毎週月曜〜金曜の22時からBSよしもとで放送中の競輪バラエティ「チャリロトよしもと」の月曜MCを務める人気お笑い芸人、相席スタート・山添寛にインタビューしました。初心者にギャンブル通にも伝えたい「山添流・車券の買い方」や、火曜MC・ダイタクのエピソードなどを語ります。
競輪バラエティ「チャリロトよしもと」では、月曜~金曜の各曜日の出演者でシーズンごとに回収率バトルをおこなっています。
番組スタッフさんから厳しくもあったかい愛を感じた
――7月から始まった第2シーズンでは、山添さんがMCを務める月曜チームが見事優勝しましたが、シーズン中の思い出を教えてください。
あまりに僕が回収率0%続きすぎて、番組のスタッフさんが忙しいはずやのに、寝る間を惜しんで、僕が外れた時のリアクションを集めたフリップをわざわざ作るっていうのが…一番印象的でしたね。本当にスタッフさんあっての番組だなっていうのを肌で感じた回。
そうでもして救おうとしてくれるんやっていうのと、そうでもしてイジりたいんやっていうのもありますし、愛とムチが詰まったフリップでした。
スタッフさん、時にはめちゃくちゃ突き放してくれますからね(笑)。結果が伴わんかったら帰ってこんでいいっていう雰囲気すら感じるときがあって、それがすごく家族っぽいっす。だからやっぱ頑張らなきゃアカンぞと。いい意味でプレッシャーですね。
――9月まで一緒に番組をしてきた、谷川愛梨さんと島袋香菜さんのお2人の印象に残っているエピソードはありますか?
2人とも「誕生日車券」とかを買うんですよ。僕はホントに勝負事初めて一番初期の初期しかやってなくて…それをやってる2人はなんかこう、新鮮やなっていう。それでちゃんと当ててたんで、「俺と違って“持ってる”子らやな」って思いましたね。
――スタッフさんの愛や、“持ってる”お2人の力もあっての月曜優勝でしたね。
――次に、さまざまなギャンブルを経験している山添さんならではの、「山添流車券の買い方」を教えてほしいです。
2車単は、初心者の人も買いやすいのはもちろん、のめりこんだあとでも2車単の“強み”を痛感することが多いんで。やっぱ、知識が増えれば増えるほど3連単にしたくなるので。「そこ切っていいやん!」って思うので。
あと、100円で自分の思ってる予想をもう一回り広く。予想のもう1個奥だって感覚があって。他には自分が賭けたいと思っている、半分か1/3の金額に絞ると、冷静かつ奥まで予想を立てよういう脳に、僕はなるんですよ。
例えば1レース5,000円賭けようとすると、僕は1点500円もしくは1点1,000円で買う頭になるんですよ。それを、1レース2,500円とか2,000円にしたら、100円で5点とかよりも、100円20点のほうが当たりそうな気がする脳に代わるので、そしたらちょっと買い目が広くなって、競輪の場合はそんなガチガチじゃないのがたくさんあるから、結果回収がいいようなイメージがあります。
固いレースが多いイメージの競艇でも、僕が今言ったとおりにするべきなのに、できないんです。だから参ってるんです。だからホントにこれ、ギャンブラーの人、今僕が言ったことめっちゃ刺さると思うんです。
この番組、1日10,000ポイントでみんなで勝負してるじゃないですか。これがすごく大事で、4レースとか5レースやるとなったら1レース2,000ポイントとか2500ポイントで勝負するじゃないですか。もし回収率バトルで10,000ポイントじゃなく青天井ですって言われたら、僕もっと回収率悪いと思う。10,000ポイントは、自分の中ではもっと賭けたいなっていう額なので、なんやったら僕ちょっと広めに買えてるんですよ。
すごい今、僕、声張ってるじゃないですか? これは自分を俯瞰で見て、自分に言ってるんです。今日の自分にそうしろよ、って言ってるんです。このインタビューも自分でもっかい読みたいです。
Youtube配信に遊びに来るダイタク・拓に物申す!
――「チャリロトよしもと」はBS放送だけでなくYouTubeでも配信されていますが、月曜日のYouTube配信には火曜MC・タクの拓さんがよくいらっしゃっていますよね。ライバルが配信にくるというのは、山添さんとしてはどんなお気持ちでしょう?
「来んな」という気持ち(笑)。
応援なんていう気持ち1ミリもないんですから。月曜の出方を見て、火曜日、自分たちに生かそうとしか考えてない輩って、わかってるじゃないですか。だから見に来んな! と思ってますし、Youtubeで拓のアカウントをブロックできるならしてほしいとすら思ってる(笑)。
――拓さんが来ると、視聴者の皆さんも盛り上がっていますよね。拓さんの方が当たってる、とか言われたりして…。
あれはずるいですよ! 実際に賭けてないときの精神状態の予想のほうが、なんか当たりやすいところがありますからね。でも、ホントに買うと当たらない。マルチエンディングなってますよね。
――先日ダイタクのお二人にインタビューした際、山添さんのギャンブル秘話を暴露してくれましたが、山添さんが暴露したいダイタクの二人のエピソードはありますか?
