宮城夏鈴監督が絶賛「西表島への思いがビンビン」 『バーミィトーリ』舞台挨拶 沖縄国際映画祭

4月16日(土)に開幕した「島ぜんぶでお~きな祭 第14回沖縄国際映画祭」。那覇市の桜坂劇場ホールBで、地域発信型映画『バーミィトーリ』の上映と舞台挨拶が行われました。地域発信型映画は「自分たちが住む街の魅力を全国に発信し、地域を活性化させたい」という地元への思いを、映画を通じて実現するプロジェクトです。本作品は、2021年に『世界自然遺産』に登録された西表島が舞台。天然記念物で西表島にしかいないイリオモテヤマネコを通じて、人間と自然の共存について問いかける短編のファンタジー作品です。

出典: FANY マガジン
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上映後に行われた舞台挨拶では、主演も務めた宮城夏鈴監督、池田卓、ありんくりんのクリスとひがりゅうたが登壇。西表島の美しい織物の衣装を羽織って舞台に上がった宮城監督は、冒頭の挨拶で「昨日はイリオモテヤマネコの日だったのですが、夢の中にたくさんのイリオモテヤマネコが出てきました」と、不思議な体験談を語っていました。

池田の三線引く姿「神々しい」

久々の映画出演だという池田は「ずっと(西表島の)船浮にやーぐまい(家ごもり)していたので映画館に来るのも10年ぶりくらい。大画面で作品を見ることができて感激しています」と完成の喜びを述べました。

出典: FANY マガジン
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ありんくりんの2人は「撮影前に朝からビーチへ行ったら、どこからともなく三線の音が聞こえてきた。島の風景の中で池田さんが三線をひいている姿を見られて感激してしまった。本当に神々しかった。この作品に携われてよかったぁ、と実感しました」と、撮影中のエピソードを披露すると、宮城監督も「撮影中、池田さんの西表島への思いがビンビン伝わってきた。それが作品に投影できたかなと思っています」と述べていました。

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作品中で重要な役割を担っているイリオモテヤマネコについて、池田が「実際に西表島では、1年間で多いときは10頭くらいのイリオモテヤマネコが車にひかれています。このままだと絶滅してしまいますよね。安全運転しないといけない」と話すと、宮城監督は「観光で島を楽しんでほしいけれど、こういうマイナス面もある。押し付けるのではなく、自分ならどう考えて島を訪れるのか、この作品を見ることでポジティブに考えてもらうきっかけになれば」と締めくくりました。最後には西表島から上映会に駆けつけた島の方から、サプライズで花のプレゼントもあり、和やかな雰囲気の中、舞台挨拶は終了しました。

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島の自然を守る何かのきっかけに

舞台挨拶終了後には、宮城監督と池田がインタビューに応じてくれました。

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今回の作品で、監督と主演を務めた宮城監督は「私は沖縄出身で一度県外に出ているので沖縄への思いは強いのですが、西表島は全くの初心者でした。今回の作品で、西表島出身の池田卓さんにお会いすることができて、島の話を聞かせていただきながら色々なことを学びました。実際に撮影の前に西表島を旅行してみて、オーバーツーリズムという島が抱える問題があることも実感しました。そのような事実を、押し付けるのではなくおもしろく伝えられたらいいねという考えから始まった企画だったので、私自身も携われて嬉しかったし、よい経験ができたと思っています。知っているのと知らないのとでは、島を訪れるときの気持ちも、自然とのかかわり方も変わりますよね」と作品への思いを語ってくれました。

「それを聞くと、色んな思いを僕の役に込めないといけなかったのに、演じるだけで精一杯だったかな」と池田が謙遜気味に語ると、宮城監督は「いや、すごかったですよ、最後のシーンなんて特に迫力がありました」と池田の演技を絶賛。池田も「西表島での撮影だったから、本当に何も考えずいつものまま自然体でいられました」と、自身の演技を振り返っていました。

最後に池田からは「短い作品の中で、どれだけのことが伝わるかわからないけど、島の自然を守る何かのきっかけになれば嬉しい。作品の中では、いつも僕が目にしている島の自然が本当に美しく映し出されていますので、そこも見どころです」とメッセージをいただきました。

島ぜんぶでお~きな祭 第14回沖縄国際映画祭は2022年4月16日(土)、17日(日)の2日間、開催されています。

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