兵庫県淡路市、吉本興業、そして淡路島の地域活性化に取り組む飲食店の企画・運営会社バルニバービが連携した「淡路島地域コミュニティ活性化プロジェクト」がスタートし、6月13日(月)に発表会見が開かれました。会場となったコミュニティ施設「SAKIA(サキア)」は、バルニバービが廃校を再開発し、食・アート・学び、地域との融合施設として生まれ変わらせた施設。今後、「淡路島住みます芸人」に就任したお笑いコンビ・ステボシ(みっちょん。、高橋)が、ここを拠点に「淡路市アキカツ隊(空き家活用隊)」などの活動を展開していきます。
90代の祖父母と一緒に淡路島暮らし
会見に登場したステボシの2人。みっちょん。は、淡路島住みます芸人にエントリーした理由について、90代の祖父母が淡路島に住んでいることを挙げます。コロナ禍で2カ月ほど淡路島で暮らした際に、「住むのもいいかな、近くでいっしょに生活して力になれたらと思った」とのこと。
実際、「この話が決まったことで、おじいちゃん、おばあちゃんがめちゃくちゃ喜んでいた」そうで、一緒に暮らすようになってから、祖母がすごく話すようになったと言います。
一方、相方の高橋は、移住するまで1回しか淡路島に来たことがなかったものの、「どんどん好きになっていってる」と明かします。朝はウグイスの声で目が覚め、夜はカエルの声で就寝している、と自然の豊かさをアピールしました。
夏に向けたイベントも模索中
2人は、地域の人たちがSAKIAでやっているグラウンドゴルフにも参加しているそうで、「参加してお話することがいいと改めて感じた」とのこと。こうした活動を広げていって、島全体で交流を深めるなかで地域活性化ができたら、と抱負を語りました。
「夏はいろんな方に淡路島に来ていただけるチャンスなので、さらにそれを盛り上げられれば」と意気込むみっちょん。に、高橋も得意の「謎解き」イベントをやってみたいと目を輝かせました。
この日がステボシと初対面だったという淡路市の門康彦市長は「吉本らしくない“爽やかさ”がある」と2人を絶賛。バルニバービの佐藤裕久会長も「オーディションさせてもらってダントツだった」と明かし、「ぜひ淡路島を頼むと思っている」とエールを送りました。
淡路市の“空き家活用”にも尽力!!
ステボシの2人は今後、淡路市の空き家問題にも取り組みます。門市長から「淡路市アキカツ隊(空き家活用隊)」の任命書と名刺が手渡されたみっちょん。は、早くも気合十分。
「ひいおばあちゃんの家が空き家になって困っていたので、そこを実際に活用できるようにしてみて、空き家で困っている方に活用方法があることを伝えていけるように実践していきたい!」
門市長も「ステボシにPRしてもらうことで、より多くの人にアピールできれば」と期待を込めます。
改めて淡路島の魅力について聞かれた高橋は、島の西海岸を走る県道31号、通称「サンセットライン」の絶景を挙げます。また、グルメのおすすめとしてサンセットライン沿いにあるバルニバービが運営するレストラン「ガーブ コスタ オレンジ」をチョイス。淡路市のふるさと納税の返礼品のなかに、このレストランの食事券があることをアピールしました。
一方、子どものころから淡路島で農作業の手伝いをしていたというみっちょん。は、地域の雰囲気、田んぼも大好きだと言います。淡路島のおすすめスポットについて、パワースポットだという「岩上神社」を挙げ、そこにある巨岩を「ゴジラの卵」と呼んでいたと“地元”ならではのエピソードを披露しました。
淡路市長も“住みます芸人”に期待
会見では、門市長が挨拶に立ち、今回の3者連携が市の課題解決につながり、さらなる賑わいの場になるようにと期待を込めました。
また、バルニバービの佐藤会長は「地方にある“3つのクツ”」ついて話しました。「地方には“退屈、卑屈、窮屈”が存在している」と言う佐藤会長は、住みます芸人のステボシが新しい考え方、行動で“3つのクツ”を打ち破ってくれるのではないかと期待を寄せます。そして、淡路市活性化のために再開発したSAKIAとともに、ステボシの今後の活動に大いに期待をしていると語りました。
吉本興業ホールディングスの泉正隆副社長は、2011年から全国で始めた「住みますプロジェクト」や、今年3月に開局した「BSよしもと」などの取り組みに触れながら、吉本が地域の元気に貢献していることを説明。さらに、淡路市とバルニバービとの連携による今回のプロジェクトの意義を訴え、淡路島の盛り上げに貢献することを誓いました。