カベポスターがytv漫才新人賞決定戦で悲願の賞レース初優勝! 「ずっと負けてきた悔しさが晴れた」

今年で11回目を迎える関西の若手漫才師の登竜門『ytv漫才新人賞決定戦』が3月20日(日)に読売テレビで放送され、カベポスター(永見大吾、浜田順平)が悲願の優勝を果たしました。これまでもABCお笑いグランプリで2回、準優勝となるなど賞レースで好成績をおさめながら、あと一歩が届かなかったカベポスターの2人。それだけに、ついに果たした初優勝に喜びを爆発させました。

©読売テレビ
©読売テレビ

最終決戦はアツい“同期対決”

「なにかで優勝するっていうのが念願やったんで、本当にうれしいです。ずっと負けてきた悔しさがあったんで、それが晴れたなという気持ちです」

大会終了直後、浜田がこう語れば、永見もこう言います。

「なにかで1位を獲れる人生ではないと思っていたので、違うんや、1位を獲れる人生なんだって思いました」

この日の決勝に進出したのは、昨年から今年にかけて開催された3回の予選を勝ち上がった6組。審査員は、ハイヒール・リンゴ、ブラックマヨネーズ・吉田敬、フットボールアワー・岩尾望、スピードワゴン・小沢一敬、そして新型コロナウィルス陽性で欠席となったオール巨人に代わって、ザ・プラン9のお〜い! 久馬が務めました。

1stラウンドのトップバッターを飾ったのは丸亀じゃんご。その後、カベポスター、さや香、たくろう、ダブルヒガシ、フースーヤの順でネタを披露し、審査員1人につき100点の500点満点中464点のカベポスターと、463点のダブルヒガシが最終決戦に進出。ともにNSC(吉本総合芸能学院)大阪36期で切磋琢磨してきた、アツい“同期対決”となりました。

©読売テレビ
©読売テレビ

最終決戦では、ダブルヒガシは「応援」のネタを、カベポスターは「文化祭」のネタを披露。動きの激しいダブルヒガシに、直立不動のカベポスターと、正反対の魅力で真っ向勝負します。優勝は1本目と2本目の合計得点で決まり、カベポスターが初のタイトル獲得となりました。

優勝が決まった瞬間、カベポスターの永見と浜田は涙を見せます。永見は「うれしいー!」と喜びを爆発させ、浜田も「ダブルヒガシはずっと意識してきた同期なので、勝てて本当にうれしいです」とライバルへの敬意も見せました。

そんな2人に審査員のリンゴは「2本目のネタは難しかったと思うけど、よくできていた。すごい優勝!」とねぎらい、同じく吉田も「カベポスターはネタだけでなく、永見と浜田にしか出せない味がある」と称賛しました。

©読売テレビ
©読売テレビ

「やっぱり泣くもんやな」

大会終了後、永見は優勝の瞬間に涙したことを振り返って、こう話しました。

「優勝する前も“(優勝したら)うれしいんやろうなあ”と思ったんですけど、コウテイさんが違う大会で優勝した時、九条(ジョー)さんがめっちゃ泣いていたので、その後、よくイジったりしてたんですけど、やっぱり泣くもんなんやなって思いました。(涙は)自然と出てきました」

同期対決となった最終決戦については、浜田がダブルヒガシへの思いをこう話しました。

「ダブルヒガシが放送中に僕ら(カベポスター)の背中を追いかけてきたと言ってたんですけど、それは逆で。最初の4年はダブルヒガシの背中を僕ら同期が追いかけてたので。ダブルヒガシとここに立てているのもうれしいですし、どっちが勝ってもうれしいけど、そんなダブルヒガシに勝てたら最高やなって意識していました」

©読売テレビ
©読売テレビ

優勝できた要因を自己分析してもらうと、「腐らなくてよかった」と口をそろえた2人。加えて、賞レースが終わるたびに1人帰宅した家で雄たけびを上げて「気持ちを切り替えなければ」と思っていたという永見は、こう続けました。

「このまま一生、この気持ちが終わらんのかなっていうのがあったんですけど、今回はどっかでそれを止めて、“よし、次に切り替えよう”という気持ちがあって。それができたのが要因かなと思います」

M-1優勝への“秘策”

優勝賞金100万円は、2人で50万円ずつ分けるとのことで、最近、バイクを買ったという浜田は、「まだ全額を払えていないので、まずそこに10万円ぐらい。あとの40万円は、僕、ルームシェアしてるんですけど、おうちに家電とかを買いたいです」と話します。一方の永見は、「僕は、部屋が業者さんを呼ばないといけないぐらい汚いので、まず、まわりの生活を変えたいなと思います」と答えました。

©読売テレビ
©読売テレビ

最後に、念願の初タイトルとなった今年の目標を尋ねると、浜田は「(前回チャンピオンの)隣人さんよりちょっとでもいいんで、忙しくなりたい(笑)」としたうえで、「ここからは腰を据えて、M-1を狙える体制に整えられたら」と決意を新たにします。

永見もM-1について、「僕、『探偵!ナイトスクープ』の探偵になりたくて。まず探偵になりまして、そこで松本人志さんとちゃんと絡んでいい印象を与えたうえで、M-1で優勝したいです。僕の頭の中で、それがいちばん近道です!」と“秘策”を明かしました。

関連記事

関連ライブ配信

関連ライブ