子どもたちがお笑いにダンスに全力投球! 「よしもと放課後クラブ」本格スタート

NSC(吉本総合芸能学院)などを運営するよしもとアカデミーが、この秋から「よしもと放課後クラブ」を開設しました。これは、子どもたちが放課後に安心して身を置ける居場所づくりを担うとともに、将来、エンターテインメントの世界で活躍したいという“夢”の実現を応援する取り組みです。10月の第1週からは、いよいよ本格的な活動がスタートしました。

出典: FANY マガジン
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コースは2つ用意され、「K-POPダンスクラブ」(毎週月曜開催)では本場・韓国の芸能プロダクション「YGエンターテインメント」に所属し活躍してきた「gpSTUDIO」プロデューサーのmaiが中心となって指導します。「よしもとお笑いクラブ」(毎週水曜開催)は、NONSTYLE・石田明ら第一線で活躍する講師陣からお笑いが学べるコース。今回は、子どもたちが楽しみながら奮闘した初日の模様をレポートします。

少しずつダンスを体に覚えさせる

「K-POPダンスクラブ」は10月3日(月)、8人が参加してスタートしました。まずは参加者のレベルチェックを兼ねて、音楽に合わせてストレッチでしなやかに動くための土台作り。体が硬い子も、講師の動きを見ながら一生懸命ついていきます。約15分の念入りなストレッチのあとは、この日の課題曲の振り付けに突入です!

1フレーズごとにポイントを押さえながら、レッスンが進みます。講師は「手はキツネで」など小さな子どもにもわかりやすい言葉で伝える一方、手の位置の高さや指先の向き、脇をしっかり締めるなど細かな指示も忘れません。最初はゆっくり、徐々にテンポを上げて、最後は音楽に合わせてみる……という流れを繰り返して一つひとつの動きを体に覚えさせていきます。

出典: FANY マガジン
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だんだんと振りつけが長くなり、最初に覚えた振りを忘れてしまいそうになりますが、子どもたちは諦めずに食らいついていました。その頑張りに応えるかのように、講師の指導も熱を帯びて、何度も何度も振りつけを確認していきます。失敗を気にせず、「楽しむことを第一に体を動かそう」というスピリットが伝わってきました。

終盤には2グループに分かれ、通して踊ってみることに。そして最後は全員でのダンスタイム! 「お疲れさま!」とみんなで拍手したあと、講師からは「手の向きや首の角度なども意識することを忘れないで。ストレッチも、自分が動かせる範囲を大きく広げられるよう意識してやれたらいいなと思います」と大事なポイントが伝えられました。

出典: FANY マガジン
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レッスンを終えたばかりの子どもたちは、興奮冷めやらぬ様子。「K-POPダンスがすごい好きなので、その大好きを夢に生かしたい」と話すダンス歴2年という高校1年生の女子生徒は、「難しい部分もあったけど、楽しかったです。このレッスンを通じてもっとうまくなれるように、細かい部分も自分で工夫して頑張ろうと思います」と語ります。

1年ほどダンス経験があるという小学1年生の女の子は開口一番、「楽しかった」とニッコリ。別の小学1年生の女の子はダンス経験ゼロでしたが、「もっと上手に踊ってみたい」とすっかり魅力にはまった様子でした。

“自己紹介”で笑いを学ぶ

「よしもとお笑いクラブ」は10月5日(水)にスタートし、15人が参加しました。静かに開始時間を待つ子どもたちの前に、この日の講師を務める芸歴1年目の、あの音・べっち、ナックラー・源が登場。2人は、参加者に「小学生の人!」「お笑い好きな人!」といった質問を投げかけてどんどん挙手してもらい、空気をやわらげていきます。

出典: FANY マガジン
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第1回のレッスンテーマは“自己紹介”です。用意された自己紹介カードの空欄を埋めていき、それをみんなの前で発表。人間のシルエットと吹き出しが事前に印刷された用紙に、文字を書いても、自分の顔や絵を描いても自由です。緊張がほぐれない子どもたちに、べっちと源は「立とう」「円になろう」と提案し、みんなで「放課後クラブ、がんばるぞ!」「オー!」と声を出してから書き始めました。

講師のべっちと源は、教室内を歩き回りながら進捗具合をチェック。なかなか書けない子には、「好きな食べ物は?」「なにして遊ぶのが好きなん?」と質問を投げかけながら、やさしくナビゲートしました。

出典: FANY マガジン
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源が見本を見せたあとは、子どもたちが順番に前に出て自己紹介します。一番手に名乗りを挙げたのは女子高生。「芸人さんはキャツミさんが好き。やさしくておもしろい彼氏を募集中です!」と元気にアピールしました。ほかにも、「夢は吉本興業の芸人です」と言い切る小学生も。「クリームパスタが好き」「本を読むのが好き」「ネコがめっっっちゃくちゃ好き」といった“好きなこと紹介”の一方で、「トマトとキュウリが嫌い」「セミが苦手」という“嫌いなもの紹介”も共感や笑いを呼びます。

なかには、ボケをしのばせ笑いを取ろうとする猛者もいて、自己紹介が終わるたび、全員から大きな拍手が送られました。途中、べっちと源から絶妙なツッコミも入り、ガチガチになっていた子も思わず笑顔をこぼします。

出典: FANY マガジン
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本来は、自分なりのボケを加えた自己紹介も考える予定でしたが、盛り上がりすぎて途中で時間切れ。講師の2人が「次は、もっとみんなとしゃべろう! 仲よくなること!」「来週もみんなで頑張りましょう!」と声をかけると、子どもたちは大きくうなずきながら「オー!」と応えていました。

レッスンに参加した高校3年生の女子生徒は、「人見知りやったんで緊張したんですけど、おもしろかった。これからは、ペアになって漫才とかやってみたい」と声を弾ませます。「楽しかったです!」と笑顔満開の小学1年生の男の子は、自己紹介するのは恥ずかしかったけど頑張れたそうで、「先生がおもしろかったです」と感想を話してくれました。

「K-POPダンスクラブ」は毎週月曜、「よしもとお笑いクラブ」は毎週水曜の放課後に、よしもとアカデミー大阪校で開かれるほか、よしもと放課後クラブでは今後、さまざまなイベントや活動が予定されています。


よしもと放課後クラブの公式サイトはこちらから。