2022年4月の「島ぜんぶでおーきな祭 第14回沖縄国際映画祭」で制作発表された映画『愛のゆくえ』がこのたび完成しました。
愛とは、自分とは。14歳の孤独な少年と少女が、亡き母を探し続ける物語
映画『愛のゆくえ』は宮嶋風花監督の長編デビュー作品。
宮嶋監督は「島ぜんぶでおーきな祭 沖縄国際映画祭」にて行われる25歳以下の次世代を担う映像作家の発掘と成長の支援を目的とした「クリエイターズ・ファクトリー」歴代受賞者による商業デビューをかけたワークショップを勝ち抜き、今作で見事、商業映画監督デビューを果たしました。
主演は、10歳から芸能キャリアを積み、最近ではNetflix「First Love 初恋」にも出演し話題となった長澤樹が愛を探す14歳を演じます。また、もうひとりの主演は、瑞々しくも躍動的な存在感を放ち、着実に出演作品数を重ねている注目の若手俳優、窪塚愛流が自分を捨てた母親を憎む14歳を演じます。
2人を支えるのは、田中麗奈、堀部圭亮、平田敦子といった実力派。田中麗奈は長澤演じる愛の母親役、堀部圭亮は愛が旅の中で出会うホームレス役と、物語のキーとなる役柄で出演し、平田敦子は見守り隊のおばさんというピンポイントながら独特の存在感を放っています。
また、2023年3月には主演映画公開を控える兵頭功海が憂いのある赤髪の不良少年役を、映画・舞台・ドラマと幅広く活躍する林田麻里が現実と向き合えずに苦しむ難しい役どころを演じています。
透明感ある主演2人が、冬の北海道という寒い極限状態で臨んだ本作は壮大な自分探しの物語となっています。
そして、本作は3月に開催される「大阪アジアン映画祭」(3月10日~19日)のコンペティション部門に選出され、ワールドプレミア上映も決定。日本で未公開の14作品からグランプリを目指します。
映画「愛のゆくえ」にご期待ください。
登場人物
長澤樹(須藤愛)
主人公。愛を探している。絵を描くのが好きな中学2年生。
窪塚愛流(伊藤宗介)
愛の幼馴染。中学2年生。母親に捨てられて須藤家に住む。
林田麻里(伊藤夏実)
宗介の母親。夫を亡くしてから現実と上手く向き合えずにいる。
兵頭功海(七瀬徹)
愛の中学校の先輩。赤髪の不良少年。
平田敦子(笛おばさん)
交差点で交通整備をし続けるおばさん。
堀部圭亮(ホームレス)
漁船に住み着くホームレスの長。
田中麗奈(須藤由美)
愛の母親。元看護師。女手一つで愛と宗介を育てる。
あらすじ
幼馴染の須藤愛と伊藤宗介は、愛の唄が鳴り響く街・北海道で暮らしている。愛の実母であり、宗介にとっての育ての親・須藤由美は、大きな愛情でこの世界を守っていた。しかし、由美の突然の死により、2人の世界は大きく崩壊してしまう。宗介と離れ、父親の住む東京へ引っ越す愛。赤髪の不良少年や、ホームレス達など、社会の隅で生きる人々と関わる中で、愛は由美から受けた愛情を思い出し、一人で故郷に帰ることを決意する。しかし、帰って来た故郷で待っていたのは、由美の格好をした宗介だった。二人は、愛する人を失った事実とどう向き合い、生きていくのだろうか。
作品概要
『愛のゆくえ』
製作:吉本興業
制作:ザフール/Allen
脚本・監督・編集:宮嶋風花(FIELD MANAGEMENT EXPAND)
撮影:岸健太朗
出演:長澤樹、窪塚愛流、林田麻里、兵頭功海、平田敦子、堀部圭亮、田中麗奈
公開:2023年
©2023「愛のゆくえ」 製作委員会