれていたというか。だから僕もけっこう前から奨学金制度は利用するもんやと思ってました。

辻井 僕も屋敷と似てるんですけど、大学に入ってから、母親から「なんか、こんなんがあるから利用しなさい」みたいなことを言われて。家からの仕送りもそんなにできひんから、みたいな感じでしたね。親からは、「勉強もいいけど、大学はとにかく遊んでこい」って言われてたんですけど、奨学金も足しになるやろうし、あとは自分で返すだけやし、みたいな感じで勧められて借りました。

出典: FANY マガジン
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――大学生活はどうでしたか?

井 めっちゃくちゃ楽しかったですね。いま考えても、あのころより楽しいことなんてないんじゃないかって思うくらい(笑)。 

光永 私は、もともと関西の大学に行く予定やったんですけど、記念受験的な感じで日芸(日本大学芸術学部)を受けたら受かったんです。そしたら親が「ヤバい、ヤバい。おカネかかりまくる!」ってなって。父が大阪で芸人(ケツカッチン・高山トモヒロ)やってるんですけど、ちょうど私が大学に入ったころにレギュラーが1本なくなって……。

全員 (爆笑)

光永  「奨学金制度があるらしいから、一応、申し込んどいてくれるか?」みたいなことを言われて、申し込みました。芸人をしながら大学に行ってたんですけど、大学生の間は本当におカネがなさすぎたのでめちゃくちゃ助かりましたし、おかげで本当にのびのびと、素晴らしい学校生活を過ごすことができました。

出典: FANY マガジン
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――大学に入ってからでも申し込めるのはいいですよね。

光永 そうなんですよ。それがめっちゃ助かりました。

――ゴリさんは、奨学金制度にどんなイメージを持っていましたか?

ゴリ やっぱり“金銭面の事情”っていうイメージですね。学びたい気持ちや将来への希望を、おカネのことが原因で子どもから奪ってしまうのは悲しいことですから、学びたい人たちに将来の光を与える素晴らしい制度だなぁっていうイメージでした。

ゴリ「大学へ行ったから自分の道が見えた」

――いまの自分が、奨学金を利用していた「過去の自分」にメッセージを伝えるとしたら、何を言いたいですか?

屋敷 奨学金を借りたころは芸人になるなんて思ってなかったんで、ワリといい大学行けて、いい会社に入って余裕で返せると思ってたんですよ。そのつもりで借りてたら芸人になってもうて、けっこうヤバかったですね。「これ、どうやって返すねん!?」みたいな。いまはちょっとだけ給料もらえるようになって返せるようになったんでよかったですけど、「あっぶないとこやったぞ」って。

全員 (爆笑)

屋敷 本当に奨学金の制度のおかげというか、ギリギリなんとかなったので、「のほほんと奨学金借りてるけど、ちゃんと感謝して借りろよ」って言いたいですね。

出典: FANY マガジン
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光永 私は、いままさに返してるところで、奨学金用の口座を作って、そこから引き落とされるんですけど、その口座に入れるのを忘れることがあって……。

辻井 あるなぁ、それ。

光永 で、「『引き落とせませんでしたので、来月に引き落とします』っていう電話がかかってくるけど、その電話の人、声めっちゃ優しいから大丈夫だよ」って言いたいですね。「怖い電話じゃないよ」って(笑)。

辻井 そういえば、(返還が難しくなった場合は)全額ストップ(返還猶予)できるんですけど、僕、芸歴10年超えてもまったくカネがなかったんで、マジで助かったなと思いました。

屋敷 あれは毎年更新なんですよね。「なぜ自分は奨学金を返せないのか」っていう理由をまとめて書かなダメなんですけど、前年とまったく一緒やったらダメじゃないですか。だからそこで向き合うんですよ、自分と。

辻井 そうそう(笑)。

屋敷 このまま芸人続けていくん?って。だから、記入している時間は本当に辛かった。

出典: FANY マガジン
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――たしかに、そういう機会があると、芸人としての自分を見つめるきっかけになりそうですね。

屋敷 そうですね。自分が将来、奨学金を返せる見込みがあるかっていうことも書かなダメなんですけど、それはつまり「オレは売れる」っていうことを書かなダメなんです。

辻井 ホンマにそう! 「必ずM-1で優勝し……」とか(笑)。

屋敷  「去年までは月に2本しかライブがなかったのですが、今年からは週に5本になっています」とか。要は芸人として上を向いてるんだよってことを書かないとダメだから。

ゴリ すごいなぁ。僕からも質問いいですか? みんなは奨学金制度を利用できたから大学に進学できたわけじゃない? 大学に行くことによって人生が変わった、という気持ちはあるの?

