日本一のピーマン、からし茄子…茨城の名産品で激うまメニュー開発「酒に最高に合う!」【住みます芸人の恩返し・茨城編】

都道府県魅力度ランキングで、直近10年間のうち8年間が最下位という茨城県。そんな茨城県を盛り上げようと、茨城県住みます芸人のオスペンギン(山中崇敬、でれすけ)が、茨城の食の魅力を県内外へ発信する新プロジェクト『茨城の逆襲』を立ち上げました。なにやら美味しそうなこのプロジェクトでは、いったいどんなことを進めていくのか――その具体的な内容について、オスペンギンの2人に話を聞きました。

出典: FANY マガジン
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地元名産品のアイデアメニューを考案

『茨城の逆襲』第1弾となる企画は、11月10日(木)にJR水戸駅から徒歩2分の場所にオープンした居酒屋「食堂HEY」に置いてもらうオリジナルメニューの考案です。オスペンギンが飲食業界の一線で活躍する大久保伸隆氏(株式会社ミナデイン 代表取締役)に企画提案したところ、快諾を得ることに成功! 茨城県の名産品を活かした「Pザン」と「からしなすちょす」を開発しました。

11月8日(火)に開催されたオープン前のレセプションパーティーでは、このメニューが大好評。食堂HEYの小松崎オーナーも、「飲食店にはない発想があって面白いです。おふたりの熱意が伝わってきて、これからも一緒にメニューを開発していきたいと思います」とにこやかに話してくれました。

また食堂HEYでは、2人が県内の名店に直接、掛け合ったという「名店コラボメニュー」も提供されるとのこと。茨城の食の魅力を伝えるプロジェクトとして、順調なスタートを切ったオスペンギンの2人が、『茨城の逆襲』への思いを話してくれました。

出典: FANY マガジン
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なお、吉本興業グループでは、47都道府県の住みます芸人を中心に、全国の自治体、企業・団体など、地域の人たちと力を合わせて、地域活性化や地域課題の解決に取り組んでいます。2022年3月に開局したBSよしもとは、地方創生をコンセプトに地域の活性化や課題解決、さらには番組からの起業を目指すプログラムを発信していて、このプロジェクトも「チーキーズ a GoGo!」番組内のコーナー「住みます!やります!がんばります!」の企画としてスタートしました。

「かなり美味しくなっています」

――まずは、『茨城の逆襲』の狙いについて教えてください。

山中 茨城は魅力度ランキングでいつも最下位。良くてもビリから2番目が定位置なんですけど、これをどうにか我々の力でひっくり返す。それが『茨城の逆襲』です。まずはこの食堂HEYから、茨城の食の魅力を全国に発信していこうと思っています。

――食堂HEYから発信することになったのはなぜですか?

山中 「茨城を盛り上げたい」と大久保さんに相談したところ、大久保さんもちょうど、茨城の魅力を伝える飲食店を出そうとされていたんです。それが食堂HEYでした。本当にたまたまだったんですが、僕たちはそこに乗っからせていただいたという形です。

出典: FANY マガジン
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でれすけ ちょうど自分たちと同じコンセプトを持つ方がいて、ラッキーでした。大久保さんとのつながりで、僕たちが考案した茨城の名産を活かしたメニューを、お店で出させてもらうことになったんです。

――それが「Pザン」と「からしなすちょす」ですね。それぞれのメニューの魅力を、考案したおふたりから教えてもらえますか?

でれすけ あ、一応、正確に言うと、これは両方とも山中考案です。

――え? そうなんですか?

でれすけ 僕の案は不合格が出ちゃいまして。

山中 でれすけが考えるやつは、アイデアが攻めすぎなんで(笑)。

――(笑)。では山中さん、改めて「Pザン」と「からしなすちょす」について教えてください。

山中 茨城の美味しい食材を、独特の食べ方で提供できたら話題になるのでは――という発想から生まれたのが「Pザン」です。これはピーマンを器にして、その上にピザをのせたもの。僕の地元の神栖市はピーマンの生産量が日本一なので、神栖市産のものを使っています。ピザと比べてもヘルシーですし、ピーマンがシャキシャキで苦みもなく、かなり美味しくなっています。

出典: FANY マガジン
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「からしなすちょす」は、行方市で仕事をしたときに知り合った大平漬物食品さんの「からし茄子」を使用しています。このからし茄子は、初めて食べたときには冗談だと思ったくらい辛かったんです。けど、気づいたらクセになって、いまでは家の冷蔵庫に必ず入っている存在になりました。このからし茄子をいろいろなものとくっつけたら、辛さがマイルドになって、さらに美味しさが際立つと思い、ピンチョス風にアレンジしました。

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――でれすけさんは、この2品を食べた感想はどうでしたか?

