文化庁「京都移転」記念でもう中学生が子どもたちと段ボール作品づくり「これこそ未来の京都!」

東京から京都への移転を進めてきた文化庁が、いよいよ3月27日(月)に京都市内の新庁舎で業務をスタートさせます。これまで、移転の意義や効果について検証し、京都が引き受けるべき役割などを考える連続講座を開いてきた京都市は、その特別編として2月4日(土)に「笑ってアートを始めよう! 親子でワークショップ祭り」を開催。おかけんた、もう中学生、笑福亭笑利がワークショップやトークセッションなどを行いました。

出典: FANY マガジン
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おかけんたがアートにはまったきっかけ

会場のイオンモール北大路内にあるセンタープラザは、週末ということもあって大賑わい。オープニングアクトを務めたのは、紙切りを得意とする笑福亭笑利です。客席とのトークで笑いを取りつつ、紙切り芸を披露。京都らしい題材や観客の似顔絵などを即興で作って盛り上げました。

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続いておかけんた、もう中学生がステージに登場し、トークセッションがスタート。おかが「ええ声」の自己紹介のあと、3月に文化庁が京都へ移転してくることを伝えると、もう中が「どうやって運ぶんでしょうね?」とさっそくひとボケしました。

この日のトークテーマは「身近なところからアートを始めよう!」。もう中は、段ボールを使うネタを始めたきっかけや、家とトランクルームに1,500以上の段ボール作品があることについて話します。一方のおかは、東野幸治といっしょに住んでいた部屋の壁に版画を飾ったところ、「急にそこが明るくなった」という経験からアートにはまったというエピソードを披露しました。

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この日の会場には、京都国際映画祭で実施された、次世代の才能を発掘する公募プロジェクト「クリエイターズ・ファクトリー」のパネル作品も展示。同映画祭でアートプランナーを務めるおかは、展示されている作品の見どころを伝えました。

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もう中学生が「やばーい!」

「もう中学生“せんせい”の段ボールで物語を作ろう!!」と題したワークショップのコーナーでは、事前申し込みで集まった小学生15人と保護者が参加しました。

もう中が発表したテーマは、「みんなで未来の京都を描こう」というもの。背景となる京都の街をもう中が描き、参加した小学生たちは「未来の京都にこんなものがあったらいいな」と思うものをタイル状の段ボールに描いて、それらを組み合わせてひとつの作品にします。「エイエイオー!」の掛け声でスタートです。

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もう中は、みんなの前で段ボールにアクリル絵の具を使って絵を描いていきますが、途中から参加者も1人ずつ前に出て、一緒に背景を塗ることに。もう中は小学生たちに「好きな食べ物は?」「ゲームやったりする?」と話しかけながら作業を進め、塗り終えた小学生に「ありがとう!」と声をかけます。

ところが、時間が進むにつれて、「やばーい!」と慌てるもう中。絵の具の乾燥に時間がかかるため、急遽、大型扇風機が登場しました。なんとか完成した背景に、子どもたちが自分たちの作品を貼り付けていきます。

すべての絵が貼り終わると、もう中はギャラリーも含めた全員に1回、目を閉じてもらってから、「目をオープン!」と呼びかけます。会場が拍手に包まれるなか、もう中は「世界中、宇宙中探しても、見たことない町ですね! これこそまさに未来の京都!」と絶賛していました。

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子どもたちが紙切りにチャレンジ

2つめのワークショップは「笑福亭笑利“せんせい”の京都の名所を紙切りで作ろう!」です。こちらも事前申し込みで集まった小学生と保護者が、紙切りにチャレンジしました。

笑利がまずお手本としてパンダの切り絵を披露すると、会場からは拍手が。続いて、最初のお題として紙を円形に切るように伝えると、子どもたちはハサミを片手に紙と格闘を始めました。

出典: FANY マガジン
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次のお題は、笑利が作ったパンダです。笑利は「すべて円の形の組み合わせでできてます」と説明。子どもたちが改めて紙とハサミを手にチャレンジするなか、笑利は各テーブルを見回りながらアドバイスします。

全員が個性的なパンダを切り終えると、台紙に貼り付けます。笑利はパンダのまわりに大文字山や五重塔、京都タワーなどを貼り付けた見本を披露。すると、子どもたちも思い思いのものを切って貼り付けていきました。

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笑利は「最後にとっておきの作品を作りましょう」と話すと、「パンダを作るテクニックがあれば、どんなものでもバランス次第で作れます」と言いながら、あっという間に人気キャラクターのピカチュウが完成。その出来栄えに会場から拍手が起こります。おかけんたも改めて登場し、子どもたちの作品を見て「すごい」と舌を巻きました。