10周年の蛙亭が「10公約」の⑨NGK単独ライブを実現!「いままでをギュッと詰め込んだ」

結成10周年を迎えた蛙亭(中野周平、イワクラ)が、3月17日(金)に「芸人を目指した原点」といえる大阪・なんばグランド花月(NGK)で単独ライブを開催します。昨年4月から「10個のやりたいこと」と題して、公式ファンクラブの開設や記念グッズ発売、イラスト&写真の個展、さらにはイワクラの地元・宮崎での凱旋ライブなどを1年間かけて実現させてきた蛙亭にとって、集大成ともいえる今回の単独ライブ。2人に、この1年を振り返りつつ、ライブへの熱い思いを語ってもらいました!

出典: FANY マガジン
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NGKは2人にとっての“原点”

――蛙亭にとって結成10周年で迎えた初めてのNGKでの単独ライブです。

中野 (出身の)岡山では、(NGK本公演の)新喜劇もテレビで週1でやっていたので「芸人と言えばNGK、吉本と言えばココ」というイメージのあるところでした。しかも、僕にとっては、小学生ぐらいのときに初めてお笑いを見に行ったのがNGK。ここでの単独ライブは、芸人にとっては1つの目標でもあるので、それを10周年といういい節目で実施できてありがたいです。

イワクラ 小学生のとき、最初に行った劇場がNGKでした。新喜劇や漫才、寄席を見て「人を笑わせる仕事ってスゴい。吉本興業に入りたい」と思ったんです。だから、私にとって始まりの場所であり、夢をくれた場所なんですよね。あのときにNGKに行って、生でお笑いを見ていなかったら、この道を目指していなかったと思うので。
同期のさや香は、けっこう早い段階でNGKの単独ライブをやっていました。それを見て「スゴいな」と思ったし、同時に「自分たちは、だいぶあとだろうな」と思って、ちょっと焦る気持ちもありました。でも、いま10周年でやらせてもらえるというのは、いいタイミングをもらったなという感じです。

出典: FANY マガジン
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中野 まわりに比べたら遅いとは思うんですけど、自分のなかでは、ここまで来たことにある意味で感慨深さがあります。大阪での単独ライブは、半年に1回くらいのペースでやらせてもらっていました。でも、なかなかお客さんをいっぱいにするのができなかったから、「(NGKなんて)到底、無理だな」という感じでした。自分がNGKを(お客さんで)埋めることに、現実味が湧かなかったんですよね。それが、いまNGKで単独ライブをやらせてもらえるのはありがたいし、NGKでやろうってなれたこと、イコール変われたことも、感慨深いなと思っています。

「10のやりたいこと」を振り返ってみる!

――ではここで、昨年4月から1年間かけてやってきた10周年の企画を振り返ってみましょう。まず①公式Twitter&Instagramと②ファンクラブ開設が4月にありました。

【蛙亭10周年企画】
蛙亭結成10周年を記念して、2022年4月から1年かけて10個の企画を実行する(2022年4月10日の単独ライブで発表)。

①公式SNS開設【2022年4月】
4月上旬にマネージャー運営のInstagramとTwitterを開設

②公式ファンクラブ「ケロケロ☆通信」開設【2022年4月】
会費:月500円/年額5000円
コンテンツ:チケット先行、ケロケロ日記(ブログ)、アトリエ周ちゃん(中野のイラスト公開)、イワピー写真館(イワクラのフィルムカメラ写真公開)

イワクラ 私がTwitterをやっていないので、とても助けていただいてます。ふだんだったら自分たちで写真は撮らないので、それをマネージャーさんが撮ってくださって発信してもらえるのはありがたいです。

中野 マネージャーさんが撮ったものは、自分でUPする写真とは視点が違うというか。外からオフの感じで撮ってくれるのがすごくいいんです。この間、ユニットライブしたとき、僕がハエの役でかぶりモノをしてたんですけど、なんの文字もなく、僕の顔ともわからない感じでアップされてました(笑)。自分ではやりにくいことをやってもらえるのは助かります。

