自由奔放タレント 野沢直子の「自由な老後」のすすめ『老いてきたけど、まぁ~いっか。』 10月5日発売決定!

10月5日(水)ダイヤモンド社より、野沢直子の書き下ろしエッセイ『老いてきたけど、まぁ~いっか。』が発売されます。

出典: FANY マガジン
野沢直子(写真:榊智朗)

人気絶頂の中、日本でのすべての芸能活動を休止し、渡米してから約30年。本書は、その生き方と圧倒的な個性で注目を集めてきた野沢直子が、60歳をまえにして「自由な老後」について語ったエッセイ集です。

「見た目も中身も劣化してきた、でもそれは皆だから安心してほしい」
「介護はプロに任せて、自分もしてもらわないつもり」
「人に迷惑をかけない範囲で、良い意味でわがままになろう」
「ここにきて、誰も彼も平等に老いていく。ここで人生は平等になる」
「オリンピック選手は無理だけどでも新しいことを始める」

など野沢らしい軽妙な語り口に、ときに笑ったり、じーんと胸が熱くなったりと、読めば「年を重ねて老化を感じても、楽しく生きられる」本になっています。野沢と同じ時代を生きた世代からは共感を、これから40~50代となる世代からは、つねに自分らしく生きてきた先輩からのアドバイスとして、珠玉の一冊となっています。

また、10月11日(火)には、KADOKAWAより、書き下ろし小説『半月の夜(はんげつのよる)』も発売されます。

本文より

この『見た目劣化』のどの部分から気になるのかは個人差だとは思うが、特に女性の場合は皮膚のたるみ、しわ問題から入っていくのではないだろうか。
 私は個人的にはしわに関しては『生きてきた証』として捉えよう、と寛容に構えるつもりだった。そう、そのつもりだった。
 だが、しかし、それはあの日から変わった。50代を迎えたくらいの頃だっただろうか、テレビの仕事をさせてもらっている時にふとスタジオにあるモニターを見て『あれ、フナがいる』と思ったら自分の顔だった。あの時は衝撃的だった。そう自分の顔が、あの魚のフナに見えたのだ。ちょっと口を半開きにしながら、誰かの話を聞いている時の自分の顔がフナに見えたのだった。
モニターを見ながら自分で分析してみた結果、ほうれい線が濃くなってしまったお陰で、ほうれい線のところが魚のエラの線のように見えて、ちょっと開いて下がってる自分の口が魚っぽくてのフナが完成したことがわかった。これには本当にがっかりした。がっかりしながら、小学生の頃に理科の授業でフナの解剖をやった時のあのエグさを思い出してぞっともした。これは、あの時のフナの祟りなのかもしれない。

【もくじ】
第1章 見た目も中身も劣化してきた、でもそれは皆だから安心してほしい
第2章 介護はプロに任せて、自分もしてもらわないつもり
第3章 もうわがままになろう
第4章 みんな同じスタート地点、人生はここに来て平等になると捉える
第5章 オリンピック選手は無理だけどでも新しいことを始める。

書籍概要

老いてきたけど、まぁ~いっか。
著者名:野沢直子
発売日:10月5日(水) ※電子版同日配信
定価:1,540円(税込)
頁数:224頁(予定) 
体裁:46並製 単行本
ISBN:9784478115770
発 行:株式会社ダイヤモンド社
*8月29日(月)より全国の書店・ネット書店で予約受付開始

著者について

野沢直子(のざわ なおこ)
1963年東京都生まれ。高校時代にテレビデビュー。叔父、野沢那智の仲介で吉本興業に入社。91年、芸能活動休止を宣言し、単身渡米した。米国で、バンド活動、ショートフィルム制作を行う。2000年以降、米国のアンダーグラウンドなフィルムフェスティバルに参加。ニューヨークアンダーグラウンドフィルムフェスティバル他多くのフェスティバルで上映を果たす。バラエティ番組出演、米国と日本でのバンド活動を続けている。現在アメリカ在住で、年に一~二度日本に帰国してテレビや劇場で活躍している。
著書に、『アップリケ』(ヨシモトブックス)、『笑うお葬式』(文藝春秋)がある。