ガレッジセールの2人も絶賛! 「シネマ組踊 孝行の巻」上映&舞台挨拶を開催

10月15日(土)、16日(日)の2日間に渡って開催中の「京都国際映画祭2022」。よしもと祇園花月、ヒューリックホール京都など、各会場では様々なイベントが行われています。15日(土)、よしもと祇園花月では「島ぜんぶでおーきな祭-第14回沖縄国際映画祭連携企画」として、2022年4月に第14回沖縄国際映画祭に出展された「シネマ組踊 孝行の巻」の上映、舞台挨拶が行われました。

出典: FANY マガジン
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「シネマ組踊」は、約300年という長きに渡って受け継がれている「組踊」を新しい切り口で映像化するプロジェクト。沖縄の映画製作を支えるスタッフたちが、「組踊」の魅力を伝えるべく作ったこの作品「孝行の巻」は、母と娘の別れの悲しみを描く「静」と大蛇が火を吹く「動」の対比が見どころです。「組踊」の歴史や見どころなどの解説があるほか、本編には字幕もつけられるなど、初めての人にも内容がわかりやすく作られていました。

初めて最後まで見ることができた組踊!

上映後、舞台にはMCのガレッジセールが登場。「音楽とセリフのつながりがすごかった」「沖縄版ミュージカルを見ているようだった」と絶賛すると、川田は「初めて見たけどわかりやすくていいですね」とコメント。ゴリは以前舞台を見たときに字幕がなく「何を言っているのかわからなかった」そうですが、今回は字幕があり、何を言ってるのかわかったと言い、「初めてようやく最後まで見ることができた」と笑顔。そして、今は舞台でも字幕が出ることを伝えると、宮平貴子監督を呼び込みます。ゴリは「初めて寝なかった組踊です」と監督を笑わせた後、「知ると楽しいし、最初に見方を教えてくれるのでより楽しめた」と絶賛しました。

組踊を全国に伝えたい!

出典: FANY マガジン
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宮平監督は「最初の印象が大事だと思う」と話し、自身もこの映画の仕事が来るまで伝統芸能から遠い立場にいた、組踊どころか伝統芸能にもまったく触れていなかったと明かします。そんな宮平監督がこの作品を撮ろうと思ったきっかけは、大野順美プロデューサーの情熱だったとのこと。その情熱に触れ、自身も組踊を実際に見たところ「すごくエンターテインメントだと思った」と回顧。それから役者はほとんど全てのセリフを覚えなくてはいけないこと、衣装・メイクも自身で行うのが決まりであることを説明すると、ガレッジセールの2人もびっくり。そして舞台に出ていたのはすべて男性だと聞いて、またびっくりです。

出典: FANY マガジン
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宮平監督は今作の出演者について、驚くほどの役者さんを集められたと胸を張りました。ここで、練習では役者さんがメイクをしてないと聞いたゴリが「おじさんとおじさんが……」と素朴な疑問をぶつけると、宮平監督は「それもかっこいい」と回答。そして、組踊の創始者である玉城朝薫が伝えるとしたらどうだろうということを念頭に置いて作ったと明かします。そこからも編集の大変さ、作中に出てきた大蛇のこぼれ話など、レアなトークを展開。最後に監督は9月3日の組踊の日に沖縄市牧志の桜坂劇場で作品が公開されたことを紹介し、作品を全国に伝えられたらとアピール。そして「今日見ていただいた人はいろんなところで拡散してくれたら」と期待を込めました。