レゴ芸人・ボーイフレンド黒沼が「マスター・モデル・ビルダー」デビュー! 子どもたちに「こうで、こうで、こう!」

8月のコンテストで優勝し、世界で25人しかいないトップのレゴ職人「マスター・モデル・ビルダー」となったボーイフレンド・黒沼誠が、9月16日(木)に東京・お台場のレゴランド・ディスカバリー・センター東京で開かれたワークショップでデビューを飾りました! この日は、同時優勝した佐藤慧介さんとコンビを組んで、子どもたちにレゴ作りの楽しさを教えることに挑戦。芸人らしく終始、笑いで盛り上げてレゴ職人としての道を歩み始めました。

出典: FANY マガジン

「自分が楽しめば、子どもたちに伝わる」

黒沼と佐藤さんは、8月25日(水)に開催された『マスター・モデル・ビルダー・コンテスト』で、想像力、独創性、子どもたちとのコミュニケーション能力を評価され、史上初の同時優勝。レゴランド東京の3代目「マスター・モデル・ビルダー」になりました。

優勝後に大阪で研修を受けたという2人は、「マスター・モデル・ビルダー」だけが着用できるというユニフォームに身を通して、この日のワークショップに参加。始まる前の心境を聞かれた黒沼は、こう意気込みを語ります。

「自分たちがめちゃめちゃ楽しんでいたら伝わると思うので、楽しみながらやりたいと思います。芸人要素がワークショップのなかに入れば、よりいっそう盛り上がると思うので、もちろんボケも入れていきます」

出典: FANY マガジン

コンビを組む佐藤さんは、「(事前に)黒沼さんが『なにを言ってもいいよ。なにを言ってくれても、ちゃんと対応するから』と言ってくれたので心強いです。楽しませることに関して黒沼さんは間違いないので、僕はレゴ歴の長さを生かして子どもたちをサポートできたらと思います」と語りました。

「漫才」のようなワークショップで子どもたちも笑顔に

さっそく、子どもたちが会場に入室してワークショップが始まります。

「今日の担当は、“けんちゃん”と“まっこん”でーす」

まるで漫才のような自己紹介でスタート。初めてとは思えない息の合ったコンビネーションで、その場の空気を盛り上げます。

出典: FANY マガジン

ワークショップに参加した子どもたちは、3才から9才までの8人。佐藤さんが「みんな『マスター・モデル・ビルダー』って知ってる?」と聞くと、「いちばんレゴが上手い人!」「世界で25人しかいない人!」「日本に3人しかいない!」と元気な声が返ってきて、黒沼も佐藤さんも笑みがこぼれました。

ワークショップでは、もうすぐハロウィンということで「ジャック・オー・ランタン」を作ることに。2人は子どもたちに、「そうそう」「上手!」「いいね、いいね」などと声をかけながら、レゴ制作をサポートしていきます。

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佐藤さんがレゴのパーツの付け方を説明する際には、横から「体で表現するよ」と言い出した黒沼が、自分の手をレゴに見立てて「こうで、こうで、こう!」と一発ギャグのような全力ジェスチャー。これが子どもたちに大ウケで、全員が黒沼の動きをマネして和気あいあいとワークショップは進みました。

こうして30分のワークショップは、あっという間に終了。全員の手元に、上手に完成した「ジャック・オー・ランタン」が並びます。佐藤さんから、この日の子どもたちの出来を聞かれた黒沼は、「120点満点!」と全員に拍手を送りました。

ワークショップが終わって、みやこちゃん(9)に感想を聞くと、「楽しかったです。『こうで、こうで、こう!』が面白かった。また一緒にやりたいです!」と笑顔で語っていました。

出典: FANY マガジン

マスター・モデル・ビルダーの最初の仕事を終えて…

初のワークショップの手ごたえはどうだったのか――黒沼に改めて聞きました。

――初めて「マスター・モデル・ビルダー」としてワークショップをしてみて、どうでしたか?

