“画業30年”ジミー大西の活動再開を決意させたさんまの一言…全国巡回展がスタート!

今年、画業30年を迎えるジミー大西の全国巡回展「POP OUT」が、4月27日(水)からスタートしました! 100点以上の作品が展示されたこの巡回展は、東京・銀座三越を皮切りに、北海道、愛知、大阪、福岡など1年以上かけて全国9会場をめぐります。初日の開場前にプレスプレビューが行われ、ジミーが絵にかける思いや、恩人である明石家さんまとの思い出などを語りました。

出典: FANY マガジン
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「あっという間の30年だった」

テレビ番組の企画をきっかけに絵を描き始めたジミーは、岡本太郎氏など名だたる芸術家や専門家の高い評価を受けて、1992年に画家活動をスタート。一度は芸能活動を休止し、世界約23カ国を放浪。30年にわたって数々の作品を生み出してきました。

「あっという間に30年経ったなと。自分も30歳以上になったなと思いました!」

今回の巡回展にあたって胸中を問われたジミーは、さっそく“ジミー節”を炸裂させて、会場を笑いに包みます。

出典: FANY マガジン
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展示会場は、ジミーの初期の作品、スペイン・バルセロナに移住したころの作品、世界中を放浪したころの作品、さらには今回のために作った未発表の新作シリーズなど、制作年代ごとに展示区画を5つに分けて構成されていて、タッチの変化や、技法を学ぶことでより繊細になった作品など、画家としての進化が垣間見える会場づくりになっています。新作のなかにはすでに高値で取引されているものもあり、注目度の高さがうかがえます。

「さんまさんは舞台でお願いします」

なかでも、新作『THE 銀座』は、初めて東京に来たとき、明石家さんまに連れて行ってもらった銀座4丁目の交差点をモチーフに描いた作品。「さんまさんとの思い出もあって描かせていただきました」と語ります。

出典: FANY マガジン
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さんまは、ジミーにとってお笑いの師匠のような存在。画家に挑戦する際にも、背中を押してくれた1人です。また2015年、自身の画家仕事を“時給換算”したところ、380円にしかなっていないことがわかり、心が折れて休筆した時期にも、声をかけてくれたのはさんまでした。

 「さんまさんから『人を楽しませるのに時給は関係ない』と言われました。さんまさんのひと押しがなかったら、(絵を描くのは)再開していないし、今回の個展もなかったと思います」

恩人であるさんまを作品展に招くのか、と問われたジミーは「緊張するのでよろしいですわ。絵よりも、さんまさんに集中してしまいますから……。さんまさんは舞台でお願いします」と苦笑いで答えました。

出典: FANY マガジン
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また、さんまに今回の作品展のことを伝えたときのやりとりについて、こう語りました。

「“やっと目覚めたか”という感じで笑っていました。いつもの引き笑いじゃなく、朗らかに笑っていましたね(笑)。“やっと小遣いを渡さんでええようになったのかな”と思っていたかもしれませんけど、今回、失敗したら、さんまさんに泣きついて『お小遣いお願いします』って言いますわ」

会場のアトリエで作品制作!?

今回の巡回展で、ジミーの新たな表現として注目されるのが『JIMMY PERFORMANCE ART』です。これをプロデュースするのは、『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』(日本テレビ系)や、『水曜日のダウンタウン』(TBS系)などの放送作家として知られる高須光聖氏です。高須氏から「ジミーちゃん、一度、大胆に描いてみないか?」と言われ、これまでのスタイルとはまったく違う方法で2作品を制作。こちらの区画では、作品はもちろん、制作中の様子をVTRで観ることもできます。

出典: FANY マガジン
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その作品のひとつ『世界情勢』について、ジミーは「ウクライナをモチーフにしました。世界情勢が悪いなか、この絵を見て、少しでも明るい気持ちになってくれればありがたいなと思っています」と語ります。

そしてもうひとつ注目は、ジミーの作品制作の過程を生で観察することができる『ジミーの部屋 – Jimmy’s Atelier -』を設置することです(会場によって行わない場合もあり。不定期開催)。運がよければ、必死に新作を描くジミーを間近で見ることができるかも!?

出典: FANY マガジン
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こうした大胆なパフォーマンスが行われるのには、実は事情があるとのこと。次の開催予定地に展示するため、新作を制作しなければならないジミーですが、どうしてもスケジュールに間に合わず、会場にアトリエを設置したのだとか。

「期限ギリギリなんです!」と記者を笑わせつつ、「(制作している様子を)写真を撮るなりしていただければ。でも一生懸命描いているので、ギャグはできないかもしれません」と語っていました。

最後にジミーは、作品展についてこうアピールしました。

「今回は実験ですね。たくさん人が入ってくれたら、また絵を描き始めようかなと。閑古鳥が鳴いているようやったら、会場の方に土下座しますわ(笑)。たくさんの皆さんに来ていただきたいので、今日、明日と大きいニュースがないことを願います!」

出典: FANY マガジン
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このほかにも会場では、タンブラー、複製版画、マスクケースなど、オリジナルグッズが販売されます。さらに、ジミーが30年の画家活動で手がけた作品の数々が、ハードカバー&オールカラーで掲載された本格作品集『Jimmy Onishi ART WORKS 1993-2022』が全国書店・ネット書店で発売中です。

公式サイトはこちらから。