出典: FANY マガジン
出典: 蛙亭公式Twitterから

――そして、③に記念グッズ販売がありました。

中野 夏に単独をしたときの第1弾はイラストレーターのいとうひでみさんにお願いして、とても可愛いイラストを書いていただきました。今回、第2弾として発売されるのは「すしおさん」。僕が好きなアニメの絵を描かれていた方なので、お願いできたのがめちゃくちゃうれしい! 好きなイラストでグッズをたくさん展開できて、自分でもほしいと思うものがつくれたのでよかったです。

イワクラ いとうひでみさんは大阪のときに、先輩のヒガシ逢ウサカさんのイラストやポスターを描かれていたり、男性ブランコさんのグッズも手掛けられていたんですね。それがすごく可愛くて、自分たちも描いてほしいなと思ったのでお願いしたんですが、できあがりが本当に可愛くて。自分のグッズとか、恥ずかしいからなかなか自分では使えないんですけど、いとうさんのカバンはよく使ってます。

③結成10周年記念グッズ発売【2022年7月、2023年3月】
交流のあるデザイナーに蛙亭10周年の記念グッズデザインを依頼。

第1弾:いとうひでみさん (2022年7月上旬発売)
第2弾:スシオさん(2023年3月のNGK単独ライブに合わせて発売)

――④として、昨年8月に宮崎の凱旋ライブ『蛙亭フェス in 宮崎』を開催しました。

イワクラ 宮崎市内ではなく、自分の地元である小林市で開催したんです。宮崎は小さいときからお笑い番組も少なかったので、そんな地元で大きなライブをさせてもらい、お笑いを広められたのは大きな夢が叶った瞬間でした。先輩たちや仲のいい方々といった地元の皆さんにも見ていただけて、お笑いを広められるいい機会になってよかったなと。地元で私が好きなチキン南蛮のお弁当があるんですけど、それを食べたり、宮崎も満喫できました。

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出典: 蛙亭公式Instagramから

中野 とにかくメシがうまい! チキン南蛮弁当も、お弁当のクオリティじゃないんですよ。お弁当だけでなくてフルーツとかもものすごくたくさんあって、ずっと幸せでした。めちゃくちゃ広いところで、豪華メンバーで大盛り上がりでやらせてもらった後に、むちゃくちゃ美味しいごはんが食える。あれ、最高ですね。
ちなみに、ZAZYさんが登場したときの沸き方がすごかった。もうなんだろう、異星人が来たみたいな沸き方で、宮崎の人にとって、アリアナ・グランデ級という感じでした(笑)。

イワクラ 宮崎にはZAZYさんみたいな人がいないからね。

④蛙亭フェス in 宮崎 【2022年8月】

「蛙亭のハッピーサマーライブ~ぬきもぬきでひんだるいかもしたんどんそげなこたしたん!こけこんか!!いくとがのさんちな。じゃれば家で見っくんやい!~」
開催日時:2022年8月13日(土)①14:00開演 ②18:00開演
会場:宮崎県小林市文化会館 大ホール
出演者:蛙亭、とろサーモン、ニューヨーク、ZAZY、ニッポンの社長、ロングコートダディ、マユリカ、空気階段
内容:イワクラの地元・宮崎県小林市でお笑いライブを実施。1100人収容を2公演分完売した。

――続いて、⑤は昨年11月に中野さんはイラストの個展、イワクラさんは写真展を開催しました。

中野 もともと子どものころから絵を描いてはいたんですけど、漫画やゲーム、アニメの絵を好きに描いていただけでした。で、個展をするとなって、いい機会だからとストックではなく、新しくオリジナルを描いたんです。いろんなパターンの絵に挑んだんですけど、「こういうのが気に入ってもらえるのか」という発見もありましたね。すごく楽しかったし、またやりたいと思ってます。

