男性ブランコの“女アリ地獄”の世界観…芸人と電通クリエイターが組んでCM制作バトル

芸人と若手CMクリエイターがチームを組んでCMを制作するプレゼンバトル形式のイベント『よしもとCMバトル』が、3月14日(月)に東京・渋谷のヨシモト∞ホールで開催されました。第6回を迎えた今回は、電通の若手クリエイターが芸人を指名し、ヨシモト∞ホールのCMを制作。指名されたのはTHIS IS パン(岡下雅典、吉田結衣)、大自然(しんちゃん、ロジャー)、男性ブランコ(浦井のりひろ、平井まさあき)の3組。“∞ホールの魅力”を伝える力作が並ぶなか、男性ブランコのCMが優勝しました!

出典: FANY マガジン
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すり鉢状の客席を「蟻地獄」に見立てた男性ブランコ

今回の『よしもとCMバトル』は、昨年12月から電通社内で選考会を行いました。2〜3年目までの若手CMプランナーが対象で、実際に劇場に足を運んでライブを観るなどして、一緒にCMをつくってみたいと感じた芸人を起用して「∞ホールのCM」を企画。電通の先輩クリエイターによる1次審査で8人に絞り、さらに電通とよしもと若手班のチーフマネージャーによる2次審査で、今回の3人が選考されました。

応募者たちがプレゼンした企画は、どれもお笑いへの愛や芸人へのリスペクトが感じられ、選考は難航したといいます。最終的に、単純に面白いだけでなく、CMのなかで芸人の良さを表現できそうな3人の企画が選ばれました。

この日のイベントでトップバッターとしてステージに登場したのは、男性ブランコとCMプランナー・川島梨紗子氏のチーム。制作したCMは、すり鉢状になっている∞ホールの劇場を「蟻地獄」に見立て、浦井がアリのサラリーマン、平井がアリジゴクの女に扮してコントを行うという作品です。浦井は自身が演じたアリのサラリーマンこと「サアリーマン」のニヒルな表情に注目してほしいと言います。CMが劇場に流れると、この日、MCを務めたインディアンスの田渕章裕ときむも「素晴らしい! “たとえ”が上手いことできてるよな」と大絶賛でした。

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プランナーの川島氏は、「このCMバトルの企画で∞ホールにハマった」という実体験から「蟻地獄にハマる」という企画を思いついたと説明。審査員を務めたグランジ・五明拓弥は「CMの中でやっていたコントの5分ネタが見たい。素晴らしかった!」と評価しました。

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美化委員の経験が生きた大自然・ロジャー!?

続けて、大自然とコピーライター・長田直氏のチームがプレゼンしました。作品は、∞ホールで大笑いした観客が流した涙を集めて、大自然の2人がアスファルトに撒くとたくさんの花が咲くというものです。

ロジャーが見どころとして挙げたのは、涙を撒くシーン。しんちゃんがOKまでに10回以上かかったのに対して、ロジャーは1発で決めたため、現場で「ヒュウ!」という歓声が沸いたそう。「中学のときに美化委員に入っていたんですけど、そのときの水撒きのトレーニングがいきた」と話すロジャーに、MCのインディアンス・田渕は「見どころ、それなん!?」とツッコミました。

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コピーライターの長田氏は、「最近、悲しいニュースが多いですが、『咲かそうぜ、笑顔』という大自然さんと∞ホールさんだからこそ言えるメッセージを込めた」と説明。審査委員の『お笑いナタリー』遠藤敏文編集長は、「∞ホールに来れば心が豊かになる、笑顔になれるというポイントが伝わってきて良い」と賞賛しました。

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2人の関係性がにじみ出るTHIS IS パンのCM

最後にプレゼンしたのは、THIS IS パンとCMプランナー・宮本梨世氏のチーム。CMは、吉田と岡下の性格が合わないエピソードが続き、最後に「こんなに違うのに、なんで夢は一緒なんやろ……」と締めくくる、2人の絆を描いた作品です。

岡下は「宮本さんが2時間ぐらいインタビューをしてくれて、2人の関係性をCMに取り入れてくれた」と説明。CMを見終えたMCのインディアンス・田渕が「オレ、これが60秒バージョンだったら、ぜったい泣きます」と語ると、岡下も改めて自身の出演したCMを「好きやわー」と自賛しました。

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プランナーの宮本氏はCMの演出について、「こんなに違う人たちが同じところに集まって、笑い声をつくっていることの素晴らしさを表現した」と説明。審査委員長を務めたヨシモト∞ホールの西尾彰記支配人は「2人の漫才がそのまま映像になっていて、ドラマチックな展開もジーンと来る。これはプランナーさんじゃないとつくれない」と賛辞を贈りました。

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3本のCMプレゼンが終わったところで、審査員は審査のため別室へ移動。観客もQRコードを使って投票します。最終的に優勝したのは、男性ブランコ×川島梨紗子氏のチームでした!

選考理由について西尾支配人は「渋谷のスクランブル交差点で流れているのを考えた時のインパクトが、いちばんありました」と説明。男性ブランコの2人が「たくさんの方たちの力でつくったCMなので嬉しいです」と笑顔を見せると、プランナーの川島氏も「男性ブランコさんとスタッフの皆さんと力を合わせながらつくった企画だったので嬉しい」と喜びました。

出典: FANY マガジン
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今回の各CMはYouTubeのヨシモト∞ホール公式チャンネルで視聴できるほか、優勝した男性ブランコのCMは、渋谷スクランブル交差点の大型ビジョン「シブハチヒットビジョン」で3月21日(月)から27日(日)までの1週間、放映される予定です。

男性ブランコのCMはこちらから。
大自然のCMはこちらから。
THIS IS パンのCMはこちらから。

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