最近「ピーターファンデンホーヘンバンドって人がいたなぁ」と急に思い出して、それ以来ピーターファンデンホーヘンバンドが頭から離れません。
考え事をしてるとピーターファンデンホーヘンバンドがよぎって頭の中でピーターファンデンホーヘンバンドと繰り返し言ってしまって考え事が進みません。
寝たいのに頭の中に同じ歌がずっとリピート再生されて寝れない時のあの感覚です。
その結果ネタ作りで会議室を5時間借りたのにノートに「筋肉痛と筋肉2」とだけ書いて帰った日もありました。
ピーターファンデンホーヘンバンドさん。あなたは一体なんの人ですか?
どうも平成最後のチキン野郎ことたくろうの赤木です。
僕は今年の10月で30歳になります。いつも電車で見かけるスーツの人達のことを「おじさん達だ」と思って見ていた僕がおじさん達に仲間入りする日が間近にせまっています。ただ30歳になったからと言っておじさんになるという訳ではありません。正式におじさんと国から認められるのは純粋無垢な子供に「おじさん」と呼ばれた瞬間からです。邪心たっぷりな子供の場合は大丈夫です。しかし邪心たっぷりな子供なんていません。
子供との接点が全くない僕はまだその機会を得てないので「おにいさん」です。
今回は僕が間近にせまっている「おじさん」の面白いとこを紹介します。
テレビでよく「大阪のおばちゃん」はピックアップされてますが、「大阪のおじさん」はピックアップされません。大阪のおばちゃんは「飴ちゃんを常に持っている」とか「豹柄を好む」とか世間に浸透しているあるあるがあるのですが、大阪のおじさんは「よくホルモンを食べる」くらいの世間に浸透していないあるあるしかありません。世間のイメージではおじさんにはほぼ地域性なんてないのだと思います。大阪だろうが東京だろうがおじさんはおじさんです。それ以上でも以下でもありません。
世間から注目されない。それでも、会社のために、家族のために、自分のために一生懸命生きているところが1つ目のおじさんの面白いとこです。
おじさんは疲れています。ある日、電車の4人席で女子高生3人が盛り上がって、その席に巻き込まれたおじさんがビジネスバッグを膝に抱え込んで自分の体をなるべく小さくして寝ているところを見ました。狭いスペースで小さくなっているその姿はまるで画数の多い漢字の様でした。「龍」とか「構」とか。いい例えが無いときは例えないという選択も必要なのかもしれません。
またある日は、駅のホームで何もない所をじーっと見つめて電車を待っていたスーツで白髪まじりのおじさんが急に何かを思い出し、凄い勢いでエスカレーターを逆走していきました。その時の必死の形相はまるで味のしみすぎたがんもどきのようでした。それでも僕は例えないという選択はとりません。おそらく疲れてぼーっとしてて何かを忘れていたのでしょう。
いつも疲れているところが2つ目のおじさんの面白いとこです。
僕はもうすぐおじさんになります。
おじさんとは、会社では若いOLにセクハラと言われないように細心の注意を払い、明日やっても良い仕事を今日中に終わらせようと残業して、ヘトヘトに疲れて帰ろうとするがギリギリで終電を逃し、なけなしの金でタクシーを使って帰り、明日やってもいい仕事を今日やり切ったという達成感からコンビニ弁当と金麦で1人で打ち上げをして、テレビを見ながら「ガハハしょーもな!」と股間を掻き、電気もテレビ付けっぱなしで寝て、気付いたら朝になって、急いでまた会社に向かう。これがおじさん。そういうおじさんに私はなりたい。詩ができました。