音声プラットフォーム「AuDee」にて配信された人気番組を書籍化した『向井と裏方』が、8月29日(火)河出書房新社より発売されます。
AuDee人気番組待望の書籍化!
「向井と裏方」は、TOKYO FMをはじめJFN全国38のFM局による音声コンテンツプラットフォーム「AuDee」にて2021年1月にスタート。「新しい番組、面白い番組とラジオ好きが出会うこと」を目指し、放送作家、ディレクター、プロデューサー、ラジオ局員からラジオエンジニアまで、全国のラジオ番組に携わる「裏方」さんをゲストに迎え、その知られざる裏側を語るトークバラエティです。
2023年3月番組終了までに登場した「裏方」さんは計45人に上り、全115回を配信。書籍化にあたっては、その中から厳選した22回分の対談が収録されています。
「全リスナーが固唾を呑んだ、あの神回のホントの所は?」
「これまでで一番大きな失敗って?」
「パーソナリティとスタッフって、正直どんな関係……?」
人気ラジオ番組や、その作り手による相次ぐ話題書の刊行、加熱する「ラジオ本ブーム」にさらなる拍車を掛ける、ラジオ好きはもちろん、これからラジオを楽しみたい読者にとっても最適の一冊です。
“ラジオフェアリー”、“令和の新ラジオ王”こと、パンサー向井慧が「ラジオの裏方」たちの禁断の舞台裏に迫った『向井と裏方』は、2023年8月29日(火)発売です。
その裏側まで知ろうとしてしまう、“ラジオ変態”のための一冊です。
――向井慧
「裏方」の溢れる魅力と「表方」の確かな裏方力
『向井と裏方』には様々な「裏方」さんが登場する。
スター芸人の力を見出し、ブレイク前夜を支えた放送作家、M-1優勝前から冠番組を始めたディレクター、新番組プロモーションのためにラブレターばりのメールを送るラジオ局広報から、ラジオ好きは正直あまり好きじゃない、とつぶやく「裏方」さんまで、その表情はかくも豊かで正直だ。
それぞれの熱の在り処も、この仕事を続ける理由も、てんで異なる。しかし、その言葉のリアリティが像を結び、一人ひとりの顔を思い浮かべた時、その「裏方」さんが手がけるラジオ番組を猛烈に聴いてみたくなる。
そして、本書を読み始めて気づくのは、聞き手を務める向井慧の、誠実で実に多彩な裏方ぶりの見事さだ。
ゲストの「裏方」さんが緊張すれば笑いでゆるめ、専門用語が飛び出せば解説を挟み、巧みな誘導で、話し手たちの唯一無二の経験と考えを、個人の言葉で語らせてゆく。
現在地上波で4本のラジオのレギュラー番組を持ち、中学生の頃からラジオを愛聴する根っからのラジオ好き。
向井自身も「ぼくもラジオの火を絶やさないよう、その火に薪をくべる一人でありたいと思っています」と本書収録のインタビューで語っている。
人の心の機微に敏感な向井慧という聞き手だからこそ引き出せる、作り手たちの奮闘、密でディープなラジオというメディアの面白さ。
ラジオファンならずとも、つい引き込まれること間違いなしの一冊に仕上がっている。
■本書で取り上げたラジオ番組(一部抜粋、放送終了番組含む)
「SCHOOL OF LOCK!」、「いいこと、聴いた」、「山﨑玲奈の誰かに話したかったこと。」、「Skyrocket Company」(TOKYO FM)、「オードリーのオールナイトニッポン」(ニッポン放送)、「フリートーカー・ジャック!」(ラジオ日本)、「かが屋の鶴の間」(中国放送)、「芸人お試しラジオ『デドコロ』」(火曜会)、「霜降り明星のだましうち!」、「ダイアンのよなよな…」(ABCラジオ)、「チョコレートナナナナイト!」(静岡放送)、「#むかいの喋り方」(CBCラジオ)、「OLEっち」(bayfm他)、「パンサー向井の#ふらっと」(TBSラジオ)、「スタチャ情報発信番組 ホレぼれ。」、「田村ゆかりのいたずら黒うさぎ」(文化放送)、「LOVE CONNECTION」、「やまだひさしのラジアンリミテッド」、「SPITZ 草野マサムネのロック大陸漫遊記」(TOKYO FM)、「週末ノオト」、「ハライチのターン!」