八尾市発祥・河内音頭にのせて税金納付のキャッシュレス化アピール! 菊水丸が“新作音頭”初披露

伝統河内音頭継承者の河内家菊水丸が「国税キャッシュレス納付音頭」をつくり、6月3日(金)に八尾市魅力大使を務める地元・大阪府八尾市の市役所を表敬訪問、市長らを前に完成したばかりの音頭を初披露しました。今後、地域の盆踊りなどで披露されるという新作音頭に、菊水丸は「聴いて踊ってキャッシュレスが習得できる」と自信を見せました。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

「キャッシュレス化」を八尾から発信

音頭は、デジタル社会の実現に向けて、国税のキャッシュレス納付などの周知を進めることを目的に、「河内音頭の発祥の地・八尾から全国にキャッシュレス納付の輪を広げよう」と作られました。

現状の国税納付は、全体の4分の3が金融機関やコンビニ、税務署窓口で行われていますが、国は、キャッシュレス納付割合を2025年度までに4割程度まで引き上げることを目標として設定しています。

当日は八尾市の大松桂右市長、八尾商工会議所の山口孝満会頭、八尾納税協会の今川和明会長、八尾税務署の小山幹一署長が出席。

小山署長が、音頭ができた経緯について、市民の利便性向上を考えてキャッシュレス化の普及方法などについて相談していたことがきっかけになったと説明すると、山口会頭も「八尾から発信すれば話題になるのではと思った」と振り返り、「八尾市の将来を見据えて、菊水丸師匠と何かできないか、というのがきっかけだった」と明かしました。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

吉本も公認!? ふるさとのためにノーギャラで

税や制度の内容を盛り込んだ新作音頭は、聴いて楽しめ、踊りながらキャッシュレスの便利さが習得できるという自信作。菊水丸は、もともと吉本興業で定期的にコンプライアンス研修を受けていて、「日ごろから税金に関する意識は高いと思っている」とアピールします。

制作にあたって菊水丸は、八尾にゆかりのある聖徳太子の時代までさかのぼって税の歴史を勉強したとのことで、2週間ほどかけて完成させた音頭は、小山署長も「歌詞にまったく手直しするところがなかった」と言います。

菊水丸は、「河内音頭にのせて、国税のキャッシュレス化で銀行に行かなくても納付ができるんですよというのを改めて音頭にしました。今回のCDを聴いてもらうと、全部わかるようになる。自然にキャッシュレスという言葉が入ってくる」と胸を張りました。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

さらに、「キャッシュレス化のため、社会貢献のためにノーギャラ。むかしは『銭でっせ』と言っていた吉本もそれでいいと言ってくれた」と笑わせました。

完成したばかりの音頭を披露

表敬訪問では、菊水丸が「国税キャッシュレス納付音頭」を披露する一幕も。本来は太鼓とギターが入るところを今回はアカペラで、と断りつつ、その歌声を響かせます。

2,500枚ほど作成したというCDは今後、各地の盆踊り参加者らに無料で配布する予定。まずは、7月2日(土)に八尾市内の河内音頭記念館前で開かれる「小盆踊り」で披露されます。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

菊水丸は「税務署長に振り付けを考えてもらっている」と笑わせると、「今年はまだ4割ほどしか盆踊りが戻っていないが、来年にはもとに戻るよう祈念して、その暁には各所でこの音頭を歌いたい」と力を込めました。さらに「(2025年の)万博で世界の国のお客さまにもお渡しして、税の意識の高さなどを伝えたい」と大きな目標を掲げました。

大松市長は「キャッシュレスを含めてデジタル化することで、より便利に、気軽になれば。発信していただけるということで心強い、できる限り協力したい」と期待を込めました。