『女芸人No.1決定戦 THE W 2022』で優勝を果たした天才ピアニスト(竹内知咲、ますみ)恒例の単独ライブ『おしゃれしゃれしゃれ12月号』が、12月24日(土)に大阪・よしもと漫才劇場で開催されました。コント、漫才、さらにはゲストのロングコートダディ(堂前透、兎)とがっぷり四つに組んだコーナーまで、見応え120%の1時間となりました。今回は、終演後の囲み会見の様子と合わせてお届けします!
“腹立つ一言”合戦で大盛りあがり!
漫才では、ますみが宇宙飛行士になるべくNASAの面接を受けるシチュエーションで笑わせたほか、あこがれの“夜回り先生”になりきってみたり、誰もが知る名作アニメを想像と推測だけで奇想天外なストーリーに大変身させたり――。コントでも2人の濃い個性が炸裂し、クリスマスにマウント合戦を繰り広げるネタや、発表会帰りの妙齢女性の“らしさ”全開なやりとりなど、爆笑の連続となりました。
また、ゲストのロングコートダディもコントと漫才を1本ずつ披露。『M-1グランプリ2022』での奮闘も記憶に新しい2人の登場で、客席を大いに沸かせました。
「天才ピアニストのやりたいこと」と題したコーナーでもヒートアップ。今回は「いい意味で人を腹立たせる」兎とますみのキャラを生かし、さまざまなシチュエーションで「どっちがより腹立たせる一言を言えるか」を競うことに。一言はそれぞれ堂前と竹内が考え、兎とますみに言わせるスタイル。「宇宙」のシチュエーションで兎が「思ったより狭ぇな」と言えば、「家」のシチュエーションでますみが「いま、ハーブティーしかないけどいい?」と言い放つなど、大熱戦が繰り広げられました。
エンディングでは、ライブタイトルにちなんで“おしゃれ”なポーズで写真撮影タイムも。最後まで笑いいっぱいのなか、この日のライブは幕となりました。
帰りの新幹線でネタ合わせ
終演後の囲み会見では、THE W優勝後の初の単独ライブを終えて、竹内がかみしめるようにこう語りました。
「優勝して、単独ライブを見てくださる人がシンプルに増えたのを感じた。“優勝したんだな”というのが実感できた」
一方、ますみは「初めてギリギリまでネタが不安っていう状態になった。今日も東京から帰ってきて、開演30分前に劇場に着いて……新幹線でずっとネタ合わせをした」と、優勝後の多忙ぶりを明かします。
毎月開催してきた単独ライブ『おしゃれしゃれしゃれ』では、新ネタ6本を披露するのが定番になっていましたが、今回はスケジュール的にどうしても厳しく、新ネタはコントの3本で、漫才は何度かやったものをもう一度、かけてみたとのこと。ネタにこだわる2人だけに悔しさをにじませつつも、「お得意のおばさんを生かしたサンタさんは破壊力があったんじゃないかな」(ますみ)と手応えもしっかり得たようです。
次なる夢は笑いの殿堂での単独ライブ!
今年は『NHK上方漫才コンテスト』でも優勝し、なんばグランド花月をはじめ、劇場出番が一気に増えました。さらに今回の『THE W』優勝で、テレビの仕事も急増。「体感の忙しさはぜんぜん違う」「東京稼働が極端に増えているので移動が多くなった」と新たな環境にまだ慣れない面もありますが、「ここ1週間でどえらい大御所さんとご一緒する仕事があった。大阪にいたら会えない方との仕事は、優勝したからいただけたと思う」(ますみ)と喜びを語ります。
とはいえ、“劇場優先”の思いは変わらず。竹内が、力を込めてこう語ります。
「関西には芸歴10年未満の賞レースがまだあるので、勝負ネタを作るためにもネタ出番を優先していきたい。単独ライブも、このペースで新ネタを打っていけるように、ほかの仕事を組む。単独ライブに軸足を置きたい」
次なる夢は、笑いの殿堂・なんばグランド花月での単独ライブです。ますみによると「全国ツアーをするか、単独だけで打つかは決めてないけど、話は出ている」とのことで、「(客席が)埋まらんかったら二度とやらせてもらえないから、震えてるんですけど……」と笑わせます。
もちろん、大きな目標である賞レースについても、ますみは「総なめ!」と力強く宣言。「女性がいっぱいトロフィー獲りまくるってあんまりないので、ぜんぶ獲りにいきます」と熱っぽく語っていました。
今回のライブの模様は12月31日(土)19:30までオンラインで見逃し視聴できます。(チケット販売は同日正午まで)
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