円神の意外性を持ったキャラクターと予想外の展開を描いた舞台「nonagon(ノナゴン)~2つの歌~」

PRODUCE 101 JAPAN元練習生9名からなるパフォーマンスユニットの円神(エンジン)が、12月1日より4日にかけ、舞台「nonagon(ノナゴン)~2つの歌~」をCBGKシブゲキ!!で上演しました。FANY Magazineではその模様をレポートします。

異なる2つの物語を描き出す舞台

出典: FANY マガジン
©吉本興業

舞台「nonagon」と言えば、2020年12月に第一弾を上演。あのときから2年という歳月を経たことで、制作陣は、まだまだ隠し持っている9人の素質を引き立てようと、新たな「nonagon」シリーズを制作。それが、1本の公演の中、異なる2つの物語を描き出す舞台「nonagon(ノナゴン)~2つの歌~」です。

「学園を舞台にした覇権争い」の物語

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1本目に描きだしたのが、「学園を舞台にした覇権争い」の物語。


春(新学期)の訪れと共に、学園の覇権を手にするため、精力的に動き出した2年生の3人(中本大賀、草地稜之、熊澤歩哉)。復讐相手を探すために学園に入学した3人(宮里ソル、A.rik、中林登生)。踊ることへ夢中になっている2人と、彼らに憧れる謎の生徒(瀧澤翼、中谷日向、山田恭)。それぞれが、なぜその思い/思惑を胸にこの学校に集まったのか……。
とあることをきっかけに3組は争いに……となりそうなところ、この3組には意外な共通項があり、そこから3組9人の友情が芽生えだす。だが、とあるメンバーの、ある秘密を見てしまったところ、一人を残し、8人は次々とこの世界から消されてゆく――。


円神の楽曲も用い、ダンスパフォーマンスの魅力はもちろん。9人それぞれが学生時代の自分に戻り、無邪気な笑顔と、各自のキャラクターを活かした魅力を見せてゆく最初の物語となっています。 

架空の世界が舞台の物語

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2本目はガラッと変わり、架空の世界が舞台に。


種族の異なる国の代表たちが集まり、とある大国への驚異から身を守るために同盟を組み、運命を共にようと会議を行う。その中から見えてくる、各国の思惑。でも、本来この会議に参加権のない同盟国以外の、大国からの攻撃を受けている団体の代表が、参加。その代表の平和を願う言葉を耳にし、各国は一致団結をする……ところで、終わらないのが、この物語の面白さ。
議長を担う人物が、とある告白をしたところ、じつはここに参加していた議長を含む9人のメンバーは、過去に同じ時間を共有し、共に友情を育みあっていた仲間たちだった――。


異なる2つの物語と思わせながら、意外性を持ったところで物語は一つの繋がりを描きだします。そのクライマックスも、意外な展開へ。それが、ふたたび異なる世界(地球)で生まれ変わり、また友情を育み、共にこの笑顔を分かち合おうと約束を交わしあう約束。9人は再会を誓い、今いる世界からふたたび姿を消そうとしていきます。その思いを胸に、最後に9人みんなで円陣を組み……。

まさかの展開をみせる物語の連なりや、役柄を通して見えてくるメンバーたちのキャラクターに観客も思わず引き込まれます。

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飄々としたA.rik。宮里ソルと中林登生が魅せた胸に抱いた熱い思いが見えてくる姿。それは同じく、中本大賀や草地稜之からも伝わってきました。熊澤歩哉が見せる愛らしいのに、秘めた正義感。陽気な表情の中にも生真面目さの見える瀧澤翼や中谷日向。何より、 山田恭の怪演ぶりがこの舞台でも際立っており、物語の流れを導く大きな鍵を担っていました。

歌やダンスも組み込みつつも、役者としての9人の魅力を、いつもの円神らしさも活かしつつもライブでは観られない新鮮な姿で観客を魅了しました。

円神オフィシャルサイト