世界で人気の「Got Talent」のイギリス版「ブリテンズ・ゴット・タレント(BGT)」で、日本人で初めて決勝進出の快挙を果たした、とにかく明るい安村が、6月16日(金)に日本外国特派員協会で会見を開きました。会場では、さっそくイギリスを席巻した“パンツ芸”を披露。世界各国から集まった記者を沸かせました。
由緒ある外国特派員協会で全裸ポーズ!
おなじみのパンツ芸で世界を爆笑させた安村が登場したのは、由緒ある外国人特派員協会の会見場。これまで国内外の首相、大統領をはじめとした政治家や企業人、さらに芸術、文化、スポーツといった分野の国際的著名人が訪れ、ニュースを発信し続けてきた場所です。
安村は、これまたおなじみとなったユニオンジャックのガウンで現れると、すぐにパフォーマンスをスタート。BGTでも披露した「football player naked pose」(サッカー選手の全裸ポーズ)を見せ、「Don’t worry, I’m wearing!(安心してください、はいてますよ)」と決めゼリフを言うと、記者陣から「Pants!」という大きなレスポンスと拍手が起こりました。
海外記者たちから“深~い”質問が!
ネタ披露後は、記者たちからの質問に通訳をつけて答えていきました。
まずは「芸の裏にある考え方、哲学」について質問が及びます。これに安村は「なにも考えてはないです」と笑顔で即答して場を和ませると、自身の芸が英国でウケた理由をこう分析しました。
「ゴット・タレントの出演者は、背景があって、いろんなものを抱えて、ダンスをするとか歌を歌う。僕だけ唯一、何の背景もないただの裸のおじさんがネタをやった。何の背景もない、何も考えてないのが逆によかったのかなと思いました」
BBCトルコからは、こんな難しい質問も飛び出します。
「コメディーとは目的があるべきなのか。そして、世界がますます寛容ではなくなるなかで、表現の自由やリベラルな考え方という意味で、お笑いが果たす意義はありますか」
これに安村は、「深いなあ。ちょっと重いな質問が。僕に聞かれても……」と頭を抱えてタジタジ。「日本のお笑いの代表じゃないし、日本のお笑いのなかでも異質で正統派じゃない」と笑わせながらも、安村なりのお笑い哲学を語りました。
「何も考えずに笑えることがいいのかな、と思います。僕のネタは特に頭を使う必要がないので、ふだんの大変なこととかを忘れて、楽しく世界中の人が見てくれたらと思いますね!」
「世界進出」には前向きに回答!
続けて、ロンドンでの成功を機にさらに世界に挑戦したいかという質問には、「やりたいです」と前向きに答えます。具体的には、米プロフットボールリーグ(NFL)の年間王者を決めた「スーパーボウル」のハーフタイムショーに出たいと語り、「向こうのミュージシャンの方の曲のなかで、ワンポイントで全裸ポーズをやる」という壮大な夢をぶちあげて、記者たちを笑わせていました。
その後もさまざまな質問に、日本のお笑い芸人らしく飾らずに答え続けた安村。最後は「センキュー! センキューベリーマッチ!!」といいながら、もう一度、「Don’t worry, I’m wearing!」を披露。記者からはまたも大きな拍手と「Pants!」というレスポンスが起こり、大盛り上がりで会見は終了となりました。