出典: FANY マガジン
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イワクラ 私は、大阪時代から撮っていた写真をまとめて展示する形でした。景色はぜんぜん撮らなくて、楽屋とか打ち上げといった、ふだんの皆さんの写真を撮るのが好きなんです。誰かに見せるために撮っていたわけではなかったんですけど、お客さんに見てもらえたことで、撮っておいてほんとによかったなって思いましたし、これからも撮っていこうと思いました。

⑤中野個展「お初です、わこつ!」、イワクラ写真展「だいすきなひとたち」 開催 【2022年11月】

<東京>
開催期間:2022年11月19 日(土)~23日 (水・祝)
場所:渋谷モディ1階イベントスペース

<大阪>
開催期間:2023年2月8日(水)~13日(月)
場所:大阪ラフ&ピースギャラリー

内容:中野のイラスト13点とイワクラのフィルム写真120点を展示。

プライベート感覚で楽しかったマユリカとの旅行

――そして、⑥はマユリカ(阪本、中谷)との旅行企画。これ、これまでの感じとは違って、ご褒美企画のような感じもしますけど(笑)。

中野 マユリカさんは1期上の先輩なんですけど、大阪時代からずっとお世話になっています。旅行に行ったらぜったい楽しいだろうなと思っていたんですが、仕事という口実で行けて、実際、むちゃくちゃ楽しくて、結果的にほかの9個がフリになっちゃうぐらいに楽しかった(笑)。

⑥マユリカと旅行企画【2023年1月】
2023年1月30、31日に静岡県御殿場市にグランピング旅行。3月から順次、YouTubeに旅の様子をアップ。

イワクラ 今回、旅行に行ったことで、「阪本さん、ふだんはこんな感じなのか」とか、いつもと違う阪本さんの部分が見えて面白かったです。中谷さんはずっと中谷さんのままだったんですけど(笑)。中谷さん、テンションが低いので、旅行も楽しみにはしていないだろうなと思ってた。でも、来たら「すごい楽しい。めっちゃうれしい」と言ってくれて。まだ1日目の夜になる前ぐらいのときにすでに「もう帰りたくない」と。ずっと楽しいって言ってくれました。

中野 ほんとに、ホームビデオかっていうくらいプライベートの旅行感がありましたね。第1弾がアップされてるんですが、40分ぐらいの動画なのに、まだ目的地に到着せずに移動の車中(笑)。これ、めちゃくちゃ続くだろうけど、僕もまた見て思い出に浸るのが楽しみですね。

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出典: 蛙亭公式YouTubeから

――⑦の中野さんのファッションショー。これはSNSでも話題になってましたね。

イワクラ すっごい楽しかったです。もともと私のラジオでやったことがあったんですけど、そのときに面白かったので、大人数の前でもやってみたいなと。で、今回のライブにはおしゃれな仲のいい人たちが来てくださって、その人たちに服を選んでいただいたので、そこが違って面白くなった気がします。

⑦中野ファッションショー「TOKYO SHUCHAN COLLECTION 2023」【2023年2月】

日時:2023年2月18日(土) 開場15:00 開演15:30 終演16:30
場所:銀座博品館
出演者:蛙亭、ロングコートダディ、コットン、やさしいズタイ、ZAZY、ミキ亜生、エルフ
内容:蛙亭・中野が持っているダサいネタ衣装をおしゃれ芸人さんたちに着こなしてもらってファッションショー形式でお披露目するコーナーライブ。会場チケットは即完売で大好評だった。

中野 あのときは1カ月間ぐらい服のことしか考えてなかった。行きつけの服屋さんがあるんですけど、そこでとにかく買いまくってましたね(笑)。店員のおばあさんに「お兄ちゃん、すごくいいセンスしているね」と言われたんですけど、途中で「なにが面白いのか」の基準がわからなくなってきて。ライブが近づくにつれて不安だったんですが、ふたを開けてみたら、お客さんにもちゃんと伝わって。「面白い服がわかるようになる」という謎の経験値が増えました。

