後藤ひろひとが脚本を手掛けた映画『エキストロ』世界最大のモキュメンタリー映画祭にて日本映画初の最高賞受賞!

モキュメンタリー映画『エキストロ』が5月にフランスのリヨンで開催された、世界最大のモキュメンタリー及びフェイク・ドキュメンタリー映画祭であるオン・ヴ・モン(=嘘つき)ドキュメンタリー映画祭で、日本映画初の最高賞を授賞しました。

前代未聞のガチンコ・モキュメンタリー!

出典: FANY マガジン
©️ 2019 吉本興業

テレビや映画の時代劇撮影が数多く行われる茨城県つくばみらい市にある巨大ロケ施設「ワープステーション江戸」を舞台に、エキストラたちの悲喜こもごもの営みを描く骨太なドキュメンタリー……と思いきや!? 大林宣彦監督はじめ、山本耕史、斉藤由貴、寺脇康文など、脇を固める主役級の役者の“狂”演と、藤波辰爾、黒沢かずこ(森三中)、加藤諒、三秋里歩、石井竜也、荒俣宏らが、それに輪をかけて“嘘か本当か”リアルに出演しています。

各国の映画祭などで大きな反響

映画祭からは「この“苦くて甘い”作品は、映画に欠かせないエキストラの皆様に愛を持って表現、全ての審査委員を唸らせました。見事なキャラクター達が勢揃いのフェイク・ドキュメンタリーの楽しさが詰まっています」と大絶賛。本作はエストニアのブラックナイト映画祭、中国の海南島国際映画祭やベルギーで開催されたブリュッセル国際ファンタスティック映画祭など各国の映画祭などで大きな反響を受けた本作が、ついに世界の最高峰に到達しました。
また、本映画祭受賞をうけて、6月24日(金)から1週間、下北沢K2での受賞記念上映が決定しています。

村橋直樹 監督 コメント

「フランスの映画祭で作品賞をとりました!」と一報をもらい、映画祭の名前を直訳してみたら、『俺は嘘つき映画祭』とな。
褒められてるのか貶されてるのか、そもそも賞自体が本物なのか、まったくわからないかんじが、この作品においては最高の栄誉ですね。
そんな大嘘の片棒を担いでくださった亡き大林宣彦監督に、この喜びが届きますように。
そしてフェイクドキュメンタリーを笑って観られる寛容さを、世界が持ち続けていられますように。

後藤ひろひと コメント

お年寄りを騙して大切なお金を巻き上げる嘘。
ワイロを贈ったりもらったりしているのに「知らない」と言い張る嘘。「絶対に安全です」と言う嘘。「これは正義の戦争だ」と言う嘘。どれもこれもうんざりだ。どうしてもっと楽しい嘘がつけないのだろう。世の中には人を笑わせたり幸せにしたりする嘘もあるのに、どうして毎日ニュースで耳にするのはつまらなく不愉快な嘘ばかりなのだろう?
そんな時に私が書いた嘘がフランスで受賞したというニュースを聞いた。嘘じゃなければいいのだが。

STORY

萩野谷幸三、64歳。普段は歯科技工士として黙々と働きながら、男手ひとつで息子を育てた実直な男。
だが実は、彼にはひそやかな情熱がある。それは、自身がエキストラとして、様々な映画やドラマに出演すること。彼が所属している地元のエキストラ事務所「ラーク」には、他にも実に様々な人間が集まっている。
そんなある日、萩野谷を密着するドキュメンタリー番組のカメラが、様々な真実をとらえ始め、ある一つの事件を露呈させる。映像に映り込む”何か”が、ある事件の大きな鍵を握ることに……。

映画祭概要

7th edition of On Vous Ment, Fake documentary film festival
開催期間:2022年5月5日~8日
部門:コンペティションセクション
賞の名前:the Colin McKenzie prize of the best fake documentary(最高賞)
*コリン・マッケンジーは、ピーター・ジャクソンとコスタ・ボーテスが『光と闇の伝説 コリン・マッケンジー』で描いた実在しない監督。このカルト映画へのオマージュを込めて、本映画祭の最高賞にこの名前がつけられている。

今年のコンペ作品(5作品)

– Extro(エキストロ) (日本)
– Et j’aime à la fureur (フランス)
– The Medium (韓国)
– Mothers of Monsters (アメリカ)
– La Estrella Roja (アルゼンチン)

これまでの受賞作品

– VHYES (Jack Henry Robbins /アメリカ)
– The Death and The Life of Otto Bloom (Cris Jones /オーストラリア)
– The Triangle (Adam Stilwell, Andrew Rizzo, Adam Pitman, Nathaniel Peterson & David
– Blair /アメリカ)
– The King of Belgians (Peter Brosens et Jessica Hope Woodworth /ベルギー)
– Be My Cat: A Film for Anne (Adrian Tofei /ルーマニア)

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作品概要

『エキストロ』
出演:萩野谷幸三 山本耕史 斉藤由貴 寺脇康文 藤波辰爾 黒沢かずこ(森三中) 加藤諒 三秋里歩 石井竜也 荒俣宏 大林宣彦
監督:村橋直樹
脚本:後藤ひろひと
主題歌:トリプルファイヤー featuring 松崎しげる「天空の覇者~宇宙原始獣ガモゲドラのテーマ~」
製作:藤原 寛
エグゼクティブプロデューサー:坂本直彦
スーパーバイザー:黒井和男 古賀俊輔
プロデューサー: 高畑正和 陸田元一
音楽:鳥居真道(トリプルファイヤー)
撮影:藤田浩久
照明:井村正美
録音:菅野佑介
装飾:松本吉正
VFX:鈴木英雄
衣裳:熊谷 晃
ヘアメイク:橋本良子
かつら:平井久子
助監督:下向英輝
制作担当:成川 敦
制作:吉本興業 NHKエンタープライズ
製作・配給:吉本興業
宣伝:フリーストーン ガイエ
コピーライト:©️ 2019 吉本興業株式会社
スペック:2019年/日本/89分/カラー/アメリカン・ビスタ/5.1chデジタル

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