いやー、あっという間でしたね。でも佐藤くんが制作の流れをぜんぶ説明してくれたので、僕はどれだけ楽しますことができるかを考えられました。みんなの進捗状況とかも見ながら、ビルダーとしての仕事をまっとうしつつ、その間にもお笑い要素を入れられたらな、と。

――4才のれいくんに感想を聞いたら、「ヘンなことばっかりやってるから、ずっと面白かった」と言っていました。黒沼さんのジェスチャーが面白かったみたいです。

ははは。確かにヘンなことばっかりやってましたね。レゴはずっと黙々と作るだけなんで、体で表現してあげると楽しいかもな、と思います。体で表現することは(ほかのマスター・モデル・ビルダーも)やっていないと思うので。ほかにも子どもたちでもわかるような、優しいツッコミやボケをこれから勉強していきたいですね。

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――今回のワークショップの前に、大阪で「マスター・モデル・ビルダー」の研修を受けたと聞きましたが、どんな内容だったんですか?

朝9時ぐらいから夕方4時ぐらいまで3日間の研修です。僕は仕事があったので2日間でしたけど、みっちりでした。レゴランド大阪で「マスター・モデル・ビルダー」のなかやまかんなさんから「マスター・モデル・ビルダーとは何をするか」をぜんぶ叩き込まれましたね。

――そんなにしっかりとした研修があるんですか。

ワークショップのことだけでなく、ブロックを作る技術とか、ブロックを作る前にパソコンでデザインすることも教わります。あとはレゴのパーツを覚えたりとか。用語もめちゃくちゃあるんですよ。それを覚えていかないとダメ。僕はそれをずっと聞いていて、本当に頭がパンクしていました(笑)。

――自分でレゴをやっていたときには知らなかったことだったんですか。

知らなかったです。ただ頭のなかで想像したものを作っていたので。デザインも、イチからパソコンでちゃんと作ってからやらないといけない。僕は、パソコンでネタを書いたことくらいしかないので、マジで大変です。でも順番にできていったらいいな、と。

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――芸人史上初の「マスター・モデル・ビルダー」になったことについて、芸人仲間の反応はどうでしたか?

会うたびにみんな、「凄いね、凄いね。凄いことしたね」って言うんですけど、でも、細かくはわかっていないですね。で、世界で25人しかいないこととかを説明すると「より凄いね!」って驚くみたいな。

――世界で25人はビックリされますよね。

かなりキラーワードですね。わかりやすいじゃないですか。で、「日本で3人」とかも言うと「えー!」みたいな。「とんでもないことしたね」みたいな。

――相方の宮川英二さんはどんな反応でしたか?

(ファイナルコンテストは)YouTubeで生配信があったんで、最初から見てくれていたみたいで。もうコンテストで優勝できた瞬間に、すぐにLINEで「見てたよ」と。ぜんぶ見てくれてたんですよ。「おい、めちゃくちゃ優しいな、お前」と思いました(笑)。

――コンビ愛がありますね!

ははは。リアルタイムで見ていて、すぐLINEをくれて、めちゃくちゃ嬉しかったですけどね。

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――今後のレゴの活動についても、宮川さんは応援してくれているのですか。

応援は、そうとうしてくれていますね。最初は研修とかも集中してあるし、レゴの仕事が増えるじゃないですか。それもちゃんとわかってくれているので、「そっちに集中してほしい」と言われたんですよ。落ち着いたら、ちゃんと芸人と両立できたらな、みたいに言ってくれて、「ああ、いい相方だな」と思いましたよ。すごい理解がある相方だなと思いましたね。

――今後は、レゴのワークショップを宮川さんと一緒にやることもできるかもしれないですよね。

そういうのは、なんとなく僕も描いてます。今日も2人でやっていますし、もしかしたら吉本でもそういうイベントをできるんじゃないかなと思っていて。もうちょっとコロナが落ち着いてきたら、2人でというのも考えていますね。

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――本業のほうでは、M-1グランプリが10月に2回戦がありますね。

10月中旬に2回戦ですね。新ネタを単独ライブで下ろしたんですよ。そのネタをいま改良しているんで、たぶんそれで行くと思います。

――手ごたえはどうですか?

いや、良いと思いますよ。準決勝はまだ行ったことがないので、最低でも準決勝は行きたいですね。でもこの前のインタビューでそう言ったら、相方にそこはツッコまれました。「いや、決勝じゃないんかい。準決かい」みたいな(笑)。でも、今回は面白いネタができているんで、かなりイケると思いますね。

レゴランド・ディスカバリー・センター東京の公式サイトはこちらから。