イワクラ ZAZYさんとエルフ荒川が着た服がすごいオシャレにみえて、圧倒的なファッションリーダー感でした。コットンの西村(真二)が「これはもうポップティーンの表紙いけるな」というぐらい、絵力がすごくて、お客さんもキャー! となってました。

中野 ちなみにこのライブの様子は「#TNC2023」で検索するといろいろ出てくるので、ぜひ見てください。

出典: FANY マガジン
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――そして、⑧ラインスタンプが発売(3月下旬ごろ)、そして⑨がNGKでの単独ライブなのですが、最後の10個目はまだ決まっていないんですか?

中野 やりたいことを10個決めるとき、もし達成できなかったら、「公約違反として、私中野が24時間生配信します」と宣言したんです。それで、そのときはまだ10個めのやりたいことが決まらなかったので「なんかやりますか」とフリー枠にしていたんです。
結果、ほぼ1年たって、決まらないまま10周年が終わってしまいそうなので、ある意味で公約違反ということで「中野の24時間生配信」が確定ですね。

――イワクラさんも、その24時間に登場予定ですか?

イワクラ いや、私はたぶん出ないです。

中野 いや、出ろよ! 24時間あるんだから、出られるときあるよ!

⑧LINEスタンプ発売【2023年3月】

3月下旬発売予定

⑨なんばグランド花月(NGK)単独ライブ【20233年3月】

「蛙亭結成10周年記念なんばグランド花月単独ライブ Thank you for 10 years. We go out into the wide sea. Come with us.」
日時:2023年3月17日(金) 開場19:00 開演19:00
場所:なんばグランド花月

⑩10周年記念イベント【未定】

中野の24時間生配信企画?

――ということで、いよいよ3月17日(金)のNGKが近づいています。最後にライブの意気込みをお願いします。

中野 集大成というほど大げさではないんですが、いままでやってきたものをギュッと1時間に詰め込んでいます。これまでの単独ライブは新ネタをおろす場だったんですけど、今回はそうではなくて。10周年の区切りでもあり、次の11年に向けての蛙亭を楽しみにしていただけるようなライブにできたらなと思っています。

出典: FANY マガジン
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イワクラ 結成から10年たっても、ぜんぜん一人前ではないなと感じている部分もあります。なので、どちらかというとひとつの通過点、ここからまたスタートという感じのライブというか……。みなさんに「こんな大きいところでライブできるようになりました!」という姿を見てもらいつつ、またここから、いちばんの目標であるキングオブコント優勝に向けてスタートでもあるので、多くの人に見に来てもらいたいなと。そういう感じです。

――では最後に、10年一緒にやってきた相方に、お互い一言ずつメッセージをお願いします。

中野 いちばん最初に面白いなと思って声をかけてコンビを組んで、ネタもつくってもらってここまで来られたので。また次のステージというか、新しい景色を見せてほしいと思ってます。

イワクラ とにかくめちゃくちゃ面白い。すごい面白いので。ずっと面白いままでいてほしい。いままで手は上げたことないんですけど、ちょっとでも面白くなくなったら手が出るかもしれないので、このまま面白いままでいてください。

中野 ……ダメよ、手を出したら。手を出していいことなんて、いまの時代ないんだから(笑)。

出典: FANY マガジン
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蛙亭の公式Instagramはこちらから。
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公演概要

『蛙亭結成10周年記念なんばグランド花月単独ライブ Thank you for 10 years. We go out into the wide sea. Come with us.』
日程:3月17日(金)  
時間:開場19:00 開演19:30 終演予定20:30
場所:なんばグランド花月
チケット:前売り3000円 当日3500円 配信2000円
内容:蛙亭結成10周年を記念したなんばグランド花月での初単独ライブ。これまでのベストネタから新ネタまで、漫才・コントを織り交ぜてみせる、蛙亭の魅力をぎっちり詰め込んだ60分のライブとなっている。

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