人気芸人からの金言はあったのか? 東大生がお笑い芸人から学ぶ「教えて芸人教授」開催

12年ぶりの開催となった日本最大級のお笑いフェス『LIVESTAND 22-23 OSAKA』。2日目の9月18日(日)にYou Tube配信企画「学ぶ東大生!? 教えて芸人教授!! 」が行われました。

出典: FANY マガジン
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現役東大生へ人気芸人からアドバイス

東京大学の学生も卒業すれば社会人1年生。そこで活躍するために必要なのはコミュニケーションスキルです。この企画は東大と吉本興業が立ち上げた「笑う東大×学ぶ吉本プロジェクト」の一環として、東大生が映像コンテンツの企画・制作を体験するのを目的に、生き馬の目を抜く芸能界で苦労を重ね、生き抜いてきた芸人から社会で生き抜く術を学ぼうというもの。

MCはおいでやすこが(おいでやす小田、こがけん)が務め、東大生に教える“芸人教授”としてレイザーラモンRG、かまいたち(山内健司、濱家隆一)、ジャングルポケット・斉藤慎二、フースーヤ(田中ショータイム、谷口理)が出演しました。

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まずは5人並んだ東大生に「誰やねん! 」と小田のツッコミが炸裂。こがけんから5人が現役の東大生であること、「笑う東大×学ぶ吉本プロジェクト」が行われていることが伝えられると、「何のメリットがあなた方に? 」ともっともな質問をぶつける小田。東大生がこれだけいると気圧される感じがあると話し、「力になれればいいけど…」と不安そうな表情をのぞかせます。

東大生はそれぞれの自己紹介のあと、今回の企画の内容について説明。それを聞いた小田とこがけんが「話し方が官僚みたい」「意地でもカンペを見ないようにしていた」とツッコむひと幕も。各自が今日聞きたいことを書いたホワイトボードが出されると、小田は「そもそも僕らは社会に不適合……」とポロリ。東大生からは芸人の印象として、「話が上手」「売れるまでに苦労を経験されていると思う」といった意見が飛び出しました。

RGはおすすめのカラオケのデュエット曲をレクチャー

出典: FANY マガジン
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ここで東大生2人と小田がスタジオを出て、芸人教授探しへ。その間、こがけんがスタジオに残った3人に好きな芸人やネタについてインタビューすると、インディアンス、かまいたち、つぼみ大革命という答えが飛び出します。ほかにも東大生としてテレビに出たい?  などのトークを進めていると、最初の芸人教授としてレイザーラモンRGを発見したと合図が入ります。

昼ごはんを食べるところだったというRGがスタジオへ向かう間、東大生にRGの印象を聞いてみると「メンタルが強い」という意見や「あまりイメージがない」というぶっちゃけも。スタジオへ登場したRGは「なんでも聞いてください」と上機嫌ですが、こがけんから3人のうち2人がRGを知らないと伝えられると「ある沢拓司、知らない? 」と逆質問をぶつけました。

「おじさん受けするカラオケは? 」という質問に対して、RGはデュエットを覚えた方がいいと即答。覚えておくと今後武器になる曲として挙げたのはBARBEE BOYSの「目を閉じておいでよ」。少し若いおじさんには、椎名林檎と宮本浩次の「獣ゆく細道」をお勧めしていました。デュエットに相手を誘うときはどうすれば? という質問には、この曲知ってますか? と下から行く、もしくはとりあえず歌を入れてから無理やり誘う、とアドバイスしていました。

先輩への接し方をアドバイスしたかまいたち

出典: FANY マガジン
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続いて、かまいたちがスタジオへ。「東大生が我々に質問なんて…」と謙遜する濱家への質問は、忙しいなかの肌荒れ対策。濱家は、洗顔した後、「化粧水、乳液もしていない、本当にあまり何もしていない」と真面目に回答。イギリスに留学していた友人からもらったティーバッグをいつ飲めばいいかという質問を聞いた山内は「もう質問がなくなったの? 」。こがけんからは「(レベルを)こっち(芸人)に合わせてきてる」とツッコミも入りました。

ここで改めて「年の離れた先輩と縁をつなぐコツ、実際に仲良くなるコツ」という質問が。後輩からガンガン来られるのは全然嫌な気がしないという濱家は、「この人としゃべりたいという人に一個勇気を出すだけで大丈夫」とアドバイスを送りました。これに対し、山内も「先輩も気を使っている可能性がある」と同意していました。

