OMO7大阪の宿泊客用“包丁”を学ぶイベントにマルセイユ登場! 「なにわと包丁の関係は“切っても切れない”」

どうも！　芸人ライターのヘッドライト・町田星児です。
大阪のJR新今宮駅前にあるホテル「OMO7大阪（おも） by 星野リゾート」では、ご近所さんをゲストスピーカーとして招き、大阪の街の知られざる歴史や文化を伝える『「なにわ」ってなんやねん講座』を毎晩、宿泊客に向けて開いています。9月2日（金）には、1日だけの特別講座としてお笑いコンビ・マルセイユ（津田康平、別府貴之）が出演し、新世界にお店を構える包丁店「タワーナイブズ」さんとともに包丁に関する講座が開かれました。その様子をレポートします！

『「なにわ」ってなんやねん講座』は、「地元の人が集う市場ってどんなん？」「大阪に銭湯が多いのはなんで？」「ヒョウ柄のおばちゃんってほんまにおるん？」など大阪ならではの文化を語り尽くす、宿泊者限定の無料イベントです。今回の特別講座はOMO7大阪と、9月17日（土）、18日（日）に開催される大型お笑いフェス「LIVE STAND 22-23 OSAKA」のコラボキャンペーンの一環で、チケット付きの特別宿泊プランも販売されています。

「僕らみたいなもんですね」

この日の講座では、タワーナイブズの玉置さんが登場しました。ちなみに、タワーナイブズ社長のビヨン・ハイバーグさんはカナダ人で、テレビにもたまに出ていますよね。日本の包丁に魅せられて、包丁専門店を開いたとのことです。

司会の人の「なにわと包丁の関係は、切っても切れない」という言葉に反応した別府が「僕らマルセイユみたいなもんですね」と言うと、「やんわりスベんのやめてくれ！」と津田がツッコミ。2人は切っても切れない関係ですよ。スベっていません！

堺の包丁がなぜ有名なのか

16世紀にポルトガルから鉄砲とたばこの葉が伝わり、たばこの葉を切る「たばこ包丁」が生まれました。ある時、堺の職人たちがつくる「たばこ包丁」で魚をさばいてみたら驚くほど切れたとか。その後、江戸幕府からお墨付きをもらって、全国的に堺の包丁が知れ渡ったそうです。

司会の人が「ご存知でしたか？」と別府に聞くと「はい！」と即答。すかさず、「ウソつけ！　絶対知らんかったやろ！」と津田がツッコミ。切っても切れないコンビネーションやなあ。

「三徳包丁」の意味は？

講座では、包丁の種類を基本的なところから教えてくれました。まず、包丁には両刃のものと片刃のものがあります。魚をさばく出刃包丁や、刺身を切る柳刃包丁は片刃です。別の区分としては、和包丁と洋包丁があります。

家庭で一般的に使われる「三徳包丁の三徳の意味は？」と聞かれて、別府が「3人の徳永さんが……」とボケると、「惜しい！」と玉置さん。正解は、3つの徳があるから。肉、野菜、魚、なんでも切れるからだそうです。惜しくないやろ、と思ったのは僕だけでしょうか……。

いっちゃん小さい&いっちゃん大きい

「いっちゃん」とは関西弁で、「一番」という意味です。「いっちゃん小さい」包丁は肥後守（ひごのかみ）という折りたたみ式のポケットナイフのような包丁です。

「いっちゃん大きい」包丁は、なんと2メートル14センチ。マグロを解体する時に使うそうです。

お店にある包丁のなかでいちばん高価で、税込で200万円もするとか。玉置さんが津田に「在庫があるので、どうですか？」と聞くと、「そんなに給料をもらってないです！」と即答。おカネがあっても買わへんやろ！と思ったのは僕だけでしょうか……。

包丁と味の密接な関係

切れ味のいい包丁で切ると、食材の味がおいしくなるそうです。切れ味のいい包丁と、切れ味の悪い包丁、それぞれで切った食材の断面を触って確認した別府は「ぜんぜん違う！」と驚きの表情。切れ味のいい包丁の断面はツルツルで、表面から余分な水分が出てこないそうです。切れ味の悪い包丁で切ると、調理したときにエグミが出るのだとか。勉強になるなあ。

さらに、実際に牛刀でニンジンを切ってみた別府は、「すごい！　ストレスがない！　包丁をニンジンの上に乗せて少し力を入れただけで切れた！」と大興奮です。

玉置さんが、「芸人さんだからオーバーリアクションをとっているんじゃないかと思われている方もおられるかも知れませんが、お店に来て試し切りされたお客さんはもっともっと驚きます」と言うと、「（一般の人よりリアクションが薄くて）なんか、すみません……」と別府。そら、そう言うしかないよな、と思ったのは僕だけではないはずです。