これもう言っちゃうか…。
あのね、僕が2016年のM-1ファイナリストに決まった時、ダイタクが「もし優勝したら100万くれ」って言ったんですよ。M-1は優勝賞金1,000万円。相方と半分ずつわけて500万、そのうちの100万ですね。僕たち兄弟みたいな感覚もあるんで「じゃあええけど、逆もそうやで?」って言いました。
その年は僕たち負けて優勝できなかったんですが、その何年か後にダイタクがとってもいい、脂の乗っためっちゃ強いネタで賞レースに臨んだことがあるんですよ。その優勝賞金が300万だったかなと思うんですけど、その時僕が「50万くれ」って言ったんですよ。そしたら、ほんまに自分らでも“獲れる”って思ったんでしょうね、「イヤ」「ほんまごめん」って言ってきたんですよ。こんなダサい双子いますか? 世界で一番ダサい双子やと思ってます(笑)。
――…ファンのみなさんなら、こんな暴露話も喜んでくれるはずです(笑)。
オチわかってたけど、そういってほしくないなって気持ちで、よりダサさが光るコンビでしょ。あの振る舞いすんねやったら男気あってほしかったですけど、それを暴露させてもらいました。
ダイタク女の子人気あるらしいですよね。僕は信じてないんですけど。あると思えないんで。
――先日インタビューした際、「ダイタクさんモテるのわかるなあ」と思いました。
ほんますか? でもあれ悪性のクズですよ(笑)。良性の方選んだ方がいいですよ、見極めてくださいよ!
大は最大のライバルで、拓は最大の仲間
――もし、プライベートで芸人仲間で競輪をするなら誰としたいですか?
さっきの言っといてなんですけどダイタクの拓ですかね。
拓と一緒にギャンブルしたときに、お互いの意見を共有させて間をちゃんととって、お互いが納得して券を買って当たったことが何回もあるんですよ。
めっちゃ楽しい記憶しかないんですよね、あいつと2人で、軍資金共有して、2万ずつ出してやろうぜとかなったとき。だから悔しいけど一緒にやるなら拓がいいし、拓冴えてるんですよ、一緒にやるとき。強いです。
――大さんはどうでしょう?
大は、「お前の予想を外して買う」とかめっちゃ言ってくるんで。俺の予想を先に聞いて、それ以外を買って、1人で喜びたいやつです。そういうやつとは僕は一緒にやりたくないので(笑)。俺の不幸を一番楽しんでるやつなんです。
ギャンブルにおいて大は最大のライバルで、拓は最大の仲間です。
競輪に特化した番組と決めつけず、1回覗いてみてほしい!
――第3シーズンが始まる10月からは女性MCの入れ替えがあり、月曜日は清水あいりさんが担当となって雰囲気も変わりますが、これからの意気込みをお願いします。
清水さんは車券どうなんやろな。どうやろう、相性いいのかなあ?
今まで谷川さんと島袋さんとやってきて、僕はちょっとこう個人技に走ってそうなところがたぶんあると思うんですよ。そのときに谷川さんは「しっかりしてくださいよ! いい加減当ててくださいよ! 」とか言ってくれるんですよ。その方がいいんですけど、清水さんはそんなこと言ってくれなさそうな気が…優しそうじゃないですか。僕やっぱ時に厳しい人のほうが合うような感じがするので。
――月曜のスタッフさんのように。では、清水あいりさんには厳しくしてほしいと。
僕も厳しくするんで(笑)。当たった人が偉いという世界でこの番組をやってるつもりなんで、外れたらお互い厳しく言われるという緊張感をもって2人で臨みたいです。ぬるい曜日にはしたくないですね。傷を舐めあうような。「まあまあお互いな、ちょっと近かったね予想は」とか言いたないです。僕が当たって清水さんが外したら「カス」って言いたいです(笑)。そんなコンビネーションがとれたら最高です。
――最後に、まだ「チャリロトよしもと」を見たことがない方へ、番組の見どころをお願いします。
予想購入以外にも自由な空間を作ってくれてるので、競輪にすごく特化している番組と決めつけずに見てほしいなって思いますね。バラエティの延長で、競輪も演者が楽しんでるっていう風に見てくれたら、すごく入りやすいと思う。あとは、シーズン後半につれて各曜日のバチバチ感が出てくるので、そこは単純に見てもらって面白いと思うんで。ホント、ののしりあってるし、媚売りまくってるし(笑)。
すごく好きな番組なんで、1回のぞいて、そのまま習慣にしてもらえたら嬉しいです。
(取材・構成:netkeirin編集部伊藤千裕)
◆番組概要
『競輪LIVE!チャリロトよしもと』
放送チャンネル:BSよしもと (BS265ch)
放送日時:毎週月曜~金曜 よる10時~11時
出演者:
【月】山添寛(相席スタート)、清水あいり
【火】吉本大、吉本拓(ダイタク)、ゆきぽよ
【水】ディエゴ、生いっちょう(ストロベビー)、谷川愛梨
【木】ジャンボたかお、池田直人(レインボー)、森咲智美、橋本梨菜
【金】大村朋宏、藤田憲右(トータルテンボス)、才木玲佳
【解説】加藤慎平、林雄一、競輪小僧、木三原さくら ほか
◆山添寛・出演情報
・ラジオ大阪「サクラバシ919」火曜パーソナリティ
・フジテレビ「ポップUP!」金曜レギュラー ほか
競輪総合メディアnetkeirinでも、相席スタート・山添のインタビューが公開されています。ぜひチェックしてみてください!
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