3時のヒロイン福田「前説で参加したい!」 大阪・関西万博「3年前イベント」で8つのパビリオン構想発表

いよいよ3年後に迫った大阪・関西万博。その開催にはずみをつける「2025年大阪・関西万博 3 年前イベント」が4月18日(月)に都内で開かれ、万博のテーマ事業『いのちの輝きプロジェクト』の基本構想が発表されました。万博では、8人のテーマ事業プロデューサーが、それぞれパビリオンを担当。今回のイベントでは、映画監督の河瀨直美氏、放送作家の小山薫堂氏、メディアアーティストの落合陽一氏ら8人が登場し、各プロジェクトをプレゼンしました。

出典: FANY マガジン
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8つのパビリオンのテーマを発表

イベントの司会を務めたのは、陣内智則と久代萌美アナウンサー。かつて番組共演をしていたこともあって、息の合ったトークで進行します。

今回の万博の主要テーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」。8人のプロデューサーが、このテーマに沿ってオリジナリティあふれるパビリオンをプロデュースします。今回のイベントでは、それぞれのプロデューサーが各パビリオンのテーマ事業について発表しました。

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【いのちを知る】福岡伸一(生物学者、青山学院大学教授)
福岡プロデューサーのパビリオンでは、他者からの影響やかかわりによって作用する「反応生物」を展示します。
これは、風や光などの外力に加え、来場者の歩行から発生する微弱な振動などにも反応する生物で、ひとつの反応生物が動くと周囲の生物も反応して次々と連鎖していきます。来場者自身も、生命と生命の繊細で大きなつながりの中の一部であることを直感できるそうです。

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【いのちを育む】河森正治(アニメーション監督、メカニックデザイナー)
人間中心からいのち中心へのパラダイムシフトと、いのちを守り育てることの大切さを訴求するパビリオンを建設予定です。
迷路のような空間で、来場者は思い思いに散策することが可能。ブースには、いろいろな動物の心臓音が聞こえる空間、アフリカのサバンナや、熱帯のジャングルなどとリアルタイムで結び、生命の営みを実感できる空間など、さまざまな仕掛けが用意されています。

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【いのちを守る】河瀨直美(映画監督)
 「私のいのちはあなたのいのちであり、あなたのいのちは私のいのちでもある。そういう考え方であると、世界は幸せ・平和になる」と語る河瀬プロデューサーは、パビリオンの中に「対話」をテーマにしたシアターを建設するといいます。
シアター空間では、初対面の2人がスクリーン越しで対話をしていきます。観客は、編集不可能な創造の瞬間に立ち会うことができるとのこと。

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【いのちをつむぐ】小山薫堂(放送作家、脚本家)

小山プロデューサーは「食」をテーマにパビリオンを建設します。ここでは、食といのちにまつわる“当たり前”をリセットし、一人ひとりの行動を変えるヒントにあふれた空想のスーパーマーケットが誕生。
これから何を食べるべきなのかを提案する未来の食材選び、おいしさを考える空間など、さまざまな考えを提示していきます。

出典: FANY マガジン
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「医療ラボ」「デジタルヒューマン」「森」…

【いのちを拡げる】石黒浩(大阪大学教授、ATR石黒浩特別研究所客員所長)
このパビリオンでは、いのち(人間・社会)の新たな在り方を創造し、展示していきます。
ロボット技術とバーチャルを掛け合わせた空間や、最先端の医療ラボを作り、アンドロイド、役者、来場者が混ざり合うゾーンで、未来を考えていくきっかけを与える空間など近未来の世界へいざないます。

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【いのちを高める】中島さち子(音楽家、数学研究者、STEAM 教育家)
ワクワクが体験できる「いのちの遊び場 クラゲ館」を建設する予定だという中島プロデューサー。
来場者にも作り手・おもてなし側になってもらうため、さまざまなワークショップ、発明と出合える空間、音楽を通じて世界中の人とつながり合える空間を提供します。

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【いのちを磨く】落合陽一(メディアアーティスト)
来場者の姿をゆがませ、未知の風景を生み出すパビリオンでは、膜のように湾曲する有機的な鏡面サーフェスを持つ変形建築を設計。
3Dスキャンシステムを使って、再現度の高い状態で自分を記録できる「デジタルヒューマン」など、あらゆる仕掛けがほどこされたパビリオンです。

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【いのちを響き合わせる】宮田裕章(慶応義塾大学教授)
宮田プロデューサーは、万博の中心に「森」を作るとのこと。
一人ひとり、異なる感動・忘れがたい体験をしていく、さらに参加していくことで、データが集まり、開催中に進化し、変わっていくようなものを作っていきたいと語りました。

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3時のヒロイン登場で「ホッとしたわ」

その後、ゲストとして登場したのは、3時のヒロインの福田麻貴とかなでの2人。彼女たちの登場で、陣内は「ホッとしたわ。ひと息ティータイム気分」と緊張から解き放たれた様子。福田は、各プロデューサーのプレゼンについてこう語ります。

「『いのち』というだけでも、さまざまな角度から見られるんだなって思いました。芸術やエンターテインメントに昇華していましたが、『いのち』って最新技術を使えば可視化できるんだなと感じました」

一方、かなでが「食べることの大切さを感じました」と熱弁すると、福田が「(食がテーマの)小山さんの話しか聞いてないやん!」とツッコミを入れていました。

出典: FANY マガジン
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そんな3時のヒロインの2人は、今回のイベントだけでなく、2025年の万博そのものにも積極的に関わっていきたいとのこと。福田が「お笑い芸人なので、前説で参加したい」と意気込むと、陣内が「素敵なパビリオンの前で前説されると、もっちゃりする」と注意。そう言いながらも、陣内は「せっかくの大阪・関西万博なので、笑いも提示していきたいね」と期待を寄せました。

メッセージは「Join2025」

イベントでは、主催者を代表して公益社団法人「2025年日本国際博覧会協会」の十倉雅和会長も挨拶。万博開催に向けた決意を語ります。

「大阪・関西万博は、多くの方々と一緒に作っていく、共創をコンセプトにしていきます。誰もが参加できる万博を実現したい。この思いを『Join2025』というメッセージに込めました。このメッセージを強く発信していくことで、万博に関わる皆さまとの共創の輪を広げていきたいと思います」

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さらに来賓の若宮健嗣万博担当大臣も、3年後に迫る万博への期待感を語りました。

「3年後の万博が、いったいどのようなものになるのか。ぜひ、ワクワクしながら、期待に胸を膨らませていただければ幸いです。『Join2025』をキーワードに、広く国民の皆さま、世界中の皆さまに参画していただき、いのち輝く未来社会をともに作り上げていきたい。今日はそのスタートラインに立ったと思っています」

出典: FANY マガジン
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