おいでやす小田「初エッセイ本」にダウンタウン浜田が珠玉の帯コメントも芸人仲間から「ヤバ本」と呼ばれ…!?

どうも、芸人ライターの「天狗」の横山裕之です。
皆さんご存じですか? おいでやす小田さんが初エッセイ『僕はどうしても捨てられない。』(ヨシモトブックス刊)を出版しました。どうしても捨てられない20年以上使用しているガス式炊飯器やラーメン鉢、7年使い続けているのに減らない目薬(抗菌)などについての小田さんなりの哲学や、捨てられないモノたちとの物語、まわりで起こったエピソードなどを赤裸々に書き記しています。
今回は、11月11日(金)に都内で行われた出版記念イベントのレポートです!

出典: FANY マガジン
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トークイベント初MCのもう中学生にツッコミまくる小田!

トークショーのMCを務めたのは、もう中学生さん。なんと、こういうイベントのMCは初めてとのこと。イベント中は、「もう中学生ワールド」が炸裂でした。

はじめに、もう中学生さんが登場して今回のイベントについて小気味いいボケを交えながら説明します。台本的には、その後すぐに小田さんを呼びこむはずでしたが、「では続いて、おいでやす小田さんのプロフィールを簡単に」と、さらに話を続けようとしたところで、小田さんがしびれを切らせて自ら登場しました。

ここから止まらない2人の掛け合い――。小田さんが、実は明石家さんま師匠が司会を務めた番組「あっぱれさんま大先生」(フジテレビ系)の出身だと言ってみたり、エッセイ本の帯の色がコンポタ(コーンポタージュ)カラーとたとえたり、唐突に関西弁を使ったり、小田さんを呼び捨てにしたりとボケまくるもう中学生さんに対して、小田さんは的確にツッコミを返します。

さらにもう中学生さんは、ボケるだけではなく、某テレビ番組の企画でダイエットに成功した小田さんに甲本ヒロトさんの顔モノマネを振ったりと、まさに自由そのもの!

出典: FANY マガジン
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ちなみに、このモノマネを小田さんに振ってくるのは、もう中学生さんとアキナの山名(文和)だけみたいです(笑)。

最後は小田さんに、棒が付いた野球ボールで段ボールのフェンスを越えてもらうというパフォーマンスで締めくくります。これは、「ヒットではなくホームラン」という意味を込めた、もう中学生さんならではのエッセイ本のヒット祈願。これにて会場は大盛り上がりのまま終わりました。

出典: FANY マガジン
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なぜダウンタウン浜田が帯コメントを!?

今回ビックリしたのが、帯のコメントがダウンタウンの浜田雅功さんなんです! 帯をやることが珍しい浜田さんがなぜ引き受けてくれたのか?

実は、小田さんが「ダウンタウンDX」(日本テレビ系)に貧乏性芸能人みたいなくくりで出たときに、物を捨てられないエピソードをたくさん話したのがきっかけで、今回の書籍化の話が舞い込んできたとのこと。なので、帯をオファーしてみるとまさかのOK!

そして帯のコメントがこちら。

「アホちゃうか、この本まず捨てろ」

これに対して小田さんは、こう語っていました。

「『なんちゅうこと言うねん!』はもちろんありますけど、ものすごくうれしいです。僕が芸人なったきっかけは、本当にダウンタウンのおふたりが100%なので。それに、浜田さんやなぁっていう15文字。名前を隠していても僕は浜田さんだと当てられる自信があるくらい、浜田さんを表しているツッコミの15文字。ほんまによくぞ書いていただいたと思います」

出典: FANY マガジン
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ルーツはビックリマンシール全集!?

小田さんに初の著書出版について聞きました。

――発売から1週間ですがどうですか?

吉本の社員さんに言われたのは、「書店で売り切れが出ています」とのこと。しかし、よくよく聞くと、どうせ売れないだろうと初版が少なかったみたいです(笑)。

――本を作るときに苦労したことは?

本を書くとなってからは早かったですね。もともとの性質というか、心の中にあるものなので、そのものに対する思いを書くだけなので苦労はそんなになかったです。

――初の著書が発売された感想は?

不思議な気持ちですね。この2年くらいでいろんなことを経験させていただいて、自分の中でもうやることはないだろうと思っていたけど、まだあるんだなぁって。自分は向いてないとか、やらないとか思わないほうがいいなと感じました。

――モノを捨てられないルーツは?

ひとつではないですけど。むかし、実家にビックリマンシールの全集みたいな本があったんですが、それをおばあちゃんに勝手に捨てられたんですよ。そのモヤモヤがずっと消えなくて……。どうしてもあれを持っていればよかったと思ってしまうんです。それが原因かもしれないですね。

――捨てられないモノで共感をされなかったものは?

テレビなどでいちばんザワついたのが「7年前の目薬」です。でも、(7年経っても)目薬の効果はあるんですよ。チーフマネージャーに試してもらったら、「若干スッキリする」と(笑)。だから徐々に効果が薄れていっていると思うんです。いまそれで不自由してないから、オレはこれでいいんですよ。本にも注意書きをしてありますけど、皆さんは絶対にマネしないで下さいね。

――芸人仲間の評判はどうですか?

麒麟の川島(明)さんとか見取り図とかに「ヤバ本」出しよった。やばいやばいって言われてます(笑)。

出典: FANY マガジン
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――どんな人に読んでほしいですか?

この本は、意外と共感されることも多いと思う。世の中の流れを否定するわけじゃないねんけど、ここ数年で断捨離とかミニマリストとか流行りになってきてる。それはそれでいいと思うねんけど、あまりにもそれが正義過ぎる感じがどうかと。大切なものを捨てられないのが悪いことのよう言われたりするけど、ちゃんと理由があればそれは各々でいいんじゃないかと。そういう人に読んでほしい。

――自分らしさを取り戻したい人に読んでほしいってことですかね?

それはそれでなんか恥ずかしいなぁ(笑)。でも、そういう時代の流れにあんまり流されないようにと思っては書きましたけどね。

――今後の目標は?

わからないですが、好評であれば第2弾考えたりはしますが。

――最後に、この本の見どころを踏まえて皆さんにメッセージを!

エッセイ本ですけど、書いているうちに、なぜ物が捨てられないのかの理由に自分の中で一貫性が見えてきたりして、僕の考えや思いに少しでも共感してもらえたらいいかなぁと。そして読んでくれた人が時代に流されずに自分のペースを守れるようになったら嬉しいと思います。

書籍概要

『僕はどうしても捨てられない。』
著者:おいでやす小田
発売日:11月2日(水)
定価:本体1,400円+税
版型:四六判
頁数:224ページ(おいでやす小田の愛するモノたちミニ写真集付き)
発行:ヨシモトブックス
発売:株式会社ワニブックス

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