(TBSラジオ)、「パンサーのオールナイトニッポンR」(ニッポン放送)、「有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER」(JFN)、「問わず語りの神田伯山」、「菊地成孔の粋な夜電波」、「キック・ザ・カンクロー」(TBSラジオ)、「大竹まこと ゴールデンラジオ!」、「アニスパ!」、「CultureZ」(文化放送)、「星野源のオールナイトニッポン」(ニッポン放送)、「バナナマンのバナナムーンGOLD」(TBSラジオ)、「赤坂泰彦のミリオンナイツ」、「クルマで5時!」、「WANTED!」(TOKYO FM)、「ヒコロヒーのストロベリーワンピース」(GERA)、「RADIPEDIA」、「M+(MUSIC PLUS)」、「POP OF THE WORLD」(J-WAVE)、「JET STREAM」(TOKYO FM)、「さしよりからし蓮根」(ラジオ関西)、「マユリカのうなげろりん!!」(Podcast)
(順不同)
『向井と裏方』目次
■#1 あの人気番組の舞台裏
・オードリーのオールナイトニッポン:若者のメディア、深夜放送を作るおっさんの矜恃
藤井青銅(放送作家)
・かが屋の鶴の間:収録場所は、会議室です。
通谷研志(中国放送東京支社営業部)
・霜降り明星のだましうち!:芸人さんを追いかけ続けて幾星霜
三浪瞭(ABCラジオ ディレクター)
・チョコレートナナナナイト!:地方局の番組はこうやって生まれる
中尾慎(静岡放送 プロデューサー)
・#むかいの喋り方:それは、パーソナリティの見守りに徹する仕事
秦進太郎(ディレクター)
■#2 〈ラジオ〉という仕事
・今日も「番組愛」を伝える。気持ち悪いほど長いメールで 大畠順子(TOKYO FM編成部)
・現場に必要な裏方の力 坂下冬樹(ラジオエンジニア)
・「作家」へとつづく道 矢野了平(構成作家)
・弁当屋から一夜でラジオスタッフへの軌跡 おおくまみなみ(ディレクター)
・15歳の俺とハイタッチ 東海林靖(ディレクター)
■#3 語りを支える
・ずっと出役を見てきた。 高井均(構成作家)
・ラジオ好きな人は、正直、あまり好きじゃない 戸波英剛(ディレクター)
・繫がりもアイデアも、現場で生まれる 小林洋平(構成作家)
・人間の毒々しいものを浄化してくれたラジオ 寺坂直毅(放送作家)
・どこからでもリスナーが入れる番組づくり 辻慎也(ディレクター)
■#4 裏方さんとラジオの未来
・同期が舞台に出ていく眩しさと誇らしさ エレファントかさ増し(構成作家)
・いま死にたいと思っている人を、もうちょっと生かすことができるかも 長沼けい子(構成作家)
・ご長寿番組から見えてくるもの 長曽沙也子(ディレクター)
・Podcastができること 神吉将也(ラジオ関西プロデューサー)
■その他
・オープニングトーク
・表方ゲストのSP回!!向井と岩井 岩井勇気×向井慧
・Interview:ラジオの声を、こんなふうに聴いてきた。 向井慧
・タイムテーブルリレー
・Essay:向井さん、私はもっとこの業界にしがみついてみようと思います。
塩見昌矢(「向井と裏方」構成作家)
・「向井と裏方」放送回リスト
・アフタートーク
【プロフィール】
向井慧(むかい・さとし)
1985年12月16日生まれ、愛知県出身。
大学卒業後、NSC(吉本総合芸能学院)に入校。
2008年、菅良太郎と尾形貴弘とともに「パンサー」を結成。舞台やバラエティ番組を中心に活躍する。ラジオパーソナリティとして現在4本のレギュラーを持つ。
『パンサー向井の#ふらっと』(TBSラジオ)、『#むかいの喋り方』(CBCラジオ)、『パンサー向井のチャリで30分』(ニッポン放送)、『あとは寝るだけの時間』(NHKラジオ)に出演中。
趣味はラジオを聴くこと、散歩、カラオケ。
書籍概要
向井と裏方
著者:TOKYO FM「向井と裏方」制作班 編
仕様:46判 /並製/288ページ
発売予定日:2023年8月29日(火)
税込定価:1,782円(本体1,620円)
ISBN:978-4-309-25704-4
河出書房新社
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