吉本興業が運営するエンターテイメントの総合教育機関「よしもとアカデミー」では、定期的に特別オープンスクールを開催しています。10月8日(土)に開かれたオープンスクールでは、東京・神保町のよしもとアカデミー東京校の教室に、お笑いコンビのEXIT(りんたろー。・兼近大樹)とヨネダ2000(誠・愛)、アカデミー講師で放送作家の野々村友紀子と桝本壮志が登壇。MCはデニス(植野行雄・松下宣夫)の2人が務め、これからエンターテインメントの世界に飛び込みたい参加者に向けて、メッセージを送りました。
兼近「真剣にここで過ごせば、間違いなく面白くなれる」
昨年4月に開校した「よしもとアカデミー」には、芸人養成所「吉本総合芸能学院(NSC)」をはじめ、コンテンツ制作やプロデュースを担う人材を育成する「よしもとクリエイティブアカデミー(YCA)」、最先端のデジタルスキルを身につけられる「よしもとデジタルエンタテインメントアカデミー(YDA)」、歌唱やダンス、演技を学べる「よしもとパフォーミングアカデミー(YPA)」があります。さらに、これら4校のカリキュラムを学びながら高校卒業資格も得られる「吉本興業高等学院」で構成された総合教育機関です。
この日は2部制で行われ、第1部は「NSC×YDA特別オープンスクール」として、EXITの2人と桝本壮志が登壇しました。まずは兼近のNSC時代の話を、当時から講師を務めていた放送作家の桝本が明かします。
兼近について「(売れる)片鱗はあった」と振り返る桝本は、「トークができるな、というのが第一印象。『将来、ヒーローになりたい』というので、この子はなんだ、と(思った)。怖いものなさで、エピソードトークが異常に面白かった」と語ります。
兼近はNSC時代に桝本から褒められたことについて、「誰かに評価されることがなかった人生だったんで、めっちゃ嬉しかった。そういう積み重ねで前に出る勇気をもらえた」と振り返りました。
オープンスクールに集まった参加者との質疑応答コーナーでは、女子高校生の1人から「高校卒業時と大学卒業時のどちらのタイミングで入学するべきか」という質問が。
りんたろー。は「僕は高校3年生ぐらいまでイジられたことがなくて、ガチで自分のことをめちゃくちゃイケメンだと思ってたんです」と、ナルシストエピソードで会場を笑わせます。そして、「大学で、『馬』とか『ワニ』とか『チェ・ホンマン』ってイジられるようになってから、(イジられることに)許容ができてきた。そこを考えると、人間としての許容も教養も増えるんで、大学や専門学校に行ってからでも遅くはないとも思います」と、自身の経験を踏まえたアドバイスを送りました。
一方の兼近も、入学を検討する参加者にこう語りかけます。
「とりあえず僕はやってみることが、いちばんじゃないかなと思う。真面目に真剣にここで過ごせば、間違いなく多少は普通の人より面白くなれる。この先、芸人をやらなかったとしても、トーク術や前に出る勇気を得られると思うんです。そういう意味でも絶対、糧になるから、やったほうがいいんじゃないかな」
これには、MCのデニスの2人も「ここも人生経験になるもんね」と深くうなずきました。
ヨネダ2000・誠が大切にする「教え」とは
第2部では、「NSC×YCA特別オープンスクール」として、ヨネダ2000の2人と野々村友紀子が登壇。野々村も、ヨネダ2000がNSCに通っていた時代から講師を務めています。
野々村は当時の誠について、「ハーモニカを首から下げて、相方にマシュマロを投げてもらいキャッチするという、よくわからないネタをやっていた」と思い出し笑い。ただ、当時から光るものはあったといい、「この子は面白いって、すぐわかった。それぞれの講師が面白いと思う生徒で選抜チームをつくるときに、すぐに入ってもらった」というエピソードを披露しました。
NSCに入ったきっかけについて誠と愛は2人とも、「相方を探すために、人数が多いNSCを選んだ」と語ります。誠は、いまでも大切にしているというNSCでの教えを、こう話しました。
「ネタ見せの講師の方は全員、『この意見はいいと思わなかったら、別に飲み込まなくてもいいからね』って言ってくれました。自分が納得する意見を取り入れていけばいいんだというのは、いまでもすごい重要にしています」
MCのデニス・植野が、現在のNSCやYCAの講師陣の層の厚さを説明します。
「オレらの時代は、このおじさんは誰なんだろうって人にネタ見せしてた。いまはしっかりした講師の方たちがついています」
相方の松下も「僕らのときと同じ(授業料の)額っていうのが納得いかない」と首をひねって、参加者を笑わせました。
最後に愛が、入学を検討している人たちにメッセージを送りました。
「私は専門学校に行って、就活もしてたんですけど、どっかで芸人をやりたい思いが残っていたのでNSCに入りました。本当に少しでも興味があったり、やりたい自分がいるのなら、1回やってみたほうが後悔がないと思います」
5つのスクールからなる、エンタメの表方・裏方を目指す人達を育成する吉本興業の教育機関であるよしもとアカデミーでは、現在、2023年度生徒を募集中です。資料請求はよしもとアカデミーまで。
よしもとアカデミー公式サイトはこちらから。