「2人で喫茶店でしゃべるのをそのままやってるだけ」のりお・よしおのマシンガントークが話題! 火曜日の『チーキーズ キャスト1』

BSよしもとで平日午前中に放送している帯番組『チーキーズ キャスト 1』(8:00〜10:00)。師匠クラスの大御所芸人やベテラン芸人が、劇場出番前に生放送で朝の時間を“しゃべり”で大いに盛り上げています。
なかでも異彩を放っているのが、西川のりお・上方よしおが担当する火曜日。まさに立て板に水を流すように軽妙なやりとりがおよそ2時間、ノンストップで繰り広げられるマシンガントークは、時事ニュースから、政治・経済、スポーツ、芸能、暮らしのこと、さらには吉本の社員の話まで、驚きの濃度でお届けしています。今回、生放送を終えたばかりの2人に話を聞きました!

出典: FANY マガジン
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「特別にようしゃべっている、という感覚はない」

――生放送、拝見しました。目が離せないマシンガントーク、すごかったです。

よしお ふだんから相方と喫茶店に行ってしゃべったり、撮影や舞台の袖でしゃべったりね。僕ら、ふだんからよくしゃべるほうですわ。だから特別に、ようしゃべっている、という感覚はないんですよ。

――話題も、政治経済からスポーツまで多岐に渡ります。

のりお 特別に何かテーマを決めてしゃべるんじゃなしに、僕らは雑談が好きやから、そこは自然な流れでね。ほら、いまももう雑談が始まっているわけですよ。こういうふうな感じで、なりゆきでしゃべってるだけ。野球と一緒で、走り込み、投げ込みがあるように、僕の場合は喋り込んどかなあかんのですよ。そのときだけうまくしゃべるとか難しいねん。

よしお そうやなぁ。

のりお 声量、滑舌も大事やし、情報をどの場面で入れるかも大事ですよね。

よしお いろんなものを見たり聞いたり、ふつうに暮らしていて入り込む情報ってありますやんか。それをいつ出すか。情報の出し方やと思うよ。

のりお 一般の方でも、見たものや聞いたことをしゃべることがあるじゃないですか。僕はそこに、自分なりの解釈の仕方を入れます。聞いた方が興味を持って聞いてくれるかは、しゃべり方とか言い回しが大事です。

出典: FANY マガジン
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よしお 大事やね。

のりお あとは平常心、自然体。改まってしゃべろうとすると、ふだんのしゃべり方と変わってしまうでしょう。番組中も、僕がいまここでしゃべっているのも、いつもとなんら変わってませんよ。これは実は、漫才も一緒なんですよ。ホンマの芸というのは、変わってしまったらダメなんです。たとえば、ふだん投げ込んでいるピッチャーが、ふだんの力を出せたら、だいたいええ結果が出るはずですよ。

よしお よう言いますやん、「ふだんの力を出せばいい」って。

のりお 僕は年齢も経験も重ねていますので、いまはもう「ふだん」と「仕事」の線引きがほとんどないです。でもこれは、若いときはできません。若いとどうしても「いいとこ見せよう」とか考える。そうすると、悪い結果になります。でも、若いときは仕方ないです。
これが歳を取ると、どんどん変わってくる。それが“味”なんですよ。その人がそのままでしゃべるから、説得力が増す。僕なんかは知らんもんは「知らん」と正直に言いますし、無理せずにやっている、ということでしょうね。

よしお 平常心、自然体。これが理想やわね。

出典: FANY マガジン
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失敗談、批判のほうが盛り上がる

のりお 自分のことでも「この話、やめておこう」とかあるでしょう。格好の悪い話とか。でも、「俺、こんなんやねん」と話せば話すほど、よくなります。いい話よりも悪い話をしゃべったほうが面白いんですよ。

よしお 極端に言うたら、「いい話を聞いて、楽しいんですかね?」と思うのよ。

のりお 成功した話より失敗談のほうが面白いでしょう。一般の方々も、上司の武勇伝より失敗談のほうが「聞いたろか」ってなるでしょ。

よしお 「こんな失敗して、えらい目に遭うた」という話のほうが興味わくやん。

のりお やっぱり最初に「こんな恥ずかしいことがあって」みたいな話をしたほうがグッと距離は縮まりますよね。

――このインタビューでも、番組同様、切れ間なくおしゃべりが続いています! やはり、2人でおしゃべりするときもこんな感じで?

のりお そうですよ。しゃべるときは正直言って、人を称賛するより批判するような話のほうが盛り上がります。それは、なんでかと言うと「あいつはすごい奴やな」とほめたところで自分がプラスになるわけでもないし。

よしお ならへん。

出典: FANY マガジン
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のりお ほんまに、心から称賛する気持ちならいいですよ。でも、なかなかねぇ。

よしお 正直言うて、難しいんちゃいますか?

のりお 相手が違う業種の人間ならできるかもしれません。たとえば野球選手だと、「(米大リーグ・エンゼルスの)大谷翔平はすごい」とか「(阪神タイガースの)大山悠輔はよう打つ」とかは言えますけど、同業者で自分も現役でやっているなら、建前では「がんばってますね〜」って言いますよ、でも、腹の中ではやっぱり「自分が一番」と思ってます。

街頭インタビューに「うそつけー!」

よしお それに考えたら、まぁ毎日、なにか起きてるからね。そんなんが、しゃべる話題になってます。無理して探しているわけではないし。

のりお 僕のモノの見方は、たとえば、テレビでよく一般の方が月並みなことを言うインタビューがありますやん。「デパートが閉店になる」というニュースで「寂しいわぁ、私ずっと通ってましてんよ」ってね。「お前らが行けへんから、つぶれるんやないか!」と。「うそつけ、お前〜!」って。そんな感じなんです。

よしお そら、テレビカメラを向けられたら、「ええこと言わなあかん」「こういうふうな言い方せないかん」と思ってインタビューに答えてはると思うんやけども、実際は違うと思うよ。人間は誰しも、そういうところがあるからね。そこが出てくるんちゃいますか?

出典: FANY マガジン
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のりお 要は建前なんですよ。お前も、お前も、お前も、お前も、全員行かへんからデパートがつぶれるんや! なぁ? それを「私、ここで育ちましたから〜」とか言うてね。ウソばっかりやないか!

よしお ウソや思うよ!?

――おふたりのおしゃべりは本音だから聞き入ってしまいます。もし今後、特番をするなら、どんなことがしてみたいですか?

のりお ないです。このスタイルがいちばん。別に出たいゲストがいるなら知らんけど、僕ら、このスタイルでこうやって話するだけやからね。

よしお そんなん、なにも考えてないねぇ。

のりお たとえば、「宣伝したいから出させてください」っていうのはいいですけども。

よしお それはいいですよ。来てしゃべってもらうのは全然いいです。

のりお でも、僕らから「○○出てください」というのはないです。僕らの話が持たんようになったら、ゲスト呼ぶかもしれへんけどね。現時点では一応、2時間くらいは持つからね。

出典: FANY マガジン
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番組概要

BSよしもと『チーキーズ キャスト1』
放送日時:平日8:00~10:00

【各曜日パーソナリティ】
月曜:石田靖
火曜:西川のりお・上方よしお
水曜:木村祐一、光永
木曜:月亭方正、曽麻綾(吉本新喜劇)
金曜:ゴリ(ガレッジセール)

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