本人役の天竺鼠・川原が「まだ役が抜けていない…」 映画『この街と私』初日舞台あいさつ

東京都葛飾区を舞台に制作された地域発信型映画『この街と私』の舞台挨拶が、公開初日の3月4日(金)に東京・吉祥寺の「アップリンク吉祥寺」で行われました。ステージには永井和男監督、主演女優の上原実矩に加えて、本人役で映画に登場する天竺鼠・川原克己が登壇! いつも通りマイペースにボケ続け、劇場に集まった観客を笑わせました。

出典: FANY マガジン
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オレは何者なんだと毎日、瞑想した」

映画は、バラエティ番組をつくるためにテレビの制作会社に入社したのに、街の良さを紹介する番組「この街と私」を担当することになった23 歳の女性ADの葛藤と成長がテーマの物語。川原は、主人公の憧れの芸人という設定で“本人役”で出演しました。

ジャージー姿にサングラス、マスクという“不審”な出で立ちで舞台あいさつに登場した川原。自身の演技について、「自分役っていうのは本当に大変でした。まだ役が抜けていない状態です。次の映画の役が決まらないと、それまではこの役が抜けない」と振り返り、会場を笑わせます。

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さらに、役づくりの苦労についても、「自分のままでいいですからと言われて、自分って何なんだろうって。自分とは何かをもう1回、考え直さないといけない。オレは何者なんだと毎日、瞑想した」とボケまくりました。

「とにかく神なんです」

この作品は、AD経験がある永井監督の若いころの実話がもとになっているとのこと。川原と主人公が出くわすエレベーターのシーンについて、監督がこう説明します。

「ADをやっていたときに、天竺鼠さんを凄い好きで。当時、たまたまエレベーターに入ったら川原さんがいらっしゃって、2人きりになったんですよ。それをそのまま映画にしました」

監督から「そのときのこと、覚えてます?」と聞かれた川原は、さも当たり前のように「覚えてます。あれは4階だったかな。4階から乗ってきたのがすごく鮮明に、昨日のことのように思い出します。いつか映画化しないかなって思ってました」と返答。監督も会場も爆笑していました。

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今回が初主演となった上原実矩は、役づくりのためにまわりの“川原好き”の人たちに、川原のスゴさを聞いて回ったといいます。ところが、得られた回答は「とにかく神なんです」という漠然としたものばかりだったとのこと。そんな上原が、最後にこう挨拶しました。

「(この日の舞台挨拶も)川原さんに盛り上げていただいて、ありがたい限りです。もともと(4月に開催される)沖縄国際映画祭を目標につくった作品だったので、こうして劇場で公開していただけることに驚いています。少しの期間ですが、皆さんに愛してもらえる作品になればいいと思います」

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『この街と私』は「アップリンク吉祥寺」で3月17日(木)まで公開されるほか、全国順次公開予定です。

公式サイトはこちらから。