辻井 僕は大学の寮で出会ったヤツとコンビを組んだんで、大学に行ってなかったら、いまのコンビではなかった可能性がありますね。

出典: FANY マガジン
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屋敷 僕は大学を卒業して社会人を経て芸人になってるんですけど、「もし若いときから芸人やってたら、もう絶対やめとったやろうな」っていう感覚はありますね。なんとなく大人になって、もう逃げ道がない状態で芸人になったからこそやってこれたというか。

光永 私は高校まで勉強せずにずっとスポーツしてたんですね。だから大学で勉強したり、いろんなことを学んで、あと、日芸には芸事をやってる人がすごく多かったので、大学で知り合った人と、いまもお仕事させてもらったりということもあるんで、すごいプラスやなと思いました。

出典: FANY マガジン
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ゴリ 僕も日芸なんですけど、“日芸に行ってなかったら、絶対この世界にいなかった”と思うんですよ。たぶん沖縄に帰ってたと思う。だから、3人はどうだったのかな、って気になったんだけど、やっぱりみんな大学を経た後だからこそ、自分の道が見えたんだね。そんな僕らが作った動画を見て、「学びたい」という意欲を持った若い子たちがいっぱい現れてくれたら、日本ももっと元気になるんじゃないかな、と思います。

~4人からのメッセージ~

【ガレッジセール・ゴリ】
進学するメリットって、そこに人生の宝になるような人材や知識が集まってくることだと思うんです。専門的なことを学んだり、いろんな人と知り合うことによって、より自分の人生の線路が増えていくというか。1本しか線路がない人と10本の中から選べる人の人生は違うと思うし、もし進学したいという意欲があるなら、奨学金制度を利用してでも進学したほうがいい。僕自身、大学に行って人生が変わった1人なので、よりそう感じます。

【ニューヨーク・屋敷裕政】
僕も奨学金のおかげで大学まで行くことができました。学生時代ももちろん奨学金に助けてもらったんですけど、大学を卒業して芸人を始めたばかりのころはおカネがなかったので、返還が厳しいときには事情を説明して返還を待ってもらったりして、卒業後もすごく感謝しています。今回、この動画への出演を機に、そのときの恩返しみたいなことができたらなと思っています。進学のことで悩んだり、迷ったりする方もいると思いますが、奨学金で可能性が広がることもあると思いますので、みなさんぜひ参考にしてください。

【アイロンヘッド・辻井亮平】
僕は家庭がそんなに裕福なほうではなかったんですけど、奨学金制度があったから進学することができました。大学生活もめちゃくちゃ楽しめましたし、大学に行ったからこそ、いまでも付き合える一生の友達も作れました。もし金銭的な理由で進学をあきらめようと思っている人がいたら、奨学金制度を利用するという選択肢もあるので、がんばってください!

【光永】
私も奨学金制度を利用して、大学に通わせていただきました。大学生活はめちゃくちゃ楽しくて、夢やったんちゃうかなと思うくらい弾けまくりました。奨学金、ホンマにおおきに! みなさんも、進学をあきらめずにがんばってね!

コンテンツ概要

動画『進学応援委員会ゴリエダさんの奨学金のススメ』
配信日時:4月8日(金) 午前11:00
配信先:吉本興業公式YouTubeチャンネル、JASSO公式YouTubeチャンネル
動画概要:
日本学生支援機構(JASSO)の奨学金について、制度の概要を分かりやすく説明、実際に学生時代に奨学金制度を
利用した芸人3名が生徒役に扮して、自身の体験をもとに奨学金制度を学んでいく再現コント仕立てのストーリーです。ガレッジセールゴリ扮する「進学応援委員会ゴリエダ」が、当事者(アイロンヘッド辻井、光永、ニューヨーク屋敷)の家庭の背景や諸事情を交えながら、それぞれのケースごとに分かりやすく奨学金制度を紹介していて、「奨学金の種類と申込み編」と「返還編」で、楽しみながら奨学金制度への理解を深められます。

日本学生支援機構(JASSO)YouTubeはこちら
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【全体版】
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進行役:ゴリ(ガレッジセール)
生徒役:辻井亮平(アイロンヘッド)、光永、屋敷裕政(ニューヨーク)

【奨学金の種類と申込み編】
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進行役:ゴリ(ガレッジセール)
生徒役:屋敷裕政(ニューヨーク)

【返還編】
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進行役:ゴリ(ガレッジセール)
生徒役:辻井亮平(アイロンヘッド)、光永

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