陰キャラの面白いとこ【たくろう赤木の面白いとこ#30】

たくろう赤木の面白いとこ

人気コンビ・たくろうのボケ担当、赤木裕が色々なものの「面白いとこ」をフィーチャーしたコラム。今回はどんなものの「面白いとこ」を教えてくれるのでしょうか……?

人気コンビ・たくろうのボケ担当、赤木裕が色々なものの「面白いとこ」をフィーチャーしたコラム。今回はどんなものの「面白いとこ」を教えてくれるのでしょうか……?

トイレでおしっこしていると女と男の市川さんに「結構距離とるな」と声をかけられました。

「勢い良くでる気がしたので跳ね返りを考えて今回はいつもより遠目からしてます」と言うと「そうなんや、また言うて」と言って市川さんはトイレから出て行ってしまいました。市川さんは適当に喋ってた可能性が高いですが、先輩に言われたからには今度遠目からおしっこをする時は「今から遠目からします」と市川さんにLINEで一報入れようと思います。

どうも、はじめての肩凝りことたくろうの赤木です。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

先日、かつてオタキングと呼ばれた岡田斗司夫さんのYouTubeチャンネルでオタク文化の変遷とオタク文化が死んだ理由を話されている「オタクイズデッド」という回を見て、世間から冷たい目で見られていた人達の闘いを自分に投影してめちゃくちゃ熱い気持ちになったのですが、その中で”暗い人の総称としてオタクと呼ばれる時期があった”と話されていました。

確かに「オタクきしょいねん」「あっちいけオタク共」という風潮があったなぁと言う気はするのですが、そっち側の人間だった僕自身は実際経験していない気がして、じゃあ僕がそういうジャンル分けされる年頃の前の話か、じゃあ僕の時代はどういう言葉が使われていたのかと考えました。

そこで思い出したのが「陰キャラ」でした。俗に言う「陰キャ」です。

「陰キャ」は本来の意味の「オタク」よりは全然広い意味で使われていて、似て非なるものですが、岡田斗司夫さんの言っていた”暗い人の総称としてオタクと呼ばれていた時期”の「オタク」と「陰キャ」は、ほぼ同じ使われ方をしていたと思います。そうして「オタク」のイメージの悪い部分だけ抽出されてできた「陰キャ」という言葉。

そこで陰キャだ陽キャだのが飛び交っていた学生時代を生きてきた僕がその陰キャの面白いとこを紹介します。

まず僕は陰キャという言葉が嫌いです。僕が中学の時くらいから急に普及しだしました。シンプルにネーミングセンスを感じません。陰気なキャラクターを略して陰キャ。「オタク」とか「チー牛」とかはネーミングにひねりがあるからまだ許せる。

陰キャは陰キャという言葉を使いません。陰キャという言葉でマウントを取るためだけに陰キャの敵が作った浅はかな言葉だからです。

陰キャを自称する人も多いですが、これも良くないです。「オレ陰キャだからさー」と言う理由は、陰キャは陰キャと自分で言わないから、自分で自虐的に使うことで、陰キャ認定されないように予防線をはっているか、本当に陰キャであることが良いことだと思っていて陰キャ側の人間と仲良くなりたい。のどちらかだと思うのですが、前者の場合、陰キャ認定されることを恐れている時点で、陰キャなのでやらない方がいいです。後者の場合、陰キャは敵が作った言葉で、そもそもダサい言葉なのでシンプルにあんまり使わない方がいいと思います。

あんまり使いたくないので、一旦僕が名付けます。陰キャはあまり群れない、見栄えを気にしないという特徴を踏まえ「ブリーフ」と。陽キャは「毛糸パンツ」とします。

すでに何度か敵という言葉を使いましたが、ブリーフの敵とは一体何なのか。

これは毛糸パンツを指している訳ではありません。毛糸パンツにも良い人はいて、気の合う人もいます。もちろん嫌な人もいます。それはブリーフも全く同じです。僕が敵だと言っているのは「ブリーフはキモくて、毛糸パンツはイケてる」という安直な発想でマウントを取ろうとしてくる人です。ブリーフも毛糸パンツも各々のテリトリーで楽しくしてりゃいいのに、わざわざ僕達ブリーフにマウントを取りにくる人がいます。それは直接ブリーフに「あっちいけブリーフ」と言うだけではなく、毛糸パンツで集まって遠くからブリーフを嘲笑しながら見ているのもマウントを取ろうとする行為です。

「毛糸パンツは低俗で、ブリーフは崇高だ」という逆パターンの思想で戦う人もいるのですが、結局は安直な思想のぶつけ合いで両者敗北です。

ブリーフか毛糸パンツかは関係無く全員にとっての敵は、スクールカーストで上り詰めるためだけに、ブリーフか毛糸パンツかという意味のない線引きを利用してマウントを取ろうとしている人ということです。

最後にその敵との戦い方ですが、結論から言うと、戦わないことです。「陰キャ」は「勝利」を間違えて認識している人達が、その間違った「勝利」を掴むために作った言葉です。そのスクールカーストという歪な戦場で戦って、陰キャが勝つことは、ほぼありえませんが、仮に勝ったとしても掴むのはその間違った「勝利」だけです。

本当の「勝利」に必要なのは「陰キャだ! 陽キャだ!」とか「ブリーフだ! 毛糸パンツだ!」とか意味のない線引きは気にせず、とにかく自分のしたいことに没頭する事です。「部活で全国大会へ行く」「めっちゃ勉強する」「彼女を作る」「身長伸ばす」なんでもいいんですが、意味ない線引きは気にせず、他人の目を気にして優れた人間と思われようとせず、素直にしたいことに没頭する。これが1番意味のある学生生活だと思います。

何より年を取るにつれあの頃の線引きには何の意味もなかったことに気付きます。学生時代に気付けたら勝ち確です。

なんかがむしゃらに書いたら変な説教臭い文章になってしまいました。
ごめんち!!