ツイートデータの集計から、2020年にTwitter上で話題になったワードを選出する『#Twitterトレンド大賞』。オンラインで開催されたアワードでは、司会をロンドンブーツ1号2号の田村淳と、フリーアナウンサーの鷲見玲奈が務め、さらに、「元モーニング娘。」の後藤真希、声優などとして活躍する花澤香菜、タレントのゆきぽよをはじめとする豪華ゲストらが登壇。トークで盛り上がるなか、TOP20が発表されました。
2020年、巷では何が話題となり、どんな言葉が多くつぶやかれたのか。Twitter独自のトレンドワードとともに、1年を振り返ります。実行委員会によると、『#Twitterトレンド大賞』は、 2020年に日本のTwitter内でトレンドインしたすべてのワードを集計し、通年でのツイート量などを総合的に組み合わせた独自のアルゴリズムでランキング化したものだということです。
年の瀬も迫る2020年12月22日(火)に開かれたアワードで発表された2020年のトレンドワードは、世相を強くを反映したものになりました。
JO1川尻が「何度も読んで泣いた作品」
トレンドワード20位から16位までの発表では、グローバルボーイズグループ「JO1」の川西拓実、 川尻蓮、豆原一成がプレゼンターを務めました。
【20位 ポケモン】
ポケモンとロックバンド「Bump of chicken」がコラボしたミュージックビデオ「GOTCHA!」が話題になり、公開日の9月29日にトレンドイン。ミュージックビデオの映像部分の長さは、151秒。初代のポケットモンスターが151種類だったことから151秒にしたものと推測され、その隠れたメッセージもインパクトを与えました。
【19位 #sailormoonredraw】
#sailormoonredrawのタグをつけて、Twitter上にセーラームーンのイラストを投稿することが5月に流行りました。クリエイターや漫画家、芸能人なども多く参加したこのトレンドに、ロンブー・淳は「コロナ禍でお家時間が長くなったからこそ、広まったのかな」と語りました。
【18位 #東京都知事選挙】
7月に行われた都知事選がランクイン。新型コロナ対策や、東京五輪・パラリンピックの開催の是非など争点が多く、Twitter上でも活発に意見が交わされました。
【17位 #半沢直樹】
7月から放送が開始されたTBSのドラマ『半沢直樹』が、全話連続でTwitter世界トレンド1位を達成する快挙を成し遂げました。
【16位 ハイキュー】
『週刊少年ジャンプ』で連載されていた漫画『ハイキュー』が、7月に8年の連載期間を終え、多くのファンが作品への思いをTwitterに投稿しました。全巻読んだというJO1の川尻は「何回も読んでは泣いた作品なので、さびしい」と思いを語り、ゲストのスポーツジャーナリスト・生島淳氏も「ハイキューはバレーボール業界に大きく貢献した」と作品が与えた影響を振り返りました。
手越のビデオメッセージ
15位から11位までが発表された第2部では、今年、メジャーリーグで日本人初の最多勝を受賞したダルビッシュ有がVTRで登場。トレンドワードを発表しました。
【15位 いのちの輝き】
2025年の大阪万博のロゴマークが8月25日に正式発表され、その当日にトレンド入り。細胞をコンセプトとし、「いのちの輝き」を表現したデザインを、淳は「スッと受け入れられた。かわいい」と評価しました。
【14位 ツイステ】
正式名称は『ディズニーツイステッドワンダーランド』。アニプレックスとウォルト・ディズニー・ジャパンが制作したスマートフォンゲームで、原案とメインシナリオ、キャラクターデザインを漫画家の枢やな氏が担当し、公式アカウントのフォロワーは100万人を突破しました。
【13位 フリート】
ツイッターの新機能「フリート」の日本での導入を、Twitter Japanが11月に発表。24時間で投稿が消える新たな会話機能で、実装後は、遊び心あるフリートが次々と投稿されました。
【12位 #手越会見】
ジャニーズ事務所を退所した元NEWSの手越祐也が6月23日に開いた「緊急会見」が、12位にランクイン。会見ではTwitterで事前に募集した質問に答えて、話題になりました。手越はこの入賞に加え、2020年の新規アカウントのうち最も注目を集めた「急上昇アカウント部門賞」もダブル受賞。ビデオメッセージで「なんとなくつぶやいた内容に、こんなにみんなが反応してくれることに感動した」と受賞の喜びを語りました。
【11位 マスク2枚】
政府は4月1日、新型コロナウイルスの感染対策として、全世帯に布マスク2枚を配ることを表明。同日、この「アベノマスク」が話題となり、トレンドインしました。
M-1王者マヂカルラブリーも登場!
