六代 桂文枝が御令室様、御母堂様の逝去に際してのコメントを発表

この度、六代 桂文枝の御令室様、御母堂様が逝去されました。御令室・河村眞由美様はかねてから療養中の大阪市内の病院にて1月24日(日)に(享年69)、御母堂・河村治子(はるこ)様は老衰のため 1月25日(月)に逝去されました(享年100)。
通夜及び葬儀告別式は、世情を鑑み、ご家族のご意向により親族のみでとのこと。

ご逝去に際し、桂文枝よりコメントが届いています。

桂文枝から皆さんへ

出典: FANY マガジン

1月24日
妻、眞由美が

あくる日の
1月25日
母が追うように逝去いたしました

人生の中で2日続けて
死亡届を書くなんて
思ってもいませんでした

眞由美は、
贅沢を嫌い
困っている人には
とことん親切にするという
超真面目人間でした
やがて、私の個人事務所の社長として
帳簿付けから
着物の管理、
子供の世話
と忙しい毎日を送り
出来の悪い私を
本当に陰で支えてくれました

働き者で元気な眞由美が
昨年、癌を発症し
今年に入って
目に見えて衰弱していきました

亡くなる前日、眞由美が私を見つめ
ごめんねぇ
と 小さな声でいったのです
今、書きながらも 涙が止まりません

その時の眞由美は
美しく、出逢った時のままでした

そして
翌日、
追うように母が

息を引き取ったのも
いまだに信じられません

母が介護施設に入ってからも
眞由美は母の好きなみかんを買って
たびたび訪れてくれていました

悲しいです
辛いです

でも
私は
2人のためにも落語と向き合って
今以上の努力をし
皆様に喜んでいただくよう
芸道に励みます
それしか
2人に報いる手立てがありません

みなさまに
ご心配いただきまして
ありがとうございました

こころより
御礼申し上げます

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