ノンスタ石田が漫才の極意を教えニューヨークがYouTubeのノウハウを語る…「よしもとアカデミー」が公開講座

吉本興業が運営する「よしもとアカデミー」が3月12日(土)に「5校合同 1DAYオープンスクール」を開催しました。この日は、NON STYLE・石田明やニューヨーク(嶋佐和也、屋敷裕政)、銀シャリ(鰻和弘、橋本直)、インディアンス(田渕章裕、きむ)、エグスプロージョン(おばらよしお、まちゃあき)が各校のスペシャル講師として登場。これからエンターテインメントを学びたい参加者たちに向けて熱い講義を行いました。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

よしもとアカデミーは、数多くの人気芸人を輩出してきた養成所「吉本総合芸能学院(NSC)」をはじめ、エンタメスタッフを育てる「よしもとクリエイティブアカデミー(YCA)」、歌唱・パフォーマンス・演技などを学べる「よしもとパフォーミングアカデミー(YPA)」、デジタルスキルを身につける「よしもとデジタルエンタテインメントアカデミー(YDA)」、そしてこれら4校のカリキュラムを高校3年間で学ぶ「吉本興業高等学院」の5校からなる総合アカデミーとして昨年4月にスタートしました。

ニューヨーク「芸人しかできない企画を」

これからのエンタメに欠かせないデジタルスキルを学ぶYDAの講義に登場したのは、ニューヨークの2人。自身のYouTubeチャンネルについて、動画制作の企画立案や編集など、舞台ウラを明かしました。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

YouTubeを始めたきっかけは「自分たちのラジオをやりたかったから」という2人。実際にやってみて、「YouTuberっぽい企画ではなく、芸人にしかできない企画をやれば再生回数が伸びる」と感じたといいます。

現在はニューヨークの2人を含めて6人のチームで動画を制作し、ほかにも編集スタッフがいるとのこと。200万回に迫る再生数となった動画「ザ・エレクトリカルパレーズ」は、2人がラジオで話したことをきっかけに、作家が撮りたいと言ってできたものだといいます。また、YouTubeをきっかけに仕事が決まるケースもあるといい、SNS動画が秘める可能性について参加者に伝えました。

参加者からの質問では、知名度のない芸人がYouTubeを始めるときのポイントや、理想的な芸人チャンネルなどについて回答しました。また、自分たちの若いころと比べて、「いまの子たちはSNS、YouTubeもあってサボれない」と指摘し、「自分がどんな芸人になりたかったのかを忘れないようにしないと、どんどんブレてしまうかもしれない」とアドバイスしました。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

ノンスタ・石田が熱い授業!

NON STYLE・石田明は、NSCで「ネタ作りの授業」に登場。“面白い人ほど伝えるのが下手”と言う石田は、「ある程度、能力があると、それ以上伸びない」「できない人が努力して伸びていく」と参加者に語りかけます。

石田自身、自分のことを「はっきり言って面白くない」と断言する一方、「面白くないことを面白く伝える能力は高い」と分析。だからこそ、「人を笑わせたことがない人にも、ある程度の笑いのシステムを教えられる」「大したボケでなくても、ウケるようにするノウハウを伝授できる」と言い切ります。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

昨年からNSCの講師を務める石田が今回、参加者たちに伝えた実践的なアドバイスは「会話を意識すること」。ホワイトボードに例題としてネタの最初のセリフを書き、それに対する「返し」のセリフを参加者から募っていきます。そのうえでネタの中での会話について、こう解説しました。

「ウソの少ないように会話を作っていくことが(観る人の)集中力を削がないポイント、そこを意識して作るのがいい」

参加者からの質問コーナーでは「“戦うネタ”ができるまでの期間」について問われ、「1年はかかる」と回答。「考えて作ったネタは、会話に無理があったりする。はやく作れたネタのほうがいいネタで、それをブラッシュアップしていくまでに1年くらいかかる」と丁寧に説明しました。

また、「自分のキャラがわからない」という質問には、「キャラは作っていくとなかなか難しい。その場で生まれていくもの」と答えます。さらに「(キャラは)誰かが気づいてくれる、誰かが気づかせてくれる」というヒントも。