ベスト10発表の前に、#Twitterトレンド大賞恒例の、M-1チャンピオンによる漫才披露がありました。登場したのは、新王者マヂカルラブリー。「算数」をテーマにしたネタで、その場を笑いの渦に巻き込みました。
淳は「超絶バカな芸人がやってきた。天才だと思いますよ」と絶賛。さらに、声優の花澤香菜からアニメキャラの声で「M-1優勝おめでとうだよー」と祝福され、すっかり舞い上がる2人でした。
10位から6位は、ドラマ『半沢直樹』などで活躍した歌舞伎役者の市川猿之助が発表。猿之助は1年を振り返り、「私にとってはバブルの1年だったので、今年(2020年)の残りあと9日で弾ける、つまりあと9日間の命だと思っています」と語り、会場を沸かせました。
【10位 安倍総理】
7年8カ月の長期政権となった安倍晋三前首相が、10位にランクイン。安倍前首相に対して、各国の首脳がTwitter上で労いの言葉をかけたことも話題になりました。
【9位 センター試験】
1990年から31年にわたって実施されてきた大学入試センター試験が、2020年1月に終了。多くの人がセンター試験にまつわる思い出を振り返り、トレンド入りとなりました。
【8位 トランプ大統領】
11月に行われたアメリカ大統領選は、Twitter上でも大いに話題になりました。淳は「僕が心配したのは、共和党のトランプ氏と民主党のバイデン氏の戦いにより、アメリカが分断してしまうんじゃないかということ」と、激しい選挙戦を振り返りました。
【7位 ブルーインパルス】
5月29日、新型コロナの対応に当たる医療従事者に敬意と感謝の気持ちを示すため、航空自衛隊「ブルーインパルス」が東京都心の上空を飛行。多くの人が、その写真や動画をTwitterに投稿しました。
【6位 どうぶつの森】
3月20日に発売されたNintendo Switchの人気ソフト『あつまれ どうぶつの森』関連のツイートが6位に。爆発的なヒットを記録し、多くの著名人がプレイしていることでも話題になりました。
いよいよ5位から2位!
ここからは、司会の淳がランキングの発表を行いました。
【5位 鬼滅の刃】
5月の『週刊少年ジャンプ』の連載終了、10月に公開された劇場版アニメの大ヒットなど、1年を通じて注目を集めた『鬼滅の刃』がランクイン。子ども、大人を問わず人気で、アニメ映画『君の名は。』の興行収入が抜かれて悔しがる新海誠監督のツイートも話題になりました。
【4位 100日後に死ぬワニ】
漫画家きくちゆうき氏がTwitter上で連載した、『100日後に死ぬワニ』が4位に。これに加え、「最多リツイート部門賞」「最多いいね部門賞」でも受賞しました。きくち氏は受賞式に登壇し、「うれしいです。来年(2021年)も自分なりに作りたいものを作り、同じような当たり前の日常を過ごせればいいなと思います」と語りました。
【3位 緊急事態宣言】
新型コロナウイルス対策で政府から「緊急事態宣言」が発令されるのではないかとインターネット上で騒ぎになり、3月30日にトレンド入り。実際には4月7日に7都府県を対象に発令されました。
【2位 #検察庁法改正案に抗議します】
5月、安倍政権による検察庁法の改正案に対して、史上最大規模の「Twitterデモ」が行われ、800万件超のツイートが投稿されました。俳優や演出家など著名人の抗議が相次ぎ、最終的に廃案に。SNSの声が社会にインパクトを与えた事例となりました。
そして2020年のトレンド1位は!?
【1位 コロナ(新型コロナ)】
まさに新型コロナ一色の1年で、当然のランキング1位となりました。Twitterの集計によると、コロナに関してはポジティブな言葉がネガティブな言葉を上回っていたことも判明。その事実に淳は、「みんなで助け合い、支え合ったということを示している」と思いを語りました。
こうして3時間に及ぶアワードが終了。淳は、最も印象に残ったワードとして『鬼滅の刃』を挙げ、「これだけ映画館で嗚咽しながらスクリーンに向き合う映画は、いままでなかった」と話しました。さらに例年に比べて、新型コロナや政治など社会的なワードが多くランクインしたことについて、「(前年とは)ちょっと違った空気感の大賞になったかと思う」とコメント。「Twitterトレンド大賞は毎年楽しみにしていて、1年を振り返るという意味では、楽しく有意義な時間でした」と締めくくりました。