シンガーソングライター・間慎太郎のワンマンライブ『ハザマの独壇場』が、10月1日(土)に大阪・千日前の味園ユニバースで開催されました。自身最大キャパとなるこの会場でワンマン公演をすることが長年の夢だったという慎太郎。1年前から入念に準備を進めてきたライブの様子をリポートします!
弾き語りで客席を魅了
ミラーボールがきらめく会場には花道があり、そのまわりで観客たちが待ち受けます。バンドメンバーのMiff(ギター)、石丸哲也(ベース)、てんてん(ドラム)とともに登場した慎太郎が、自身の楽曲『リフレイン』の一節を「味園であなたに会えるなら」と変えて熱唱すると、客席からは大きな拍手が巻き起こりました。
慎太郎は「ようこそ! 楽しみにしてたぜ大阪!」と呼びかけると、ブルースハープを片手に、味園ユニバースにエモーショナルな歌声を響かせます。花道でスライディングを決め、ギターソロを炸裂させるMiffの演奏も迫力満点!
中盤には、慎太郎がひとりでアコースティックギターによる弾き語りを披露する場面も。ブルージーなストロークに痺れる『TOMORROW』では、「そっち(客席)に行って見てみたいぜ! 照明の感じもカッコええ! このフレーズだけ5時間くらいやろうかな(笑)」と満足気に語りました。
ギターサウンドと力強い歌声で聴衆を惹きつける弾き語りは、慎太郎の真骨頂。続く『虹かかる』では、優しく包み込むような歌声に大きな拍手が送られました。
この日のための新曲披露
メンバー紹介では、ドラムのてんてん、ベースの石丸がともに20代であることに触れ、「20代にリズム隊をやってもらうなんて光栄。若手の勢いを借りて、41歳、花道走り続けます!」と闘志をみなぎらせました。ライブ前半で迫力のギターソロを披露した“ミスタースライディングギター”Miffとは、今回が初共演とのこと。リハーサル中のMiffのエピソードトークで笑いが起きるなど、バンドメンバーとの信頼関係が感じられるMCタイムでした。
そして、「みんなと味園で盛り上がりたいと思って、曲をつくってきました!」と披露されたのは、9月7日(水)に配信リリースされたニューシングル『クラッシュ!』。現状を打破するようなエールソングに、客席からは大きなハンドクラップが巻き起こります。また、『オッケー!』では、<“ごめんね”よりも“ありがとう”が多い人生にするよ>という歌詞に、この日、何度も「ありがとう!」を叫んでいた慎太郎の心情が現れているようでした。
初期曲『君のために』の場面では多少のトラブルに見舞われたものの、『永遠歌』はブルースハープで力強く演奏。本編ラストソングの『届け』は、終演を惜しむかのようなコール&レスポンスで盛り上がりました。
最初から最後まで全身全霊!
アンコールでTシャツに着替えて登場した慎太郎は、「いろいろハプニングもありましたけど……」と切り出します。ずいぶん前からセットリストに組み込んでいたというデビューアルバム収録曲『君のために』をうまく歌えなかったとことを悔しがり、「お風呂でも練習していたのに! くやしい!」と本音を漏らしました。
そこで急遽、アンコールでやりなおすことに。歓声と拍手のなか、「いまならちゃんと歌える気がする!」と本編の流れを再現して、無事にリベンジを果たしました。
アンコール後半で慎太郎は、「不安で逃げ出したいときもあったけど、(ワンマンライブを)やってよかったです。たくさんの人が手伝ってくれました! ありがとうございます!」と何度も感謝を語りました。
最後はギターをかかえ、集まったファンやスタッフに全身全霊をこめて『いつでも夢を』を熱唱。歌の途中では「夢を見させてくれてありがとう! 夢を見るのは幸せやね」と語りかけ、慎太郎のありったけの愛を伝えた濃密な2時間でした。