4月16日(土)、17日(日)の2日間にわたって開催された「島ぜんぶでお~きな祭 第14回沖縄国際映画祭」。17日(日)、那覇市のシネマパレットで『ミラクルシティコザ (英語字幕版)』の上映と舞台挨拶が行われました。
本作は、沖縄市コザを舞台に1970年と現代が交錯するタイムスリップ・エンターテインメントです。惰性な日々を送る翔太の前に、伝説のロックンローラーだった亡き祖父・ハルが現れます。「やり残したことがある」と翔太の体を乗っ取ったハルは1970年代のベトナム戦争特需に沸く沖縄へタイムスリップ。そこで驚きの真実を知った翔太が、未来へのサプライズを仕掛けていく、というストーリーです。
上映後の舞台挨拶には、翔太役を演じた津波竜斗、現代のハル役・小池美津弘、ハルの妻・マーミー役を演じた大城優紀が登壇しました。
まず大城が「上映が1月から始まって4か月経っているが、まだこんなにも多くの人に見に来ていただけていることに感動しております」と挨拶。上映開始が新型コロナウイルスの流行時期と重なったことで不安もあったといいますが、SNSを含む多くの反響のおかげでここまでロングランできていると思う、と感謝の言葉を述べました。
コザのゲート通りの店で購入したスーツを着て登場した津波は、(東京では舞台挨拶を行っていたが)沖縄での舞台挨拶は初めてということで「県民の方々とこの映画を同じ空間でシェアできていることがとても幸せ」と語りました。また、独特の文化が今でも根付いているコザの魅力についても言及し「より観光地として活性化するとうれしい」と述べました。
本業は理容師だという小池は時折、冗談を交えながら映画出演への経緯や思い出深いエピソードを語り、初めての舞台挨拶とは思えない自然体の姿で会場を沸かせました。
また、ビデオレターでの参加となった主演の桐谷健太は、本作が自身の人生への向き合い方に大きな影響を与えた素晴らしい作品になったと語り、「何度でもこの作品を見ていただけたら嬉しいです。次は観客の皆さんのエネルギーを感じに、ぜひ近いうちに沖縄に行きたいです。これからもこの作品の応援をよろしくお願いします」と熱いメッセージを寄せてくれました。
登壇した3人は桐谷について「めちゃくちゃかっこいい人です」と述べ、面倒見がよく、現場でいろいろな人に積極的にコミュニケーションを取ってくれたことでとても助けられたと語り、コロナ禍で撮影が延期となる中、津波や大城から桐谷にビデオ動画で撮影への熱い思いを伝えていたという裏話も明かされました。
最後に登壇者から観客の皆さんへ改めて感謝の意が述べられ、大盛況の舞台挨拶は幕を閉じました。