舞台『日本昔ばなし』仲本工事さんの代役に星田英利らが決定!「全力で演じさせていただきます」

長年愛されてきた名作アニメの要素を取り入れた舞台『「日本昔ばなし」貧乏神と福の神〜つるの恩返し〜』が、東京芸術劇場シアターウエストで11月17日(木)〜27日(日)に公演されます。11月2日(水)、その稽古場が取材陣に公開され、出演者らが出席。過日、逝去したザ・ドリフターズの仲本工事さんの代役を星田英利、片岡鶴太郎、生島ヒロシの3人が日替わりで務めることが発表されました。

出典: FANY マガジン
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仲本さんの思いを舞台に

50年近くにわたって日本中の国民に愛され続けてきたアニメ「まんが日本昔ばなし」から、代表的な物語の「貧乏神と福の神」と「つるの恩返し」のエッセンスを取り入れた物語を舞台化した本作。仲本さんは貧乏神役として出演予定でした。

この日は、仲本さんの代役を務める3人のほか、座長の小出恵介、中村ゆりか、丹羽貞仁、黒田こらん、大倉空人、安寿ミラ、ダチョウ俱楽部・肥後克広、彦摩呂、そして脚本・演出のモトイキシゲキが出席し、舞台への思いや仲本さんとの思い出を語りました。

舞台で着用する貧乏神の衣装で取材会に出席した鶴太郎は、こう語りました。

「仲本さんは貧乏神の役をおやりになりたかっただろうなと思います。台本を読みましたが、本当に仲本さんにぴったりの役で、いい舞台になっただろうなと思いました。今回は、仲本さんの弔い合戦、仲本さんの霊を悼みながら舞台を務めさせていただきたいと思います」

出典: FANY マガジン
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この舞台には、日替わりで“お笑い福の神”が登場します。福の神を演じるのは取材会に出席した肥後や彦摩呂のほか、レギュラー(松本康太、西川晃啓)、コロコロチキチキペッパーズ(ナダル、西野創人)、ひょっこりはん、3時のヒロイン・かなでらです。もともと星田は、お笑い福の神役で出演予定でしたが、貧乏神としても出演することになりました。星田はこう語ります。

「仲本さんがこのお芝居を楽しみにしていらっしゃったと記事で読みました。その思いは、しっかり背負わせていただきます。小出座長のもと、お客さまのことだけを考えて全力で演じさせていただきます」

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舞台での“演技”は初挑戦となる元アナウンサーの生島。TBSの駆け出しアナ時代、ザ・ドリフターズとよく共演していたことを振り返りながら、こう挨拶をしました。

「私は3.11で妹夫妻を亡くしたことがあります。目の前にいる方と急に別れを告げないといけないのは辛いことだと思います。小説家の天童荒太さんと対談をさせていただいたときに『急に亡くなると、悲しみを癒すのは難しいんだけど、その人のいい笑顔を思い出しながら、過ごすことが供養になる』と言われました。今回、仲本さんの代役を務められるかわかりませんが、仲本さんの素敵な笑顔を思いだしながら頑張れたらいいなと思っています」

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座長の小出は、約3週間前に行われた制作発表会見で、仲本さんと登壇したことを振り返りました。

「とあるいきさつで、会見前に肩をもませていただいたんですけど、そんな感触すらも覚えている状況であります。新たな貧乏神様を迎えて、より一層、豊かな舞台になることを目指し、頑張っていきます」

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星田の貧乏神エピソードとは…?

3人の貧乏神について、鶴太郎が見どころを語りました。

「お互いの(キャラクター)の出し方は、まだ話し合っていませんが、おそらく、星田さんがやれば星田さんの貧乏神になるし、生島さんがやれば生島さんの貧乏神になる。三様の貧乏神が楽しめると思いますので、公演も1回ではなく、3人の貧乏神を観ていただきたいと思います」

「貧乏神に祟られたな」と感じるエピソードを問われた星田は、1999年に大阪から上京したころを振り返ります。上京初日に、当時、交際していた現在の妻から「東京に出てきて頑張るんやから、1日でも休みがあるなら、アパートの1階にある観葉植物屋さんの鉢を買いなさい」と尻を叩かれたのだとか。せっかく東京へ出てきたのに、“こんなに休んでるんだ”と実感できるから……という彼女の思いだったそうですが、結局、3年間で芸人の仕事はたったの3日だったとのこと。星田は「休みになるたび鉢を買っていたら、2週間で部屋がジャングルみたいになっていました」と振り返りました。

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一方、会見中に肥後から「話が長い!」とツッコまれていた生島は、借金が10億円に膨らみ、それを完済した話をコンパクトにまとめました。

「あの日々はいまだに忘れませんね。そういうときに、ウチのかみさんやまわりが『なんとかなるさ』と励ましてくれて、借金も終わりました。そういう経験を思い出しながら頑張りたいと思います……」

話し終わって生島が「どうでしょう?」と訊ねると「素晴らしいです」と肥後。しかし、鶴太郎からは「もう限界です!」とツッコまれて笑いが……。

最後に鶴太郎が、今回の舞台を改めてPRしました。

「仲本さんの代演が決まりました。しっかりと稽古をやって、いい舞台をすることだけに専念したいと思っております。どうぞ皆さま方、応援のほどよろしくお願いします!」