パンシェルジュ検定2級を持ち、テレビでも資格を生かしたグルメレポートなどで活躍するヤナギブソン(ザ・プラン9)が、初のプロデュース商品「Hi! bread」を7月7日(木)からECサイト限定で販売することになりました。この日、大阪・Laugh Out中津で行われた発表会見には、ヤナギブソンが「いちばん最初に食べてもらいたい」後輩、ゆりやんレトリィバァも出席。商品に込めた思いや開発秘話など、その魅力を熱く語りました!
1年間の構想・試作を経て生まれた商品は、大阪・寝屋川の人気店「ブーランジェリーミヤタ」(現在の店名は「ブレッドスタイルソプラノ」)のオーナーシェフ・宮田顕氏との共同開発。ヤナギブソンが理想とする10種のパンと、パンにつける絶品カレー2パックをギュッとつめ込んだボックスセットです。
NSC同期から「いつか一緒にパンを出したい」と言われ…
会見冒頭、「“誰が興味あんねん!”をウリにしてる僕のためにこんなに集まってくださって……」と感激したヤナギブソンは、さっそく商品紹介をスタート。グレーを基調にしたオシャレなボックスには、ヤナギブソンの愛娘・奏ちゃんが描いたかわいいイラストがあしらわれ、なかには冷凍パン10種類とレトルトカレー2パック、さらにパンフレットや食べ方指南が収められています。
「Hi! bread」誕生のきっかけは、2011年にパンシェルジュ検定3級を取得したこと(その後、2級も取得)。「キャラクターが突出してる芸人でもないので、凡庸なやり方ではありますけど、なにか資格をとってみるのもいいかなと思った」そうで、合格した際には吉本興業がなぜか記者会見を開き、広く知られるようになったことから「いろんな番組でパン屋さんの取材をさせていただき、パン芸人のはしくれとして活動するようになりました」。
そんななか、5年ほど前に、NSC(吉本総合芸能学院)大阪の同期で現在は事業をやっている友人から「いつか一緒にパンを出したい」と言われ、パンのプロデュースを考え始めたというヤナギブソン。昨年、ようやく機が熟したところで、「10年間、パンの取材をしていて、いちばん適任だと思った。この人に作ってもらいたい」と宮田さんに声をかけたそうです。
「よく受けてくださいましたね」と言うヤナギブソンに、宮田さんは「面白そうだったんで、ぜひやりたいなと思いました」とニッコリ。なお、パンによく合うマンゴーカレーは、大阪・寝屋川にあるゴマジェットカフェの山本恭裕さん・山本真紀さんが手がけました。
独自の技術で「冷凍パン」でも焼き立ての食感を再現
いちばんこだわったのは、冷凍の状態から、いかに焼き立てのパンを再現するか。解凍したときの味の劣化や冷凍臭を減らす研究に、いちばん時間を費やしたといいます。
「本来なら、当日焼いたパンと比べて1週間後、1カ月後のパンは水分保有率が減少していくのに、このパンはあまり減少しない。そのため、遠方で購入された方も、味が落ちない状態で食べられます」
自信をもって説明する宮田さんが、こう続けます。
「パン通の方からは『よく似たものを見たことある』という意見もあると思うが、食感と劣化速度(の遅さ)はおそらくマネできないと自信を持っています。(発売まで)1年かかったのは、そこにいちばん苦労したから。この技術と製法を使って、第2弾、第3弾と新しい形でお届けできれば」
カレーパンではなく、あえてカレーを別添えにした理由については、「カレーパンがどうも苦手で……。僕には辛いし重い。食べたいカレーパンを研究するうち“つけるカレーパン”に至った」とヤナギブソン。バラエティー豊かなパンのラインナップはもちろん、デザインなど細部にまで気を使い、「味も見た目も、もらった人に喜んでいただけるものが出来上がりました」。
ヤナギブソンと宮田さんは、出会いから10年を経て、すっかり“盟友”といった雰囲気に。「よく取材でお会いするなかで、パンに関して熱い思いを持っている方だと感じていた。あっという間の月日で、結果的には楽しい1年を過ごさせてもらった」と宮田さん。一方のヤナギブソンも、宮田さんに最上級の賛辞を贈ります。
「宮田さんはすごい実績があって、人工知能の博士号も持っている。今日は朝3時から仕事してるのに、昨日は夜中の2時までシャトーブリアンを食べながらワイン飲んでいたらしい。職人ならではの変態やなと思います(笑)」
ゆりやんを見出したのは実はヤナギブソン?
ここで、ゆりやんレトリィバァが登場。ゆりやんは開口一番、「私、実はギブソンさんにプロデュースされた芸人なんです」と明かします。
まだNSC大阪の学生だった2012年、ヤナギブソンが審査員を務めるお笑いコンテスト『ボルケーノ茨木』でヤナギブソン賞を受賞したというゆりやん。実は「優勝と特別賞だけだったのに、ギブソンさんが賞をその場で作って贈ってくださって……」と話すと、ヤナギブソンは「どう考えても、ゆりやんがいちばん面白かった。あんな不特定多数の大人数の前で、緊張もせず堂々と自分のやりたいことをやるという肝っ玉もすごいと思った」と当時を振り返ります。
ゆりやんが試食したのは「ハイジのチーズパン」と「ほうれん草とチーズのパン」。ヤナギブソンが「口の中にパンが残らず、カレーと一緒にとけていく食感になっている。僕がいちばん好きな“ほどけとけていく”パンです」と説明すると、パクリと頬ばったゆりやんは、ひと踊りしてから「わー、すごいです! ほどけとけます!」と大興奮。
「持った時点ですでにフワフワ。口に入れたとき、フルーティで甘いふんわりしたカレーにフワフワのパンがほどけとけて、中のチーズも溶け出して……。これはパン業界が揺れます!」と大絶賛でした。
『Hi! bread』は、冷凍パン(10種類)とディップ用のカレー(2パック)のセットで、価格は送料・税込み6900円。現在は毎月351食の限定販売で「もう少し数が作れたらいいが、いまはこれが限界」と宮田さん。
ヤナギブソンは「高価な商品ですが、自分へのごほうびや家族の記念日にぜひ。パーティをやるときなど、演出として『Hi! bread』を並べていただけば、盛り上げにも一役買ってくれます。大切な友人、お世話になっている方へのプレゼントとしても」と熱烈アピール。ゆりやんが「領収書を入れるのにぴったりのサイズの箱」とコメントすると、「できれば小物とか入れて」とツッコんでいました。
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