ネタの設定、構成についての質問には、「自分の中にあるものしか生まれてこない」と話し、常にメモをとることを勧めます。自身もかつて、漫才の設定やギャグ、たとえツッコミを毎日書き続けていたと明かしながら、最後は「もっと簡単にネタを作れる方法なども教えていこうと思うので、楽しみにしてほしい」と呼びかけ、講義を締めくくりました。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

講義後の囲み取材で石田は、NSCの教育カリキュラムの魅力をこう語りました。

「(講師が)なぜこれがダメで、これがウケるのかを明確に伝えてくれるので、それはすごく魅力的だと思う。自分もむかしは全然わからなかったので、言葉で伝えてもらえるのはうれしいです」

さらに、お笑いの世界を目指そうとしている若い世代に向けて、「一歩踏み出せばこんなに景色が変わるかと実感すると思う」とエールを送りました。

銀シャリが語る「裏方」の大切さ

銀シャリの2人が講師を務めたのは、エンタメを縁の下で支える構成作家やプロデューサー、ディレクターなどを養成するYCAのオープンスクール。「単独ライブの作り方」というテーマで、芸人と裏方のかかわり方について講義しました。

まずは多くのライブをみることが必要だとアドバイス。実際のライブの現場では、音響や照明スタッフの自己判断での“アドリブ”があることや、舞台監督の役割などを解説し、芸人を支えるスタッフの重要性について解説します。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

マネージャー志望の参加者には、「どこまでその人を見ているかもセンスで、大事なこと」とアドバイス。マネージャーには時として構成作家のような考え方も必要だといい、芸人にとって「むちゃくちゃ大事」な存在であると力を込めました。また、構成作家を目指す人には「下手くそでもいいのでネタを書くのがいいと思う」と助言ました。

エグスプロ―ジョンが語る「本能寺の変」秘話

ダンサーやシンガーなどを養成するYPAでは「エグスプロ―ジョンの歴史から見るパフォーマーとしての考え方」というテーマで講義が行われました。エグスプロ―ジョンの2人は、「職業はダンサー」と自己紹介したうえで、現在はアーティストのプロデュースや芝居制作など多岐にわたる活動に携わっていると話します。

今年、20周年を迎える2人は、ブレイクするまでの14年間を振り返りました。2人が出会ったダンススクールでの思い出について触れながら、自分たちが面白いと思う、人に喜んでもらえる、カッコいいパフォーマンスをやっていくことを決意し、少しずつ知名度を上げていった経緯を語ります。さらに、大ブレイクした「本能寺の変」のリズムネタの制作秘話などを明かしました。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

パフォーマーとしての心構えについて、まちゃあきはこうアドバイスします。

「人の言うことはたまに聞いて、引き出しに入れておく。実行するかどうかは自分次第。いつか自分のものになるので捨てない方が絶対にいい」

おばらも「いろんな意見が入ってくるけど、必ずそれはいつかのために、とっておいたほうがいい」と同意します。2人は参加者に「必ず売れるので、しっかりと頑張ってください」と呼びかけて講義を終えました。

インディアンス・田渕「エンタメは夢のような職業」

高等学校でエンタメを総合的に学べる吉本興業高等学院の講義にはインディアンスの2人が登場しました。「インディアンスと本音で語ろう」というテーマで、若者たちからの質問や相談に2人がNGなしで答えていくというもの。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

“つらかったこと”について問われると、きむは田渕と一度解散していることなどについて振り返りました。吉本興業のいいところについては、「常設劇場があること」「お客さんの前でネタができるのは本当にいいこと」と力説。「新しい環境に赴くときにすべきことは?」という質問に、きむは「とにかくその新しい環境に関するものをたくさん見るのが大事」と語り、田渕は「初めて行くところではカッコつけたくなると思うけど、わからないままでいい、ミスしたほうがいい」と熱弁をふるいました。

最後に田渕は「“遊んで暮らす”という夢のようなことが実現できる職種はエンターテインメントだけ。僕たちも改めて“絶対にやめたくない”って思えるくらい楽しい」と、エンタメ業界を目指す若者に魅力を語りました。


NSC、YCA、YPA、YDA、吉本興業高等学院の5校からなる「よしもとアカデミー」では現在、2022年度の生徒を募集しています。応募要項などの詳細は公式サイトで。

公式サイトはこちらから。

関連記事

関連ライブ