漫才日本一を決める『M-1グランプリ2020』(ABCテレビ・テレビ朝日系)が、12月20日(日)に放送されます。ファニマガでは、史上最多となる5081組から勝ち残ったファイナリストたちに連続インタビュー。今回は、昨年のリベンジを狙うニューヨーク(嶋佐和也、屋敷裕政)の決勝直前インタビューをお届けします。
コロナ禍で大会の開催自体が危ぶまれた2020年。激戦を勝ち抜いたのは、アキナ(山名文和、秋山賢太)、マヂカルラブリー(野田クリスタル、村上)、見取り図(盛山晋太郎、リリー)、錦鯉(長谷川雅紀、渡辺隆)、ニューヨーク(嶋佐和也、屋敷裕政)、おいでやすこが(こがけん、おいでやす小田)、オズワルド(畠中悠、伊藤俊介)、東京ホテイソン(たける、ショーゴ)、ウエストランド(井口浩之、河本太)の計9組です。決勝では、これに敗者復活組を含めた10組が優勝を目指して争います。
昨年のM-1決勝で強烈なインパクトを残し、今年9月の『キングオブコント』(TBS系)では準優勝と、賞レースで好成績を収めるニューヨーク。最近ではメディア露出も増え、お茶の間の人気者になりつつある彼らが「M-1優勝」という熱い目標を語ってくれました。
M-1卒業して「視聴者」に戻りたい!
――まずは決勝進出について、率直な気持ちを聞かせてください。
屋敷 やっと去年のリベンジができる舞台に立てたなっていう。ここからが本番やなって感じがしますね。
嶋佐 面白い人たちがいる中で決勝に行かせてもらえたのが嬉しいです。やっぱり去年のM-1で決勝に行って、今年は『キングオブコント』(TBS系)で準優勝をさせてもらったのもあったので、「(今回も決勝に)行かないと」っていう気持ちもありました。
――新型コロナウイルスの影響もあって、例年よりもネタ数が少なかったと聞きました。一方でメディア露出も増えて環境が変わるなかで、M-1 に向けてどう調整されましたか?
屋敷 そうですね。いままで作ったネタに加えて今年もネタを作ったので、どのタイミングで出すのか迷っていました。でも、そこはいつものことですね。確かに舞台数がいつもより少なかったので、1回の舞台で集中して『M-1』用のネタを調整したって感じですかね。
――M-1決勝進出発表後の『ニューヨークのニューラジオ』(公式YouTubeチャンネル内の生放送ラジオ番組)では、「優勝したい」と力強く言っていました。
屋敷 今年の決勝は、(芸歴が)近くてめちゃくちゃ面白い人ばかりなので、その人らの中で“1番になってみたいな”って思っちゃいましたね。
嶋佐 優勝できるものならしたいですよね。優勝したらどんなふうになるのか興味があるというか。
屋敷 まぁ、一生言えますからね。ジジィになってダサい状況になっても、子どもに「優勝したからな」って言えますから。
嶋佐 毎年出るの大変なんで、早く卒業したいです。
屋敷 優勝して来年の『M-1』をゆっくり観たいですね。もともと『M-1』好きやったんで。早くそっち側(視聴者側)にいきたいなって思います。
『M-1』の魅力は芸人と作り手の“熱量”
――昨年、決勝の舞台に立った経験は大きいですか?
屋敷 大きいですね。もちろん嬉しいし、めちゃくちゃラッキーでしたけど、決勝出ただけで浮かれるというのは、まったくなくなりました。名前呼ばれた瞬間に、「次にどうかますか」っていうチャンネルに切り替わりましたね。決勝が本番だという気持ちは、去年より強いかもしれないです。
嶋佐 初出場でそのまま優勝するのが一番いいというのはよく言われますし、実際そうだと思うんですよ。僕らの場合、前回ああいった形になってしまったんですけど、逆に今年次第で“いいストーリー”になるかもしれないなって。
――「俺たちの漫才、ここを見てほしい」というものがあれば教えてください。
屋敷 お笑いファンでもなんでもない人って、俺らの漫才でいうと去年の歌ネタしか知らないと思うので、まったく違うネタをやるというのは伝えたいです。
嶋佐 本当そうですね。まったく違うニューヨークを見てほしいです。
屋敷 映画「スター・ウォーズ」みたいに、今年のネタを見て“オモロい”って思ってくれた人たちが、改めて去年の『M-1』を見ると、また違った見方ができるかもしれないですよね。そしたら僕らを「点」じゃなくて「面」で見ていただけるような気がします。
――おふたりは『M-1』にどんな魅力を感じていますか?
屋敷 熱量じゃないですかね。芸人の熱量も、作り手側の熱量も、異常に高いんで、そこに人が巻き込まれるんだと思います。
嶋佐 テレビ番組もいろいろ変わっていますけど、その中でも『M-1』の注目度が落ちないのは“すごいな”って思います。決勝に行ったら、仕事も増えて状況も変わったので。
屋敷 影響力ってことやな。
「外で飲まない」を課している
――以前から、所属するヨシモト∞ホールや周辺のみなさんと番組をやってみたいと言っていましたが、M-1優勝後の目標があれば教えてください。
屋敷 それがいちばんですね。僕らのまわりの仲間とテレビでキャッキャできたら、いちばん楽しいやろうなって思います。
嶋佐 僕らを中心にやれたら嬉しいですよね。
――決勝に向けて、自分に課していることはありますか?
屋敷 健康管理です。外でまったく飲まないっていうのは自分に課していますね(笑)。それさえクリアできたら万々歳です。ちょっとでも、そういう不安をなくしたいんですよ。「ノド痛いな」とか、「腹痛いな」とか、そういうのがなく、ベストコンディションで12月20日を迎えられたらええなって思います。
嶋佐 今年ばかりは、コロナとの戦いでもあるんで。体調管理だけは、しっかりやりたいです。そこが、いちばんの不安ですね。
――最後に『M-1』へ向けて意気込みをお願いします。
屋敷 去年はネタ以外のところで褒めていただいたり、「盛り上げてくれた」っておっしゃってくださったりすることが多かったので、今回はストレートにネタで大会を盛り上げられたらなって思います。
嶋佐 僕の立場から言うのはあれですけど、今年(の決勝メンバー)は特に濃くて、荒くれ者が多いイメージがあって本当に楽しみですし、その中で優勝目指して、“かましてやりてーな”って気持ちがあります。ぜひ、楽しんで見ていただけたらと思います。
『M-1グランプリ2020』決勝は12月20日(日)18:34~22:10に、ABCテレビ・テレビ朝日系列で全国ネット生放送。敗者復活戦は同日14:55~17:25に行われます。
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番組概要
M-1グランプリ2020決勝
放送日:12月20日(日)18:34~22:10
放送:ABCテレビ・テレビ朝日系列全国ネット生放送
司会:今田耕司、上戸彩
審査員:オール巨人、上沼恵美子、立川志らく、サンドウィッチマン・富澤たけし、中川家・礼二、ナイツ・塙宣之、ダウンタウン・松本人志 ※50音順
出場者:アキナ、マヂカルラブリー、見取り図、錦鯉、ニューヨーク、おいでやすこが、オズワルド、東京ホテイソン、ウエストランド
M-1グランプリ2020 【敗者復活戦】
放送日:12月20日(日)14:55~17:25 ※一部地域除く
放送:ABCテレビ・テレビ朝日系列全国ネット生放送