東大生から、お土産として東大近くにある本郷三原堂の大学最中が渡されると、濱家は「うまい! 」と絶賛しますが、山内は「ダイエット中なんで」と食べないボケで笑いを誘うと、「残暑に漂う甘さの香り、大阪城ホールなり」と自由律の一句を詠んでいました。

ジャンポケ・斉藤流 緊張との付き合い方

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続いてはフースーヤ。緊張を解消する方法を教えてという質問に、早速持ちギャグを連発し始める2人。「解消しろっていうてんの! 」と思わず小田もツッコミを入れていました。最後の教授はジャングルポケット・斉藤に決定。緊張をほぐす方法について問われると、「緊張することが悪いことという考えを払拭しなくてはいけない、緊張をプラスに考えていかないと」と真っ当すぎる回答が。さらに「緊張はずっと続いていくので、それを自分のなかでプラスにしてほしい」と続けますが、こがけんから「(緊張を)ほぐす方法を教えて! 」とツッコミが。斉藤はセリフを5分発声するという自分流のやり方を明かし、声を出すとリラックスして仕事をがんばっていこうという気持ちになれるとも。こがけんも「大声を出して体をリラックスさせると緊張が解けるというのもある」とアドバイス。最後は斉藤の「ナイスですね〜! 」で締めくくりました。

小田、こがけんのお勧め曲は!?

配信終了後、東大生5人とこがけん、小田が囲み取材に応じました。この企画は東大生が作ったということで、どうやって企画を固めていったのか、という質問に「楽屋の裏側に入ることができる機会だったので、せっかくなので聞けることがあれば聞いてみたいという流れで決まっていった」と回答。どの教授のアドバイスが印象に残っているか、という質問には、斉藤の緊張との付き合い方が参考になったという意見や、濱家から伝えられた先輩へは後輩からグイグイ行くべきというアドバイスを挙げていました。

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学生にお勧めの歌を聞かれた小田は「44(歳)やで、俺」と断ったあと、しばらく悩んでレベッカの「フレンズ」、リンドバーグの「今すぐキスミー」を挙げますが、東大生からは「おお〜」と微妙なりアクションが。聞いたことはあるという東大生もいて、思わず小田も驚きの表情を見せます。こがけんは自分がよく歌う曲としてヒューイ・ルイス・アンド・ザ・ニュースの「The Power of Love」を挙げ、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の歌なのでけっこう盛り上がると思うと力説しますが、東大生にはまったく響いていない様子。名前しか知らないという声に、こがけんも驚きです。

斉藤が答えた緊張のほぐし方、向き合い方について、小田は「緊張を乗り越えるくらい、死ぬほど練習するしかない」としたうえで、「こんだけやったら大丈夫と自分で思えるか、そこまでやるということ」と話します。こがけんは、サッカーの中村俊輔選手がフリーキックの前にやる発声トレーニングの一つ、リップロールをするとだいぶほぐれるとのこと。そしてネタのときに大きな声を出した瞬間、緊張が解けると明かしました。

大阪城ホールでネタを披露した感想を聞かれた小田は、中に入ること自体初めてだったと話し、「感動しました、由緒ある伝統の場所だったので」と喜びを表現。そして扇状に奥までお客さんがいて、その景色に見とれながらネタをやっていたとも。キレるのもいつもより気持ちいい? という質問には、「どういう質問やねん!  気持ちいいからやってんのとちゃうねん! 」といつものツッコミも。こがけんは(大阪城ホールへ)来たこともないし、どこを見ていいのか、視点が定まらないまま終わったと振り返りつつ、(小田が舞い上がっていたせいか)これまでにやられたことのないツッコミを入れられたと暴露していました。

なお、YouTube吉本興業チャンネルでアーカイブを配信中です。ぜひご覧ください。

YouTube吉本興業チャンネル「学ぶ東大生!?教えて芸人教授!!」はこちら

いよいよ『LIVE STAND 22-23』のラストを飾る福岡公演は2023年1月14日(土)、15日(月)、マリンメッセ福岡A館で開催されます。ぜひお楽しみに。

『LIVE STAND 22-23』公式HPはこちら

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