でれすけ 「Pザン」は、美味しいしインパクトがありますよね。ピーマンが日本一ということも推したかったので、いいなと思いました。「からしなすちょす」は、大平漬物さんのからし茄子が本当に美味くて、それをほかの具材と合わせるとさらに食べやすく、お酒にも最高に合います。2品とも、どうにか僕が考えたことにならないかと思っています。

山中 (笑)

「メロンを使ったら溶けて焦げて終わった…」

――ちなみにでれすけさんは、どんなアイデアを出したんですか?

でれすけ じつは茨城県はメロンの生産量が日本一で、納豆に次ぐくらいの名産になってきているんです。それで、チーズインハンバーグの要領で、「メロンインメンチカツ」というメニューを考えました。ただ、メロンのいちばんの弱点が熱だったみたいで、揚げると全部なくなってしまったんです。溶けて焦げて終わりでした(笑)。ほかにもメロンを使ったアイデアをいくつか出したんですけど、メロンはそもそもお高いので、原価の問題を克服できませんでしたね。

山中 でれすけはこの企画で身を削っていて、家で試作品をつくるときも、ふつうに自腹でメロンを買っていたんですよ。僕の場合は、ピーマンなので100円ぐらいで買えるんですけど。

出典: FANY マガジン
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でれすけ 10月を過ぎると、スーパーではメロンを単体で売らなくなるんですよね。それで、500円のカットフルーツの盛り合わせを買って、そのなかのメロンを使って試作を重ねたんですけど、採用されませんでした。現実は厳しかったです。

一同 (笑)

――もうひとつの「名店コラボメニュー」についても教えてください。これは、2人のネットワークによって置かれることになったそうですね。

山中 名産品だけではなく、茨城県内にある名店の商品も広めたいということで、ミナデインさんと共同で、地元で愛されているお店に交渉して、看板メニューを置かせてもらうことになりました。それが、「いのちのスープ」(龍ヶ崎市・しゃりま)と、「美明豚メンチ」(茨城町・肉の木村屋本店)です。

出典: FANY マガジン
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でれすけ 2つとも、それぞれの地元だと有名なんですけど、水戸だと知らない人も多いんです。『茨城の逆襲』では、まず茨城の人に自分たちの県の魅力を知ってもらいたいという思いもあるので、ミナデインさんと提供を方法を模索しながら、2軒のお店に無理を言って置かせてもらいました。2品とも、ちゃんと名店そのままの味が再現されているので、最高に美味しいメニューとなってます。

オリジナルメニューが5%オフ!

――住みます芸人として11年間、茨城県に住んできて、茨城の食のどんなところに魅力を感じますか?

でれすけ 「何でもある」という魅力がありますよね。海産物も農産物も畜産物も、全部が美味しい。生産量日本一の食材も多いのに、それがとにかく知られていないんですよ。

山中 茨城の人って、自慢をしないんですよね。謙虚というか真面目というか。本当はいいものをいっぱい知っているんですけど、人から聞かれたときに「いや、茨城なんて何もないよ」と言ってしまったりするので。

――それは奥ゆかしさでもありますが、魅力が伝わらない理由でもあるのかもしれませんね。

でれすけ そうだと思います。県民性でいうと、PR下手ともよく言われてるんですけど。だからこそ、僕らみたいな芸人が拡声器になって、代わりに言っていこうと。

山中 魅力度ランキングも、皆さん「最下位は逆においしい」くらいに言い出してるんですけど、たまに順位が1つだけ上がったりすると、やっぱり盛り上がるんですよ。そんなとき、「なんだ、最下位はイヤなんだ」とわかるので、僕らが先頭に立って“逆襲”という言葉を使って変えていこうと思います。それが僕たちにできる恩返しかなと思っています。

出典: FANY マガジン
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――今後の『茨城の逆襲』では、どんなことを予定しているんですか?

でれすけ 食堂HEYでは、「オスペンギンのおすそ分け」という企画をやろうと思っています。お祭りなどに呼ばれたときに、お土産をたくさんいただくんですが、それが2人ではぜんぜん食べきれない量なので、お店におすそ分けして、特別メニューとしてお安く出してもらおうと思います。

山名 お店で提供するときに、どこの市の名産品かを伝えてもらえれば、僕らにお土産をくれた方にとってもPRになるので、一石二鳥なのではないかと思っています。

でれすけ ほかにもいろいろと、食堂HEYでやるイベントのアイデアは考えています。あとは新メニューもさらに開発していきます。リベンジもしたいですしね。メロンの商品化もまだ諦めていないです(笑)。

――では最後に、食堂HEYと考案したメニューのアピールを!

でれすけ このメニューを食べれば、茨城のことを知っていただけると思うんで、ぜひ食べに来てください。ちなみになんと、お会計時に「オスペンギンのFANYマガジンの記事を見た」と言っていただければ、人数問わず5%オフになります!

山中 遠方から来られる方なら、5%オフで交通費がペイできちゃうくらいのおカネを、食堂HEYで使ってください(笑)。本当にたくさんの方に食べていただいて、茨城の魅力を広めてほしいです!

出典: FANY マガジン
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